2025年12月 8日 (月)

大江山連峰トレイル・東 ~冬山レポート~

うどん県、ベースキャンプ高松店です。

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12月6日(土)は、京都府の丹後半島の付け根に位置する大江山連峰を

訪ね、最高峰の千丈ヶ岳の東側に延びたトレイルを歩いて来ました。

今季最強寒波の到来で、12月3日~4日に掛けて現地は積雪となり、

少し躊躇しましたが、催行日が稀に見る晴天予報だったので、

「これを逃すまい」と敢えて今季初の雪山登山に挑戦したのでした。(happy01)/

レポートです enter

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山稜部の積雪状況が全く分からないまま、「どれぐらいの強度の

設定にしようかな?」と悩んだ末、連峰南側の大江町千丈ヶ原から林道を

登ることにしました。外気温は0℃。

「今シーズン、初めての雪山heart04」誰もが不安と期待を胸に、歩行開始。

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「いや~、素晴らしい青空〜sign01

福知山市内は完全に濃霧の中に包まれて、周囲の展望は皆無で、

車内でもどんよりした空気感でしたが...

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山稜の南斜面で日当たりの良い場所から融雪が進み、それが夜間の

気温低下で凍結して、まぁ滑る、滑る~ (coldsweats02)~

レイン下を履いて、スパッツを装着し、6本爪アイゼンやチェーンアイゼンで

足元を固め、両手にはダブルストックの出で立ちで登って行きました。

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林道から別れ、まずは鍋塚を目指すことに。

久しぶりの雪道を歩く感覚に懐かしさやら、結構大変と感じるやら、

やはりアイゼンを付けての歩行は、足の違った筋肉を使うので、

心地良い疲労感を感じました。

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眼下にはみごとな雲海が広がっていましたぁ (lovely

路面には融雪の水が流れたり、露石も錯乱し、

トレースはほぼ無かったです。無雪期の下見時には

全く感じなかった高低差に驚かされました。

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この大江山は、云わずと知れた「雲海の名所」。

当然朝一に多く見られ、その後は自然消滅するのですが、

この日はお昼前迄残っていて、ナントか拝見することが叶いました good

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気温は1℃程度でしたが、陽が射して強烈な寒さは感じません。

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主稜線から鍋塚本峰に取り付きました。

背後には鳩ヶ峰、更に最高峰の千丈ヶ岳がクッキリ eye

足元は雪に露石が顔を出すミックスルートで、やや厄介な道のり。

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Photo

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標高763mの鍋塚山頂に登頂。

無雪期は笹原帯の山頂部ですが、今はすっかり白銀の世界shine

不思議なことに北側の平野部には積雪を確認出来ず...

このピークは周囲を見渡すのは、最高の展望所でしたぁ。

遠く白山や京都の最高峰の愛宕山も見える日もあるそうですよ。

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正午前に稜線上では、にわかに風が強くなってきました。

どうやら先程迄見えていた雲海は、この風で流されて

消滅したみたいでした。

鍋塚を下山し、稜線伝いで鳩ヶ峰との鞍部へ下ります。

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このエリアの良い所は、車のアクセスが良く、休憩所が設置されている所。

ここの鞍部に在る「鍋塚休憩所」で、昼食を取ることに。riceball

なお隣接のおトイレは12月1日付けで閉鎖されていました。

風の影響も無い屋内で、温かいカップラーメンを頬張り、英気を養い...

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次なる鳩ヶ峰を目指し、午後の歩行開始。

この日、出会ったハイカーは7名ほど...

ここの鳩ヶ峰はしっかりトレースが付いていました。

どの方もニコニコ笑顔で挨拶を。

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山頂部に近づくと背後には先程登った鍋塚の山容が...

均整の取れた、とても美しい山ですね。

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新雪の誰の足跡も無い雪面に、微かに表れた風雪紋。

雪質は水気を多く含んだ軟雪で、多い所でひざ下約30㎝ぐらい。

鍋塚よりもこの鳩ヶ峰の方が、雪量は多かったです。

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Hatokemine

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標高746mの鳩ヶ峰に登頂 sign01

計画通りの2座に登ることが出来ました。

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遠くに独特の青色に広がる日本海の眺望も...

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早くも日が傾き出して、影が長くなってきました。

白銀世界では照り付ける陽射しが雪面に反射して眩しいので、

サングラスの携行をお勧め致します。

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今回一番人気だったのが、チェーンアイゼンでしたが、

軟雪では足底が雪団子状態になるので、適時の払い除けが必要ですsign01

個人的には簡易4本爪アイゼンで臨みましたが、ギリギリOKでした。

やはり汎用性の高さで、初雪程度ならチェーンアイゼンがお勧めですね。

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無事下山後は、山麓のお洒落なカフェでお茶することに...

千丈ヶ原に在る、ログハウスカフェ「フローレスタ」さんへ。

ナント、「土」「日」の週末のみ営業のカフェです。

店内にはギターや山のバッジも飾られていました。

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ハードな雪山山行の後にお茶するなんて、とっても贅沢。

コーヒーとガナッシュケーキを頂きました。

思わずお互いの目を合わし合いました。何故なら、ここの淹れたての

コーヒーが滅茶苦茶に美味しかったから... cafe cake

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「ポッんと一軒家?」誰もがこのカフェに興味深々だったので、

お忙しい中でしたが、思わずオーナーさんにお声掛させて頂いて、

色々とお話を伺うことに...

「大江山のこと」「喫茶店開業のいきさつ」や「熊のこと」、

「雪のこと」、「バッチのこと」...

皆が驚いたのは、この建物が素人ながらご自身で建てられたこと、

そして昨日が誕生日で、驚くほどお若く、まだまだ夢をお持ちで

更にとってもバイタリティーがあることでした。

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そしてお店に偶然に来られていたミュージシャンの方が生ギターで

クリスマスソングをジャズアレンジで演奏してくれることになりました。(lovely)♪

いや、はや、「お茶」と「ケーキ」に「ミニコンサート」と云う物凄い流れ...

現地の方との触れ合えることで、より大江山の魅力が爆上がりしたのでした。

とても親切にフレンドリーに応対して頂き、本当にありがとうございました。<(_ _)>

こうして今季初の雪山登山を楽しく終えることが出来たのでした。

今後、ここ大江山は豪雪に包まれて、雪山スノーシューを楽しむことが

出来るそうですよ。また大江山を訪ね、下山後にここでお茶したいですね。

要望の強い「鬼そば」も食べてみたいですし...

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【歩行データ】

コースタイム:4時間37分  歩行距離:7.9㌔

総上昇量:514m     総下降量:524m

消費カロリー:1,071kcal

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べースキャンプ高松店スタッフ