山の情報・知識 
遍路道歩き ~土佐路~
うどん県、ベースキャンプ高松店です。
先日、当店スタッフがサポートする「頑張らない遍路道歩き」の
第16期ツアー生の皆様と、高知市内の4つの札所を巡る行程を
歩いて来ました。この企画は、四国八十八ヶ所を完全踏破する
48行程(毎月1回開催)で、約5年にも渡る、長大な「歩く旅」なのです。
この日は抜群の日和
に恵まれ、最高気温は20.4℃でした。
30番札所の善楽寺をスタート。いきなり、お寺の境内で
今年初となる「うぐいす
の初鳴き」に遭遇![]()
「お~っ、春ですね
」 季節感を肌で感じられるのが
歩く旅の魅力のひとつです。
市街地を南下すれば、前方に次なる札所が在る
五台山が見えて来ました。「あそこに登りますよ
」
標高差約120㍍の登りですが、しっかりと整備されて、
かなり歩きやすく感じました。多くのお遍路さんが歩いて来た
歴史ある、信仰の道の名残が随所に感じられます。
登り切ると、そこは「高知県立牧野植物園」の敷地内。
敷地内に遍路道が在る為に、お遍路さんは無料で
通り抜けが出来ます。ここでは早咲きの河津桜に
出会うことが出来ました。(今年の初サクラでした)
31番札所竹林寺を参拝。五重塔がとてもシンボリック。
参拝後は石段の下り。急勾配
で、スリップ要注意![]()
雨天
はちょっと危なくて、歩けませんね。
下山後、次なる札所へ。
一旦東へ戻るような道のりになり、ちょっとガッカリ(
)
32番禅師峯寺(ぜんじぶじ)は、再び山を登ります。
標高差は約80㍍なので、全く問題はありません!
最後の急階段を登れば、山門下に到達。
しっかりと一汗
掻きましたぁ。
もう既に半袖Tシャツの強者も数名 (@_@;)
境内からは眼下に太平洋の大海原が広がります。
「青いねぇ!」 遥か先には、観光スポットの桂浜も見えました。
海辺の砂地を利用して、野菜のビニールハウスが多いです。
ここでランチ
を取り、午後は浦戸湾に向けて歩き直します。
浦戸湾を船
に、乗って渡ります。
「歩きなのに...船に乗るの?」と云われますが、この船は
古式からの正規ルートなのです。約5分間の船旅を満喫![]()
ただ船便は1時間に1本しか無いので、遅れない様にしっかりと、
ハイペースで休憩無しで、6キロ程、歩いて頂きました。 <(_ _)>
![]()
船を下船後、程無く33番雪蹊寺(せっけいじ)に到着。
境内では桜が開花
「ヒカンザクラ」がほぼ満開状態。
そして34番に向かう途中の畔で、今年初の「つくし」を発見![]()
「今日は本当に、春を実感することが多かったですね」
旧春野町の歩行。
道沿いには水路が張り巡らされて、清流が流れていました。
水路沿いにアジサイが植えられて、梅雨前に一斉に
咲き誇り、素敵な景観を見せてくれます。
ようやく歩き終わりの34番種間寺(たねまじ)に到着。
今回は2つの山寺も巡る、約26キロ弱のロング歩行となりました。
次回は、山の札所「清滝寺」と海辺の札所「青龍寺」を巡ります。
ベースキャンプ高松店スタッフ
雪山情報 ~剣山・2月19日~
うどん県、ベースキャンプ高松店です。
店舗スタッフより、「今日の剣山」の写真が届きました。
この週末にお出掛けを予定の方に、いち早くお届けしますね。
生憎の天候
で、八ヶ岳山行を断念して、四国の雪山に
登っていたなんて
全く知りませんでしたが、剣山系は
実に良い天気で、良かったですね。
「今年は雪量が少ない(
)」と、お嘆きの方には朗報かも。
結構な雪量でないかい?![]()
元旦にも登ったらしいのですが、むしろ元旦以上
との連絡です。
それも サラサラ の パウダースノ~![]()
ラッセルが厳しかった
とも言っていました。
剣山山頂ですね。午前中はほぼ無風だったそうです。
ただ気温は山頂(AM10:30)で、マイナス 5℃。
登山口の見の越の早朝は、マイナス 10℃だったとか。
彼はこの剣山山頂から、次郎笈へ縦走を愉しんだとのこと。
装備的には、アイゼン(6本爪)がお勧めで、
ワカン や チェーンアイゼン の登山者も多かった様です。
*下山時には絶対アイゼン類が必要です
!
次郎笈から三嶺方面を望む。
素晴らしい大展望![]()
次郎笈との稜線から、登った剣山を望む。
トレースの彼方には、赤帽子山。
彼がトレースを付けたので、明日は安心して登れそうですよ。
多くの方が気になるのが、登山口までのアクセス
だと思います。
4駆のスタッドレスタイヤは全く問題無しですが、
2駆の方はチェーンをお持ちくださいとのことです
。
あとおトイレですが、登山口の見の越、山頂のトイレは使用不可×。
唯一、西島のトイレは使えるそうですよ。
この週末は気温上昇
の予報。
今年最後の雪山山行になるかも。
どうぞ、気を付けて、雪山
をお楽しみください。
ベースキャンプ高松店
小豆島遍路道歩き レポート
うどん県、ベースキャンプ高松店です。
毎月一回、小豆島の遍路道を歩いています。
今月の歩行レポートです。
第10回目の来島で、島の北側の東エリアを午前に、
西エリアを午後に分けた、2部構成で実施。
歩行距離は、約9㌔でした。
高松港から土庄港に渡るフェリー
から見た景色です。
この日は晴れて、ナント気温は19℃まで上昇![]()
まさに、春の陽気でした
。
午前は小部エリアから、「豆坂」と呼ばれる山岳遍路道を
登り、吉田エリアに下山し、82番吉田庵を目指します。
背後には昨年2月に登った恵門ノ瀧の山並みが広がります。
豆坂の上りの途中からは、眼下に瀬戸内の青い海原と
島の北側の美しい海岸線が望めました。![]()
![]()
海抜0mから、標高差約260㍍の登り
ですが、
稜線まで出ると、後はほぼ平坦の道が続きます。
夏場なら厳しく感じる登りですが、冬場は非常に歩き易いですね。
途中には鉄製の手すりが設置されたり、整備状況は良好
でした。
眺望はほぼ有りませんが、気持ちの良い里山歩き
が愉しめます。
豆坂を越えれば、吉田ダムの湖畔に下山。
大きなダム湖を廻り込み、ダムの堰堤へ。
ダムの堰堤から、背後に岩峰群を望む...
ここ吉田は花崗岩の風化した岩場が多く点在し、
「ロック・クライミング」のゲレンデとしても有名です。
「まさか、ここは下らないよね?」
堰堤の上から話していたダム横の急階段が
遍路道に指定されています。
髙さ約74㍍のダムを一気に下り、
82番吉田庵を参拝して、午前の歩行が終了。
ランチ
は海の見える、地元のお食事処へ。
新型コロナの感染予防で、貸切にして頂きました。
お店の心遣いに、感謝です。ありがとうございました。
今日はメインに「さぬき夢豚」を使ったランチ。前菜と島の名物の
佃煮がONされたライス、茶わん蒸し、素麺、デザート付
と豪勢。
予約がナカナカ取れないお店だったので、大満足でした![]()
実にランチ目当ての2部構成だったのです(
)
午後は西エリアに移動し、75番大聖寺から、歩行再開。
午後は札所が続きました。各札所では、参拝、読経を
行います。ここ76番奥ノ院三暁庵では地元の方から
おミカンや温かいお茶のお接待を頂きました。
海から少し上がった高台に在る札所をつなぐ遍路道。
最後、76番金剛寺で参拝。歩行終了。
お寺の前は、隔てるものが無い、備讃瀬戸の風景が、
まさしく![]()
![]()
パノラマビュー![]()
![]()
です![]()
楽しかった島遍路も、あと1行程を残すのみ。
春3月、早咲き桜 と 黄色のミモザ に出会えるかな?
ベースキャンプ高松店スタッフ
山行情報 ~東山森林公園~
雪山情報 ~三平山~
うどん県、ベースキャンプ高松店です。
2月11日(木)に岡山県真庭市と鳥取県江府町の県境に位置する
三平山(みひらやま)に登った雪山レポートです。
三平山のたおやかで、美しい山容を望む。
今回はゲ-トがある林道入口から歩行スタ-ト。
夏道登山口から雪崩の跡を避けながら、森林限界を越えます。
お天気は最高でした![]()
稜線には明治時代に陸軍が築いた土塁が残存しており、
その土塁を伝って登れば、山頂はもうすぐ。
標高1010㍍の山頂に到着。山頂からの展望は抜群で
360度遮るものが無く、白銀に輝く大山、烏ケ山、擬宝珠山、
皆ケ山、蒜山三座へと続く稜線が美しく眺められました。![]()
雪を抱いた伯耆大山のどっしりした山容。
スックと立ち上がった、人気の烏ヶ山(からすがせん)も。
蒜山方面も見えました。
下山は尾根道を雪遊び
しながら、林道登山口へ。
雪山歩きが楽しめるお勧めの周遊コースです。(
)ノ
ベースキャンプ高松店スタッフ
小豆島遍路道歩き レポート
うどん県、ベースキャンプ高松店です。
毎月一回、小豆島の遍路道を歩いています。
今回は先月の「初歩き」のレポートです。
第9回目の来島で、島の北西部、約12㌔を歩く内容でした。
この日も穏やかに晴れて
、抜群の日和の中を
島の「山」
と「海」
を歩き廻りました ![]()
フェリー
の中で偶然に朝刊を見ていた人が、
ちょうど小豆島の氷瀑の記事を見付けられたので、
「これは
」と思い、歩き出し前に見に行くことにしました。
おさるさんで有名な「銚子渓」で、珍しい氷瀑を見ることが叶いました。
今回は66番等空庵から、75番の大聖寺まで10札所を巡ります。
のどかな風景が広がり、心が穏やかになって行きます。
路地歩きの後には、自然の中に身を委ねる...
かつての遍路道も点在し、絶え間なく変わる風景に
飽きるということがありません。
今回は踏皇山(おうとざん)を越える山越えが見所![]()
山並みの北エリアを東に沿い歩き、昼食後に越える予定。
時折、遍路道の所在を示してくれる「へんろ石」
が、
途上に現れて、とても心強く感じられます。
一体、どれ位の参拝者がこの道を辿ったことでしょう?
落ち葉の積もった山の登りですが、鉄製の手すりが完備され、
とても歩きやすかったし、冬枯れで見通しの良い明るい森は
爽快で、気持ち良かったです。
踏皇山の稜線からは、南側(四国側)の遠望もバッチリ![]()
いよいよ山越えの核心部へ。
高所恐怖症の方にはちょっぴりスリリングな岩稜帯のトラバース。
「慎重に」...「慎重に」...
その後は72番奥ノ院笠ヶ滝の鎖場に取り付き、本堂へ。
ここでは恐怖の余りに、登れない方も居らっしゃいます。
本堂は岩峰の洞窟の中です。
ここからは撮影禁止。洞窟内には「幸せくぐり」等の
ありがたい、楽しい場所も...
「これはどうやって降りるのかしら?」
下山は、更に急勾配となり、より慎重さが求められます。
踏皇山を北から南に越えた遍路道は、再び馬越えで
北側に戻ります。今度は岡山方面の風景が広がります。
北から、南、はたまた北へ... 滅茶苦茶、歩るかされますね(
)
そしてこの先で無事歩行終了。
次回は島の東エリアを北から南に山越えする、
「豆坂越え」の山岳行程です。
ベースキャンプ高松店
遍路道歩き ~伊予路~
うどん県、ベースキャンプ高松店です。
先日の「遍路道歩き・伊予路」のレポートです。
この日は愛媛県の(旧)伊予北条の柳原をスタートし、(旧)今治市の
市境まで歩く、約25.2㌔の歩行となりました。
いつもお天気にはホント恵まれます。この日も気持ちの良い
瀬戸内沿いのシーサイド・ウオーク
を堪能しましたぁ。
基本は「遍路道を歩く...」のですが、たまにはちょこっと道を
外れるのが、ベースキャンプ・オリジナル
。今回も鹿島を
眺める、シーサイド・コースをチョイス。
そして「鴻の坂峠」を越える山越えへ。
ただ標高差は100㍍程度で楽勝です。(
)![]()
周囲にはタワワに実ったオレンジ色に輝く柑橘類がぁ![]()
さすがにミカン王国ですね。歩き出しに寄った道の駅で
購入したミカンを峠で食べましたが、大絶賛でした。
峠を越えると、再び瀬戸内海が望め、
浅海(あさなみ)の集落へ下山。
対岸には広島県呉市のとびしま海道の島々も...
のどかな 「海の道」をお散歩感覚で。
「空」と「海」の青さが最高ですね![]()
海辺沿いには「幸も多し!」
ナント、偶然にもチリメンジャコ
の天日干しに遭遇![]()
物凄い破格値だったので、直売所で購入者が続出 (
)GET
遍路道を歩くと、たまに、こんな素敵な出会いや
神掛かった様な、驚きの出来事に遭遇するのも
魅力のひとつです。「まさしく一期一会ですね」
遍路道は「瓦造り」が盛んな伊予菊間へ。
道沿いには瓦工場が立ち並び、絢爛豪華さを競っています。
途上、厄除けで有名な遍照院を参拝し、ランチタイム。
ここは仁王様が「鬼瓦」と云う、地元に根付いたお寺。
お昼はさすがに我慢出来ず、先程購入したばかりのチリメンジャコに、
コンビニ
で、アツアツの白米パックとお醤油を購入して、
ジャジャジャ、、、ジャーン! 「釜揚げチリメン丼」の完成!
まさに、感動の瞬間でした (
)
遍路道は伊予亀岡から、高縄半島の先端に近付き、大西エリアへ。
対岸には造船所のドッグ
が見えています。
今治は「造船」と「タオル産業」が有名です。
今回は浅海、菊間、亀岡、大西を通り抜けて、幾つもの
風情ある「街並み歩き」も楽しむことが出来ました。
次回は、今治市内の札所巡りの行程です。
ベースキャンプ高松店
雪山情報 ~那岐山~
うどん県、ベースキャンプ高松店です。
1月30日(土)の中国山地の那岐山(なぎさん)のレポートです。
岡山県奈義町と鳥取県智頭町の県境に位置し、
氷ノ山後山国定公園を代表する名峰です。
稜線部で、積雪量は約50cmで、例年に比べて少なめ。
今回は変化に富んだBコースを登りました。
途中、「蛇渕の滝(じゃぶちのたき)」を経由して登ります。
雪の稜線歩きが愉しめましたぁ![]()
標高1255mを誇る山頂へ登頂。
いつもならスコップで掘り出す山頂の石碑も顔を出していました。
下山はCコースを辿る「周遊登山」で、雪山を大満喫しました。(
)![]()
遠くに雪を抱いた蒜山・大山方面も見ることが出来て、大喜び。
ベースキャンプ高松店スタッフ
雪山情報 ~伯耆大山~
うどん県、ベースキャンプ高松店です。
1月21日(木)に、当店スタッフが、鳥取県の
大山(標高1709m)に登ってきましたので、
その写真を早速、掲載致します。
大山 弥山手前から剣ヶ峰(標高1729m)方面を望む...
朝7時半頃の大山遠景です。お天気は最高の様
ですね。
夏山登山道付近の駐車場
は、もうこの様な状況。
平日にもかかわらず、登山者は多かったそうです。
大山環状道路から、夏山登山道(標高760m付近)に取り付く. . .
一合目。雪量はたっぷり![]()
でも登山道はしっかりと踏み固められて、歩き易かったそうです。
最初はチェーンアイゼンを装着したそうですが、足底に雪団子が凄く、
途中で脱着して、ツボ足・スタイルに変更。
六合目手前の登り。
傾斜が出てくるので、五合目でアイゼンを装着してもよかったかも。
六合目避難小屋(標高1350m)に到着。
ここで12本爪アイゼンを装着。手にはピッケルを準備。
ここから更に傾斜は増す一方![]()
*小屋前のテラスはあまり広くないので、土日は混雑してアイゼンを装着するのが難しいかも。
この日は風が強く、雪面に積もった小さな雪や氷が否応も無く、
吹き飛ばされて、顔面に直撃することもたびたび。(
)![]()
登山道には「道迷い」を防いでくれるポールの設置も!
吹雪いた時
には、本当にありがたいですね。
山頂部に建つ、リニューアルされた大山頂上避難小屋
です。
雪に埋もれています。「すごい
」
入口は親切にも、雪を掘ってくれていましたぁ。
別角度から。
大山頂上の標識。
稜線の風は、風速およそ10m
。
サングラスでもいいですが、ゴーグルだとより快適。
更にジャケットのフードを被るのも必須!
薄手の目出し帽がとても重宝したそうです。ネックゲイター替わりにもなります。
あと、グローブは 3レイヤーの装備。
ベースはファイントラック社のパワーメッシュ・インナーグローブ。
ミドルはノースフェース社のイーチップ・グローブ。
アウターは、テムレス・ウインターNO.2を着用で、全く問題なかった様です。
「全然蒸れなかった」と好評を博していました。
またテムレス・グローブはグリップが効いて、スマホ
やカメラを手から滑らせて落とすことがないとのこと。
頂上避難小屋
でランチ。ありがたいですね。
内部は暗いのでヘッドライトが必要です。
下山開始。
はみ出す位に、アイスクリームが一杯に見えます。
下山中に振り返り見上げた山頂。
「キレイですね~」
雄大な大山北壁。
標高差約950mの登降で、大満足の雪山山行になったみたいですね。
下山は元谷側へ下り、テントの設営練習
をしたのだとか...
ナカナカ、まじめですねぇ。
「とにかく装備がとても大事
」と力説していたのが、印象的でした。
ベースキャンプ高松店





































































































