うどん県、ベースキャンプ高松店です。
・
四国八十八ヶ所の全行程を歩いて廻る...当店スタッフが完全サポートする
「がんばらない遍路道歩き」18期の第4行程が先日開催されました。

前回は3回目にして、遍路道最大の難所の「遍路転がし」行程の
11番藤井寺から12番焼山寺を無事歩き切り、今回はその続きで、
12番焼山寺から13番大日寺へと下る...阿波神山町縦断の道のり。
7月、8月はさすがに暑くて歩けないので、夏休みとなります。
今回が夏休み前の最後の歩行となりました。
それではレポートです。

目指す13番大日寺まで、約22.7㌔の表示。
「楽勝
」と思いきや、途上には山岳路が介在するので、
そんなに甘くはありません。加えて6月下旬特有の気象条件も。

標高約700mの山上の12番焼山寺から、歩行開始 

歩き始めは青空が広がる...抜群の天気に恵まれました。
でも午後14時から雨マークになっています。
「こんなにお天気が良いのに、本当に崩れるなかな?」
誰もがそう思っていたのですが...

標高差460mを一気に下ります。
靴は防水のミドルカット以上のトレッキングシューズを選択。
四国エリアは既に梅雨入りしていて、路面が濡れていたり、
水が流れていたりした箇所も随分見られ、木の根、苔むした露石、
浮石にズルっと行く人が続出で、慎重に下りました。 (
)

途中で「元祖遍路」と称される...衛門三郎とお大師さんが
出会うことが出来た杖杉庵に立ち寄りました。


深い緑に覆われた道のりに木漏れ日が射し込んで、
「これぞ遍路道
」と誰もが思い描く...風情たっぷりの道。

無事に鍋岩集落まで下山し、ウオーキングシューズに
履き替えて頂き、再スタート 

基本的には下り行程ですが、玉ヶ峠を通過する道のりは、
標高差約220mの登り返しがあります。
里迄下りたのに、再び山の中へ。

玉ヶ峠へは沢沿いの道から取り付きます。
湿度が増し、じんわりと汗が滴り落ちてきます。
片方は沢の涼やかな音...
もう片方は鳥のさえずり...
癒しのBGMを聴きながら、ゆっくり歩を進め、

切通しの在る、標高455mの玉ヶ峠に到着。
風が吹き抜ける峠で、ランチタイム。

峠にひっそりと佇む...古びたお地蔵さん群。
歴史と信仰を感じる隠れ人気スポットです。

食後は鮎喰川へ、標高差約370mの下りがスタート。

広大な山岳風景の中、眼下には蛇行を繰り返す...
鮎喰川と神山の集落が眺められます。
「いや~、ナカナカ良い眺め」

意外と下り傾斜がきついので、隊列が開きがちになりますが、
18期はそんなに大きく開かずに、ほぼ一団で下れました。

ようやく清流、鮎喰川に下りて来ました。

神山町阿野集落では、至る所に案山子人形が設置され、
その素朴さとユニークさに思わず嬉しくさせてくれました。
「これもありがたいお接待ですね
」

本コースの人気スポット、駒坂の潜水橋。
澄み切った川面と吹き抜ける川風が最高でしたぁ
でもこの辺りで、ようやく本日の半分の歩行距離になります。

鮎喰川の左岸を沿い歩く...長い車道歩き行程のスタート。
でももう登り、下りはほぼ有りません。
外気温は23℃で、予想された暑さにはなりませんでした。

そして暑さ対策用で用意していたスイカの登場
頑張って歩いている皆様へ。スタッフからのお接待。
ムチばかりじゃあ無くて、飴も必要なので...
よく冷えたスイカの効果は抜群で、元気が注入された様でした。

甘いスイカを愉しんだ所為でしょうか?
お大師さんからのお怒りなのでしょうか?
すぐさま雨が降り出しました。
「飴」が「雨」を呼んだのかな?
降水開始時はほぼ予定通りの14時。
予想降水量は小雨だったのに、いつしか物凄い雨に変貌 


道路は水たまりで覆われ、車の跳ねもバシャ、バシャ 
私自身は傘で遣り過ごす予定だったので、ほぼずぶ濡れ状態に (
)
もはや誰も口を閉ざし、黙々と歩き続け、ひたすら13番札所を目指すのみ。
いつしか、神山町を抜け、徳島市内に入っていました。
唯一、道端に咲いているアジサイだけが、雨に嬉しそうでした。

余りの降雨で、途中で歩行中止の判断もよぎりましたが、
まだ4回目にして挫折させるのは忍びなくて、結局最後まで
歩き切ることにしました。
「頑張って歩いて頂いて、本当にお疲れさまでした」
ナントか予定通り、13番大日寺を参拝して、歩行終了出来ました。
次回は夏休み明けの9月に、徳島市内縦断の27㌔の長距離歩行で
再会したいと思います。
<歩行データ>
歩行距離:24.50㌔ 行動時間:8時間9分
総上昇量:464m 総下降量:1,176m
消費カロリー:2,292カロリー
ベースキャンプ高松店スタッフ