2021年6月22日 (火)

遍路道歩きレポート ~土佐路~

うどん県、ベースキャンプ高松店です。

5年間で歩いて四国八十八ヶ所を完全踏破する

ウオーキング企画の第19回目。

四国内でのコロナ感染状況も随分と落ち着き、

今回は「修行の道場」土佐の国、

須崎~七子峠の約16.5㌔の区間を

久々に歩くことが出来ました。

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梅雨の中の晴れ間に恵まれた絶好のコンディション!

海抜0mのかわうその里すさきからの歩行開始。

今回は3つの峠を越える、山岳遍路のややハードな

行程になります。

まずは一つ目の「角谷越え」ルートへ。

1時間の比較的に楽な歩行で、体を慣らすのには、

もって来いです。

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山道を抜けると、いきなり飛び込む太平洋の大海原。

「大 展 望 ~ eye 」

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須崎湾を見下ろす絶景ポイントですが、

高度感はかなりのモノ。

遠くはコバルトブルー、真下はエメラルドグリーン

海面が広がります。

凄いことに、この急斜面でビワが栽培され、

特産になっています。

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今回は可愛いヤマモモの実が落ちていました。

周囲に甘い匂いが漂います。

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2つ目の山岳路「焼坂峠越え」に向かいます。

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焼坂の由来に「胃が焼けるぐらいに厳しい登り」と

聞いたことがありますが、

須崎と中土佐を結ぶ山岳路で、急な登り道には大雨や

台風に因る石屑や倒木の落下が多く、更に最近の歩行者も

少ない為に少し荒れている印象でした。

特に石畳の登りは滑りやすかったので慎重にdanger

急な箇所にはロープも張ってくれて、有難かったです。

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峠まで上がれば、後は山腹を巻く滑らかなトラバース

道となり、打って変わって、歩きやすかったです。

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この遍路道もすぐ横に高速道路が出来て、時代の変遷が

見られます。遍路道を歩き始めて20数年が経ち、

最近ちょっぴり不思議な感覚を覚えます。

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昼食を挟んで、午後の歩行のスタート。

道沿いの所々には夏を彩るアジサイの花が咲いていました。

気が付けば、「もう夏至なんですねぇ」

そして3つ目となる山岳路「そえみみず遍路道」へ。

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かつての国道だった「土佐往還」の古道で、ミミズが

ニョロニョロと這う様に例えたのが名前の由来で、

地元の有志の皆さんが復元された、有難い道でもあります。

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ここも高速道路の工事でかつての遍路道は遮断され、

300段を越える物凄い階段が代替えで作られました。

「決して上は見ないでくださいsign03wobbly)」

歩く気力が萎えちゃいますので...

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今日もその厳しい洗礼を受け、足をつりそうな方、

熱中症気味の方も出ましが、何とか全員歩き通す

ことが叶いました。

昼前からは雲が掛かり、予想最高気温30℃のところ、

実気温は28℃で済みました。稜線にそよぐ微風が

最高のご褒美に感じられました。

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自然林、人工林が交錯する山岳路ですが、

階段を越えると、後は緩やかな上り坂。

でも思った以上に距離が長く感じられました。

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山岳路をさまよい歩いた感が強く、約2時間半で

山を抜けると、ホッ。

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辿り着いた七子峠(海抜289㍍)は26℃でした。

累積標高差を調べると、登りは1100㍍に達していました。

「十分な水分を持つこと!」「吸汗速乾のウエアリング」が

大切だと再認識しました。

「やり遂げた」感一杯で、帰路に就きました。

今回でひとまず夏休み。次回は四万十町を縦断し、

37番岩本寺を目指します。

ベースキャンプ高松店スタッフ