うどん県、ベースキャンプ高松店です。
・
8月6日(水)、京都東山の大文字山の
ハイキングに出掛けました。
・
・
「京都の夏は暑い」と聞いていましたが、この日も
最高気温が37.7℃の猛暑日になりました。
「何故、そんな暑さの中に大文字山に登ったか?」と云うと、
有名な京都五山の送り火の火床を実際にこの目で見てみたい...
そんなミーハーな興味本位からです ()/
10日後の8月16日の夜のニュースでは必ず取り上げられる、
日本の夏のお盆の一大イベントなのですから...
レポートです。
・
・
今回は火床を見ること、加えて京都トレイルを歩くことを
目標にしていました。当初は蹴上からの歩き出し、銀閣寺に
縦走し、下山を目論んでいたのですが、試歩きの結果、
「これは厳し過ぎる()」との評価で、逆コースに変更。
銀閣寺側からスタートし、門前前通りを通り、入山。
・
・
京都トレイルとは若干コース取りが違いますが、ポピュラーな
銀閣寺道を歩き、大文字の火床を目指しました。
大文字川を渡ると、一気に傾斜が増して来ました。
・
・
戦国時代の古戦場だった千人塚を越えて登ります。
汗が吹き出しますが、ありがたいことにこのコースは
樹林帯に囲まれており、照り付ける陽射しを遮ってくれるのです。
風化した花崗岩がザレた登り道は滑り易くて、要注意
・
・
ケーブルの下を通ると、急階段の激登り
ここを頑張れば、火床はもうすぐ...
時折、谷間から涼風が吹き上がり、助けられました。
.
.
「大」の字の中心の金尾(かなわ)へ到着。
眼下に広がる、京都盆地の眺望...
そして真下には「大」の字の右はらいの火床が続きます。
「わぁ~ 意外と大きいよ~ (
)」
実にこの3画目は長さ約120mも有るのです。
当初はこの右はらいの階段を登ってやろうと計画していましたが、
誰も「登りましょう」とは云いませんでした。
そうですよね。なんせ、陽射しが照り付ける中の急登は消耗が激し過ぎるので...
。
・
「さぁ、大文字のポーズを決めてぇ~ 」
自撮りして分かったのですが、意外と足の開きが甘くなりがち ()
それにしても、素晴らしい展望で、ここに登るだけでも十分な
感動が得られると思います
・
・
しばし展望を楽しんでいると、凄いことに気付いた人が居ました ()
そう、ここから西側へと点火される他の送り火の山が見えていたのです。
こちらは、「妙」と「法」が同時点火される山並み。
「南無妙法蓮華経」の「妙」と「法」だと、初めて知りました。
・
・
こちらは西方浄土に向かう精霊船の「舟形万灯篭」。
・
・
そして「左大文字」。
壮観な眺め~
夜空に浮かぶ五山の送り火の光景が目に浮かぶ様 ()
「いつから始まったのか?」諸説あるそうですが、昔から現代まで、
絶え間なく伝統行事が受け継がれていることに素晴らしさを感じずには
居られませんでした。
.
.
「大」の字の2画目の上へ。
横には松明から火を点火される火床が並びます。
そして盆地の対岸には「火伏の神」宿る...愛宕山。
そして大文字山山頂へ。
・
・
大文字山へは登り一辺倒かと云うと、そうでは無くて、
緩やかな道のりもあります。木漏れ日降る道のりでは
心が癒される感じでした。
あと、非常に分岐、脇道が多いので、道迷いには要注意
・
・
大文字山(標高466m)に無事到着
東山三十六峰では、如意ヶ岳とも呼ばれます。
ここでしばしランチタイム
・
・
山頂からも京都市街地の展望が開かれています。
気温は30℃でしたが、涼風がそよぎ、涼しくて心地良かったです。
心配していた暑さも、これなら大丈夫。
皆さん、しっかりとご飯も食べられているし...
予定通り、蹴上へ縦走することにしました。
・
・
上空には怪しい雲が上って来ましたが、今年の夏は不思議なことに
お盆頃までは夕立が少なかったです。この日も雨は降らず仕舞。
・
・
京都一周トレイル・東山コースを忠実に下ります。
基本的に下り中心なので、凄く楽に感じられます。
但し路面に岩がゴツゴツした箇所も多く、滑らない様に
また日当たりが良い所も多いので水分補給はしっかりと
・
さすがにこの暑さなので、行き交うハイカーも少なく、
10数名に出会ったのみ。トレランの方が多かったかな。
下界の寺社も観光客は少なくて、京都の夏は意外と穴場かも...
・
・
〇〇差路?物凄い道が交差する場所が、七福思案処。
ここを過ぎると一旦登り返し、日向大神宮を経由し、下山。
・
・
市街地に下山すると、大きな水路に遭遇。
ここが琵琶湖疎水。京都の近代化に貢献した人工の運河で、
歴史的にも貴重な産業遺産だと思います。
・
・
しばし涼やかな疎水に沿い歩きましょう
夏場にはお勧めの水辺の道のり。
・
・
南禅寺の水路閣に到着。ここでハイキングの終了。
お寺の境内に在る少し場違いな建造物ですが、このレトロな
ミスマッチした景色がインスタ映えすると大人気。
建物の上には、琵琶湖疎水が流れています。
・
・
南禅寺でフリータイム。拝観に、御朱印に、散策に...
・
・
歩き出しの銀閣寺に戻り、ここでもフリータイム。
「哲学の道」を歩いたり、銀閣寺を拝観したり...
.
.
「我ながらよく歩いたと...」かき氷を食らう人も...
・
【歩行データ】
歩行距離:7.4㌔ 歩行時間:4時間30分
登り:471m 下り:482m
・
コースを逆コースにして、やはり大正解でした。
観光客のオーバーツーリズムを恐れて、しばらく京都から
遠ざかっていましたが、また少しずつ通ってみようかな。
・
・
夏場の低山には、暑さ対策が必須です。
・
・
特に、冷水は必須
今回もプラティパス2Lに水を入れて.冷凍庫で凍らせて持参。
熱中症気味の人に抱きかかえらせて、体温を低下させたり、
首後ろ、脇、背中等に当てがって、クールダウンさせたり...万能です。
氷が解けても、冷たい水を飲むと、ホント生き返ります
・
・
それとよく足を吊る方は塩分不足の方が多いです。
汗でNa(ナトリウム)が体外に出て行くと、Na不足になります。
夏場は必ず定期的に塩分の補給をしましょう。
・
・
今回は里山レベルなので、靴底がスリップレスなロウカットモデルでも
大丈夫。スポルティバ TXー5を着用しましたが、非常に快調でした。
またアブが居ますので、肌の露出には注意が必要。
C3フィットのサポートタイツ+防虫スプレーで対策を講じました。
・
ベースキャンプ高松店スタッフ