うどん県、ベースキャンプ高松店です。
先月18日開催の琴参観光主催の「がんばらない遍路道歩き」
16期の第29行程が、2022年の歩き納めになりました。

昨年末は四国でも結構雪が降ったエリアがありました。
特に九州の玄界灘から抜けて来た雪雲が愛媛県の南予の
平野部や中予の山間部に掛かり、大雪を降らすことがたまに有ります。
この日は南予の宇和島・西予市の市境からの歩行でしたが、
まさに前日夜半から降り続いた積雪で、一面雪世界に 
高速道路も四国ではこの区間だけが通行止めでした。

そんなこんなで、一部一般道を経由して、どうにか
出発点に到着。雪の足元対策をしっかり整えて歩行開始。
参加者一同、「まさかここまで...」
それぐらいの積雪量でした。(驚)

予報では段々と天候が回復するとのことでしたが、
実は朝の歩き始めが時折晴れて、一番良かったです。
特に香川県人にとっては、雪って、日常に無い、珍しい
光景なので、最初はテンションが爆上がり状態でした。

歩道帯は融雪が進んでいましたが、街路樹上は
融けずに真っ白な雪が残っていました。
「雪の遍路道歩きも風情が有って良いですね」

当初は「直ぐに止むか?」と思っていたのに、断続的に
雪は降り続きました。ゴアテックス未搭載のウオーキング・
シューズは悲しいかな(
)浸水が始まりました。
仕方なく、新しい靴下を買う羽目の参加者も。

約5.7㌔程歩いて、四国霊場第43番札所明石寺へ。
お寺迄歩いたら、一旦バスで近くの道の駅へ回送。
道の駅併設のレストランで温かい昼食を頂きました。

この日、道の駅では催事が行なわれていて、店頭では
エビやイカ等の海産物を焼いたり、特産のお肉を焼いたりと
対面販売が行なわれていました。
お外は寒いけれど、胃袋はヌクヌクで満たされる...

再び明石寺の参拝から、午後の部の再開。
雪をまとったお寺も風情がありますねぇ。

明石寺から裏山を越えて、宇和の町並みへ。
山岳路には積雪がたっぷり。
皆さんの顔もほころびます。(
)
「こんな雪の中を歩けるとは思いませんでしたぁ
」

ほぼ新雪のバージンスノーの道のり。
フカフカの雪面をツボ足歩行。
簡易アイゼンを用意していましたが、結局使わず仕舞い。

宇和の「卯之町」は風情ある町並みが保存されています。
「国の重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。
伊予では宇和・大洲・内子と歴史ある町並み歩きが
愉しめて、これからの3行程を私達は「伊予の町歩き
シリーズ」と呼んでいます。

この辺りで観光スポットとして有名な開明学校。
明治に開設された洋館造りの学校です。

雪が激しく舞ってきました。おまけに進行方向から強風。
この時ほど、「ゴーグルが欲しい」と思ったことは
ありませんでした。傘で顔を隠しての歩行。

旧道から国道56号に出て、進路は北へ。
一面雪世界は、まるで北国に迷い込んだみたい...

道中の標識。こんな雪の日にも歩いているお遍路さんは
数名、いらっしゃいました。
まさか、四国で雪に遭うとは... きっと面食らったことでしょう?

当然、歩くだけでは無くて、しっかりお買い物も。
この辺りも、じゃこ天が特産品です。

結局、雪は止むことなく、降り続きました。
歩きながら、高速道路の通行情報をチェックし続けましたが、
やはりこの西予宇和~大洲間だけが通行止めが継続でした。


冬至間近で日暮れが早いということも考慮し、
残念ながら途中で歩行を断念。
結局最後の鳥坂峠越えはあきらめました。
歩行距離は当初21㌔を予定していましたが、
最終で15.7㌔で、歩き納めとなりました。
帰路、本当にこの区間を抜けたら、みごとに雪は無く、
皆さん、呆気にとられた感じでした。
忘れられない雪道行程は、きっと記憶に深く刻まれることでしょう。
ベースキャンプ高松店スタッフ