うどん県、ベースキャンプ高松店です。
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四国八十八ヶ所の全行程を歩いて廻る...
主催琴参観光、当店スタッフがフルサポートする...
「がんばらない遍路道歩き」18期の第8行程は、
2024年のオール・ラストを飾る...
お見事、歩き納めになりましたぁ。
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暮れも押し迫った昨年の12月28日に開催。
22番平等寺から23番薬王寺迄の区間を歩きました。
それではレポートです。
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小雨降る中を、阿南市の22番平等寺から歩行開始。
朝は3℃と極寒~。個人的には5枚のウエアリングで、
耐防寒のフル装備で臨みました。()
皆さんに尋ねると「4枚」の方が最も多く、中には「2枚」と
いう猛者も...(寒)
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阿南ののどかな田舎道を南下します。
途上には特産のタケノコ林が点在しています。
車道なのに車が通ることは無く、ほぼ歩き遍路の為の
専用道と化していました。
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私達は集団歩行なので、どうしてもおトイレの問題が
有り、今回も本来の遍路道とは少し違ったコース取りで
歩いています。福井ダムの堰堤で晴れ間が出て来ました。
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国道55号に出ると、初のトンネル歩行になりました。
歩行帯は段差が有り、そこで転ぶと致命的な交通事故に
つながるので、常に緊張感を持って歩いて頂いています。
そして暗闇対策では無くて、ドライバーへの視認性の為に、
ヘッドライトを使う様にしています。
理解してくれるドライバーの皆さんは、スピードを落として
くれるので、本当にありがたいです。<(_ _)>
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この区間は、国道コースや由岐経由の海沿いコースと
選択肢が有りますが、最近は海沿いばかりを歩いています。
更に由岐坂越えのコース取りでしたが、今回は気になっていた
「貝谷峠」・「松坂峠」の古道を初めて歩いてみました。
アスファルト道よりも、やはり土道が良いですね。
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コース上には展望所も有り、曇天ながら太平洋の
大海原も見渡すことが出来ました。
鳴門の1番札所の霊山寺からスタートして、8回目にしてようやく
四国の南側に広がる太平洋に出会うことが出来たのです。
幾重にも重なる山並みを越え、そして吉野川・鮎喰川・勝浦川・那珂川の
川を越えて、辿り着いた太平洋... 感慨もひとしお ()
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実に天気が良ければ、こんな感じだった筈...
*2日前の直前下見の時の写真です。
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由岐坂越えと10分も時間差が無いので、天候が
良ければ、こちらのルートも十分使えそうです。
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阿南市から美波町に入っています。
夏に海水浴場として人気の田井ノ浜でランチタイム。
ここには夏季の僅かしか停車しないJRの臨時駅が有り、
最近はテレビで良く取り上げられている、隠れ名物スポット。
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四国の南側に達した喜びを噛み締めながら...
しばし美しい砂浜のシーサイドウオークに興じました。
「う~ん。やっぱり海は、気持ちが良いですね」
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海辺の木岐の集落を通り抜けて、西進。
国道からも離れ、普段は絶対来ない場所を歩いている...
遍路道を歩いてこそ、誘われる...四国のまだ見ぬ場所。
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山座峠へ向けて、海辺の山道を辿れば、道端には
幾つも俳句の句碑が立ち並び、それを詠みながら
感嘆しながら歩きました。「どれも素晴らしい」
加えて潮騒を感じながら、木漏れ日降る道のりは風情たっぷり...
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山座峠から、一気に下れば、
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後方にそびえる山並みから下り、日和佐湾に到達。
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途上で、海食洞門の「恵比須洞」を見学。
大自然が造り上げた造形美を間近で体感し、
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湾の最奥に見えて来た23番薬王寺を目指して、ラストスパート。
ちなみに手前の砂浜はウミガメが産卵に訪れる大浜海岸です。
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23番札所の薬王寺は、阿波最後の札所なので、
遂に阿波の国の全札所を廻ったことになります。
冬至を過ぎたばかりで、日暮れも近し。
「急げ、急げ」
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「やった~ 阿波の国、全札所の完遂 」
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ここ薬王寺は、「厄除けのお寺」として有名です。
厄の方は、色んな人から1円玉を頂いて、石段にそれらを
置いて、厄除け祈願をして登って行きます。
そうすることで身に降りかかる厄難が落ちると云われています。
讃岐人はお正月にここまで来て、厄除け祈願をするのですが、
ひと足早く参拝することが出来ました。
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本堂、大師堂を参拝後、更に61段の男女共通の
「還暦厄坂」を登れば、
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大きくて立派な、高さ29mを誇る揄祇塔が出現。
遠くからも見える...存在感抜群の楼閣です。
【歩行データ】
歩行距離:24.21㌔ 行動時間:8時間1分
総上昇量:509m 総下降量:541m
総消費カロリー:2,164カロリー
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次なる土佐の国へは、後2行程ほど...
そして次なる土佐の国の最初の札所は、室戸岬の先端の
23番最御崎寺で、約75㌔を要します。
冬の豪快な太平洋を眺めるシーサイドウオーク
2025年も頑張って歩きましょう。
ベースキャンプ高松店スタッフ