うどん県、ベースキャンプ高松店です。
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8月28日(木)は、高知県の奥四万十エリアを舞台に、
自然豊かな「山」と「水」を巡る、ハイキングに出掛けました。
「奥四万十」とは、四万十川(しまんとがわ)の源流から、上中流域のエリアの
総称で、5市町にまたがり、山・川・海の素晴らしい自然の宝庫。
個人的に、昨年は「仁淀ブルー」を攻めたので、今年はこの奥四万十に
結構傾注しています。まだまだ知らないスポットが多く、奥深いデープな
世界に沼っているかな?
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今回はSNS等でも大バズっている...「天空の道」とも称される、
四国カルスト公園縦断線を中心に、伸びやかに歩く山岳エリアと...
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讃岐人には羨ましい、野趣あふれる水の景勝地を歩いて巡る...
2つのテーマを持つ歩行を入門レベルに仕立てたコース設定。
それではレポートです。
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まずは、「水」に触れてみましょうか?
津野町の「早瀬の一本橋」へ...
周囲の田んぼは緑鮮やかで力強く伸びた稲穂が風になびいて、
若干首を垂れた様は、もうすぐ稲刈りかな?
その周辺を無数の赤とんぼが飛んでいました。
そう云えば、今夏は赤とんぼを至る所で一杯見ましたぁ。
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この橋は「沈下橋の原型」とも云われ、長さ9m、幅60㎝、厚さ30㎝程の
木の板3枚を橋げたの上に渡しただけのシンプルな構造です。
朝霧が立ち込めた北川川に架かる橋の風景は、とってものどかで、
自然と人工物がマッチした美しさが際立つスポットでした。
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恐る恐る...渡ってみましたぁ!
微かに板がたわむのと、対岸に行く程に幅が狭くなるので、
少し怖い感じですが、これも重要な生活道として今も使われています。
この辺りは最近は午後からにわか雨が降る感じが続いているので、
水量もほどほど有り、涼やかな印象を受けました。
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そして「日本三大カルスト」にも選出されている、四国カルストの山上へ。
東西25㌔にも及ぶカルスト台地で、3つの中では最高所に在ります。
「日本のスイス」とも称される風景は、「素晴らしい」に尽きます。
下界は31℃を越える暑さでしたが、標高は1000mを越えて、23℃前後。
冷風がそよぎ、季節は真夏からすっかり秋の心地良さ
今回は天狗高原を起点に、県道383号四国カルスト公園縦断線に沿い、
西の姫鶴平までを歩くプランニング。
後方に見えているピークは、瀬戸見ノ森(標高1454m)です。
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笹原が生い茂る緑の草原の中に足を踏み入れます
少し朝露が残る道のりでしたが、夏~秋の花が咲いていました。
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まず最初に歓迎してくれたのは、オタカラコウ。
緑の葉に黄色鮮やかな花が印象的。
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草原で盛りを迎えていたのが、キンミズヒキ。
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それと紫色の釣鐘を持つ、ツリガネニンジン。
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そしてススキの穂は赤みを帯びていました。
山上はすっかり秋の気配。
なお周辺はススキの一大景勝地で、見頃は9月中旬から11月上旬。
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微かに赤色に染まった大草原を眺める道のり...
前日の天気予報では曇り、午後13時からの雨予報でしたが、
頭上に黒い雲が掛かり、一瞬だけパラっと小雨が降りました。
傘は結局、使わずに済みました。
かつて散策路は土道でしたが、最近は整備が進み、
電動自転車も走れる、舗装路になっていました。
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眼下に広がる山岳風景を眺めながら、「天空の道」を歩きます。
普通ならば車やバイクで爽快なドライブを楽しむところですが、
敢えてそこを歩いて、ゆっくり、のんびりと、雲上の絶景を堪能
「だって歩かなければ、もったいな~い」そんな日本有数の山岳 ロードなのです。
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この辺りが「五段高原」と称される、絶景ビューポイント
大草原の中に、羊の群れのような白い石灰石(カレンフェルト)は必見。
天気が良ければ四国の山並みが一望できるのですが、今回は天候がイマイチ。
また午後はガスることも多いのですが、ナントか近景の眺望は利きました。
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途上で放牧されている牛さん達に遭遇。
ホント、間近での対面はラッキーでしたね
こんな牧歌的な雰囲気が味わえるのも魅力の一つ。
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時間的に余裕があったので、五段城へ寄り道
伸びた草原を歩くのとはまた違った、滑りやすい石灰岩の歩行は
歩きにくくて、ひと苦労でした。
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それでもシコクフウロの群生地にも出会えたし、
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谷を隔てた先には、四国カルスト北エリアの大川嶺も見えました。
こちらもなだらかな山容を誇り、春のツツジは見応えがあります。
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なお五段城へ行くには、左右に有刺鉄線が張り廻られていて、
非常に間隔が狭い中を歩くので、接触には要注意
車道が映り込まないので、集合写真にはお勧めです。
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そしてこの山域のランドマークの巨大な風力発電の
風車の下を通って、約5.7㌔を歩き切って、ようやく
姫鶴平(めづるだいら)に到着。
ナントここは県境を越えて、愛媛県久万高原町になります。
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四国カルストの中央に位置する観光拠点「姫鶴平(めづるだいら)」。
なだらかな丘陵地にある展望台からはカルストの雄大な景色が一望できます。
そして大変お待たせ致しました。
本日のランチは、バーベキュをセッティングしています
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美味しい牛肉と野菜に舌鼓 ()
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「少し量が多いかな?」と心配しておりましたが...
みごと完食とは、ナカナカ立派、立派 。
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食後は別腹で、人気のアイスクリーム~
ご当地アイスで、物凄くミルクの味が濃厚なのが、最大の特徴。
これにて山岳エリアの行程が終了し、再び「水」エリアへ。
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午後は最近秘境スポットとしてもかなり人気になっている
「白龍湖(はくりゅうこ)」へ。
この日は平日ながら駐車場はいっぱいでした。
まさか、こんなに人気になるとは、本当に驚きです。()
人工湖ですが、その湖面の美しさが素晴らしいとSNSで大バズリ状態。
ちょうど訪れた最中に、オーナーさんが湖面の清掃に来られていました。
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最近はテレビ等のメディアでも取り上げられてきているらしく、
インバウンド需要、四国外、また近隣の方達も訪れる観光スポットに
なりました。個人でここまで仕上げ、整備されたのにはホント驚きです
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この日は気温が高く、湖面との温度差で霧が立ち込めて、
幻想的な風景が広がっていました。
周囲が紅葉したり、気温が下がり、水がもっともっと澄んだら、
更に美しさや幻想感が増して、見応えが増すだろうなぁと感じました。
晩秋にも是非訪れてみたい... そんなスポットですね。
最後は梼原に移動し、「雲の上温泉」で汗を流し、山旅を締め括りました。
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夏はドンドンと暑くなってきているので、もっと水辺を涼やかに
歩く山旅のご提案が出来ればなぁ... そんな初秋の昼下がり
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ベースキャンプ高松店スタッフ