2023年1月21日 (土)

遍路道歩き16期 ~伊予路~

うどん県、ベースキャンプ高松店です。

先月18日開催の琴参観光主催の「がんばらない遍路道歩き」

16期の第29行程が、2022年の歩き納めになりました。

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昨年末は四国でも結構雪が降ったエリアがありました。

特に九州の玄界灘から抜けて来た雪雲が愛媛県の南予の

平野部や中予の山間部に掛かり、大雪を降らすことがたまに有ります。

この日は南予の宇和島・西予市の市境からの歩行でしたが、

まさに前日夜半から降り続いた積雪で、一面雪世界に snow

高速道路も四国ではこの区間だけが通行止めでした。

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そんなこんなで、一部一般道を経由して、どうにか

出発点に到着。雪の足元対策をしっかり整えて歩行開始。

参加者一同、「まさかここまで...」

それぐらいの積雪量でした。(驚)

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予報では段々と天候が回復するとのことでしたが、

実は朝の歩き始めが時折晴れて、一番良かったです。

特に香川県人にとっては、雪って、日常に無い、珍しい

光景なので、最初はテンションが爆上がり状態でした。

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歩道帯は融雪が進んでいましたが、街路樹上は

融けずに真っ白な雪が残っていました。

「雪の遍路道歩きも風情が有って良いですね」

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当初は「直ぐに止むか?」と思っていたのに、断続的に

雪は降り続きました。ゴアテックス未搭載のウオーキング・

シューズは悲しいかな(weep)浸水が始まりました。

仕方なく、新しい靴下を買う羽目の参加者も。

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約5.7㌔程歩いて、四国霊場第43番札所明石寺へ。

お寺迄歩いたら、一旦バスで近くの道の駅へ回送。

道の駅併設のレストランで温かい昼食を頂きました。

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この日、道の駅では催事が行なわれていて、店頭では

エビやイカ等の海産物を焼いたり、特産のお肉を焼いたりと

対面販売が行なわれていました。

お外は寒いけれど、胃袋はヌクヌクで満たされる...

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再び明石寺の参拝から、午後の部の再開。

雪をまとったお寺も風情がありますねぇ。

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明石寺から裏山を越えて、宇和の町並みへ。

山岳路には積雪がたっぷり。

皆さんの顔もほころびます。(happy01

「こんな雪の中を歩けるとは思いませんでしたぁsign01

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ほぼ新雪のバージンスノーの道のり。

フカフカの雪面をツボ足歩行。

簡易アイゼンを用意していましたが、結局使わず仕舞い。

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宇和の「卯之町」は風情ある町並みが保存されています。

「国の重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。

伊予では宇和・大洲・内子と歴史ある町並み歩きが

愉しめて、これからの3行程を私達は「伊予の町歩き

シリーズ」と呼んでいます。

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この辺りで観光スポットとして有名な開明学校。

明治に開設された洋館造りの学校です。

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雪が激しく舞ってきました。おまけに進行方向から強風。

この時ほど、「ゴーグルが欲しい」と思ったことは

ありませんでした。傘で顔を隠しての歩行。

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旧道から国道56号に出て、進路は北へ。

一面雪世界は、まるで北国に迷い込んだみたい...

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道中の標識。こんな雪の日にも歩いているお遍路さんは

数名、いらっしゃいました。

まさか、四国で雪に遭うとは... きっと面食らったことでしょう?

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当然、歩くだけでは無くて、しっかりお買い物も。

この辺りも、じゃこ天が特産品です。

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結局、雪は止むことなく、降り続きました。

歩きながら、高速道路の通行情報をチェックし続けましたが、

やはりこの西予宇和~大洲間だけが通行止めが継続でした。

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冬至間近で日暮れが早いということも考慮し、

残念ながら途中で歩行を断念。

結局最後の鳥坂峠越えはあきらめました。

歩行距離は当初21㌔を予定していましたが、

最終で15.7㌔で、歩き納めとなりました。

帰路、本当にこの区間を抜けたら、みごとに雪は無く、

皆さん、呆気にとられた感じでした。

忘れられない雪道行程は、きっと記憶に深く刻まれることでしょう。

ベースキャンプ高松店スタッフ