うどん県、ベースキャンプ高松店です。
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5月15日は鈴鹿セブンサミットのひとつで、非常に人気の高い...
竜ヶ岳(りゅうがたけ)に登りました。
ちょうどこの時期は山腹に白い羊の群れが現れると聞き、
「是非ともその光景を観てみたい!」と云うことでのセレクトです。
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果たしてその羊たちは現れてくれたのでしょうか?
レポートです。
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今回は宇賀渓の登山口からのスタート。さすがに平日で、
駐車場は余裕で駐車出来ました。
コースは登りが遠足尾根、下りは金山尾根の周遊コースを
辿ることにしました。レベルは初中級に設定。☆☆
渓谷沿いの川のせせらぎを聞きながら林道を歩行。
前週に結構雨が降ったみたいで、川の水量は多かったです。
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竜の雫を越えて、遠足尾根に取り付きます。
尾根上まではほぼ3ステップを踏む登りですが、最初が
最も急こう配で、ジグザグを刻みながらの植林帯の登り。
一気に汗が吹き出しました。
第2、第3では、階段状の登りが減り、随分登り易く感じました。
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尾根の上部に出ると、風景は一変。
自然林の豊かな森が広がっていました。
新緑に染まったグリーンシャワーを浴びる様な道のり。
そんな中に際立つ真っ赤なレンゲツツジが時折現れて
その対比にすっかり心奪われてしまいました。
「白」を求めて来たのに、「赤」に魅了されるとは...
まるでワイン選びで「白」か?はたまた「赤」か?
悩める子羊ちゃんなのです。()
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昨秋に訪ねたときは、ここの紅葉の素晴らしさに感動でしたが、
モミジも多く、思った通りで新緑もピカイチ。
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真上を見上げるとこんな感じ...
緑のグラデーションが折り重なって...
本当に良い季節に来ることが叶いました。
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林床の花は意外と少なくて、イワカガミとカタクリ、
スミレと山頂直下のキランソウぐらいしか確認出来ず...
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尾根の北側をトラバースして、再び尾根に出ると、西側が開けて、
うっすらと竜ヶ岳の山頂が姿を現しました。
「結構、遠いね」そうなんです。でもその分、しっかりと縦走を
楽しむことが出来るので、ロングハイカー好きにはお勧めのコース取り。
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「咲いていましたよ シロヤシオがぁ...」
ようやく羊を一頭、確認 ()/
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遠足尾根に関せば、多くの開花木に遭遇しました。
既に落花したものも有りイの、まだつぼみのも有りイの、
尾根の北斜面にも多くの木が開花して、まさにピークに
向かっている印象。今年はひよっとして大当たり年かも。
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気品があり、清楚な花ですね。
見惚れてしまいます
しかし1本の木に付く花数が半端無いです。
良いモノが観れて、本当にラッキーでした。
「赤」も良かったですが、さすがにこの純白を観れば、
「白」かなぁ ()
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更に尾根を進むと、「?」
「なんじゃあ、これは...」
花が無ければ理解できなかったです。
馬酔木(あせび)の若葉が造り出した多色美。
黄色、緑、赤色、茶色...
これはこれで素晴らしい景色に遭遇出来た気がしました。
そしてその中を縫う様に登山道が伸びています。
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谷を隔てた向こうの山塊は、同じく7サミットの藤原岳。
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ここを登れば、金山尾根との分岐点です。
登山道はとても整備されていて感心~。
真新しい緑色のロープがそれを物語っていました。
下山後、任意の入山料を少し奮発。
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稜線には笹原が広がり、チラホラと登山者の姿が見え隠れします。
竜ヶ岳はたくさんの登山道が有り、色んな方面から登ってくるので、
40~50名ぐらいのハイカーが登っていた様に感じました。
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いよいよラスト。山頂へのダイレクトな登り。
なだらかで優美な印象を受ける山容ですね。
周囲の展望も開け、気持ちの良くなる道のり。
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気温が高ければ厳しいと思いますが、山頂部は16℃ぐらい。
かなりコンディション良く、登頂出来ました。
この日は風がやや強くて、急ぎ1枚防寒着を羽織り対応。
体感は10℃ぐらいに感じました。
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ほぼコースタイムの3時間で、ゆったり登ることが出来ました。
終日曇天で、残念ながら周囲のクリアな展望は無く、残念~。
広い山頂部に腰を下ろし、風を避けてのランチタイム
多くのハイカーが今年初の羊の出現を目撃しようと登っていましたが
「1週間早かったわ」の声が聞こえてきました。
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お天気がこの先、悪くなる予報だったので、下山を開始。
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下山の金山尾根の上部で、またしてもシロヤシオの群落に遭遇。
この日、一、二を争う花数の木です。
凄い花数に圧倒されました。
さすがにこれだけの花が咲くならば、毎年咲くのにも大変さが分かります。
やはり当たり年、外れ年って、有りますよね。
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金山尾根は比較的に短時間で登れるコースなので、
登りに人気のコースみたいです。
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結構急傾斜の下りも有り、ゴツゴツした岩場でスリップすれば、
大事故につながるので、ナカナカ気が抜けません。
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途中からは脂分の含んだ落ち葉が降り積もった道のり。
その下には露石が隠れていて、難儀しました。
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白滝まで下り、川を徒渉すれば、朝歩いた林道に戻ります。
1週間前は増水して丸太橋が冠水していたそうですよ。
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ぐる~っと二つの尾根を廻って、無事下山。
背後には竜ヶ岳が遠くに幻の様に聳えて見えました。
それは山頂直下で見えた優美さとはかけ離れたシャープさを
際立たせていました。
今回は羊の大群には出会えませんでしたが、咲き誇るシロヤシオに
出会えて本当に良かったです。
これで鈴鹿セブンは「御在所岳」「入道ヶ岳」「藤原岳」と続いて4座を
登頂したことになりました。来月は天気が良ければ「鎌ヶ岳」にチャレンジ予定。
うん。やはり個人的には竜は大好きな山ですね。
【歩行データ】
歩行距離:10.6㌔ 行程時間:6時間15分
総上昇量:912㍍ 総下降量:930㍍
総消費量:2,214カロリー
ヒルに遭遇しませんでした。
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ベースキャンプ高松店スタッフ