うどん県、ベースキャンプ高松店です。
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4月3日は、先週の入道ヶ岳に引き続き、鈴鹿セブンサミットの
藤原岳(ふじわらだけ)に登る為に、三重県へ遠征。
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云わずと知れた「花の百名山」、「日本三百名山」、
そして「鈴鹿セブンサミット」にも名を連ねる...鈴鹿山脈北部の
滋賀県東近江市と三重県いなべ市の県境にそびえる人気の山。
特に雪解け後に咲き誇る春の山野草を求めて、訪れるハイカーで
大賑わい。花好きファン必見の山となります。
それではレポートです。
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今回は大貝戸登山道往復のピストンスタイルで臨みます。
「表登山道」とも呼ばれている、オーソドックスな道。
心配された登山口の駐車場はギリギリで駐車出来ました。
平日ながら60~70名の登山者は居た様な気がします。
登山道の整備は良好、かつ「〇合目」の標識も設置されて、
登降の目安になってくれて、とってもありがたかったです。
ほぼ八合目までは、樹林帯の道のり...
時折木々の間から零れる木漏れ日に心癒されました。
登降時のウエアリングは長袖アンダーウエアと長袖
カットソーの2枚で十分対応出来ました。
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八合目からは周りの景色が一変。
冬枯れの広葉樹の道のり...
路面に少し雪が残った場所も...
そして路面に目を凝らして、「お花探し」のスタート
入道ヶ岳では、かなり見過ごしてしまったので、大反省()
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「九合目」に到達すると、山頂部の木々の一本、一本までが
判別出来るようになりました。「もうすぐですね」
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そしてようやく黄色の福寿草の群生地が出現。
テンションは爆上がり 心臓はバクバク状態
土色の地面に光り輝く...色鮮やかな黄色を見過ごすこと等、
絶対にありません。
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結構な数が開花して、私達を大歓迎してくれましたぁ。
どうやら開花したばかりの花が多く、花が開き切っていなかったり、
サイズも小振りな花が多かったかな?
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でもそれがまた可愛らしくて、無垢で良い感じ。
「咲いていてくれて、本当に良かったぁ...」()
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お花を愛でながらの歩行で、下見時には長く感じた登りも
思った以上に九合目からがアッと云う間で、山頂部に到達。
藤原岳山荘でおトイレをお借りして、お昼ごはんにしました。
気温は約10℃、陽射しが強かったですが、風は極寒~。
防寒着を羽織り、小屋を風除け代わりに...
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食後はザックをデポして、「山頂」と呼ばれる展望台へ。
下界から眺めるとせり上がった急峻な山の印象がありますが、
山頂部は滅茶苦茶に広いカルスト地形で、そのギャップに驚かされます。
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「もうすぐ山頂で~す。」
木々も低木で疎らです。かつては雪解け時に登り、
靴がドロドロになって大変だった記憶が有るのですが、
この日はほとんど雪も解け、路面も乾いていました。
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「やったぁ~、山頂に到着」
標高は1,140m。
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南に伸びる鈴鹿山脈の峰々...
手前には竜ヶ岳、後方には御在所岳も見えています。
素晴らしい大展望 \(
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北側には雪を抱いた百名山の伊吹山らしい山容も...
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北西には鈴鹿の最高峰の御池岳(標高1,247m)、その手前には
天狗岩(標高1,171m)も見えています。
これがナカナカの曲者で、ここの展望台よりも標高が高く、
ダブルピークハントをされるハイカーも多いのですが...()
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この山で福寿草と一緒に見たかった花を探しに、山頂部を
ウロウロと... そして遂にそのお花と遭遇。()
セツブンソウ です。
これは極小サイズで、間違えて踏んじゃうかも知れません。
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のどかで牧歌的な風景を望みながら、山荘へ下る...
風は冷たいけれど、すっかり春山の雰囲気ですね。
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天気と足取りと時間を考えて、最終的に天狗岩へ向かうことに決定。
途中で雲が張り出し、急に小雪が舞い出したのにはビビりましたが...
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ゴツゴツした石灰岩の露石が際立つ...天狗岩のピークへ。
西側は切れ落ちた断崖で、ナカナカの高度感。
こちらから眺めると、先程登った山頂がやはり低く感じます。
違った場所からは琵琶湖もしっかりと見えたし、
やはり両ピーク共に登って正解だった気がしました。
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ここの道のりで、僅かに雪道に遭遇。
もうすぐ消滅することでしょう。
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白い石灰岩が続く道のり。「カレンフェルト」と云う光景が広がります。
四国でも同じですが、石灰質の山には特殊なお花が多く咲きますね。
そして往路を下山。
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雪雲がまるで周囲の空気を洗い流したかの様に、濃尾平野や
伊勢湾、そして名古屋のビル群までもクッキリと見え始めました。
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意外と下りは早く、無事下山。
お花、展望共にGOODな山行になりました。
二つのスプリング・エフェメラルに出会えたのは
素晴らしい体験になりました。
そして紅葉の時期にもお勧めの山となります。
【歩行データ】
歩行距離:11.86㌔ 行動時間:7時間8分
総上昇(下降)量:1,236m
*富士山富士宮コースとほぼ同じ標高差でした。(新五合目⇔剣が峰)
消費カロリー:2374カロリー
レベル:初中級
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帰路、高速のサービスエリアで早めのディナー
三重県名物の味噌カツ丼を頂きましたぁ
昨年の御在所岳、先週の入道ヶ岳、今日の藤原岳と続き、
次なる7サミットはどの山になるのか?
そして下見が終わっていないアトの2座をいつ登るのか?
ヒルが出ない間に登らなきゃ ()
ベースキャンプ高松店スタッフ ・