うどん県、ベースキャンプ高松店です。
5年間で歩いて四国八十八ヶ所を完全踏破する
ウオーキング企画の第19回目。
四国内でのコロナ感染状況も随分と落ち着き、
今回は「修行の道場」土佐の国、
須崎~七子峠の約16.5㌔の区間を
久々に歩くことが出来ました。
梅雨の中の晴れ間に恵まれた絶好のコンディション!
海抜0mのかわうその里すさきからの歩行開始。
今回は3つの峠を越える、山岳遍路のややハードな
行程になります。
まずは一つ目の「角谷越え」ルートへ。
約1時間の比較的に楽な歩行で、体を慣らすのには、
もって来いです。
山道を抜けると、いきなり飛び込む太平洋の大海原。
「大 展 望 ~
」
須崎湾を見下ろす絶景ポイントですが、
高度感はかなりのモノ。
遠くはコバルトブルー、真下はエメラルドグリーンの
海面が広がります。
凄いことに、この急斜面でビワが栽培され、
特産になっています。
今回は可愛いヤマモモの実が落ちていました。
周囲に甘い匂いが漂います。
2つ目の山岳路「焼坂峠越え」に向かいます。
焼坂の由来に「胃が焼けるぐらいに厳しい登り…」と
聞いたことがありますが、
須崎と中土佐を結ぶ山岳路で、急な登り道には大雨や
台風に因る石屑や倒木の落下が多く、更に最近の歩行者も
少ない為に少し荒れている印象でした。
特に石畳の登りは滑りやすかったので慎重に
!
急な箇所にはロープも張ってくれて、有難かったです。
峠まで上がれば、後は山腹を巻く滑らかなトラバース
道となり、打って変わって、歩きやすかったです。
この遍路道もすぐ横に高速道路が出来て、時代の変遷が
見られます。遍路道を歩き始めて20数年が経ち、
最近ちょっぴり不思議な感覚を覚えます。
昼食を挟んで、午後の歩行のスタート。
道沿いの所々には夏を彩るアジサイの花が咲いていました。
気が付けば、「もう夏至なんですねぇ」
そして3つ目となる山岳路「そえみみず遍路道」へ。
かつての国道だった「土佐往還」の古道で、ミミズが
ニョロニョロと這う様に例えたのが名前の由来で、
地元の有志の皆さんが復元された、有難い道でもあります。
ここも高速道路の工事でかつての遍路道は遮断され、
300段を越える物凄い階段が代替えで作られました。
「決して上は見ないでください
(
)」
歩く気力が萎えちゃいますので...
今日もその厳しい洗礼を受け、足をつりそうな方、
熱中症気味の方も出ましが、何とか全員歩き通す
ことが叶いました。
昼前からは雲が掛かり、予想最高気温30℃のところ、
実気温は28℃で済みました。稜線にそよぐ微風が
最高のご褒美に感じられました。
自然林、人工林が交錯する山岳路ですが、
階段を越えると、後は緩やかな上り坂。
でも思った以上に距離が長く感じられました。
山岳路をさまよい歩いた感が強く、約2時間半で
山を抜けると、ホッ。
辿り着いた七子峠(海抜289㍍)は26℃でした。
累積標高差を調べると、登りは1100㍍に達していました。
「十分な水分を持つこと!」「吸汗速乾のウエアリング」が
大切だと再認識しました。
「やり遂げた」感一杯で、帰路に就きました。
今回でひとまず夏休み。次回は四万十町を縦断し、
37番岩本寺を目指します。
ベースキャンプ高松店スタッフ
















