うどん県、ベースキャンプ高松店です。
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10月12日は、「がんばらない遍路道歩き」(主催琴参観光・
当店スタッフがフル・サポート)の17期生第22行程が開催され、
土佐路を歩いて来ました。
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今回は高知県西部の黒潮町小黒ノ川から、同町の
道の駅ビオス大方まで、約21㌔の区間の歩行。
久々に真っ青な太平洋に出会えて、とても爽快な
気分になりましたぁ。 レポートです。
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10月に入り、大分気温も落ち着き、この日の出発時は
ナント18℃で、爽やかな気分でスタート。
国道56号をしばし離れ。伊与木川右岸の旧道を歩けば、
道沿いには黄色のセイタカアワダチソウがいっぱい。
ススキは穂を開いて陽を浴びて輝き、路上には栗の実が落下。
稲刈りが済んだ田んぼの上空には赤とんぼが舞い、秋の気配を
体感しました。移ろい行く季節に身を置くのも歩き遍路の魅力のひとつ。
季節感を肌で感じれば、生きている実感が湧き上がり、明日への活力に
なってくれます。
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川に沿い歩くリバーサイドウオークですが、同時に
土佐くろしお鉄道の線路沿いを歩く道のりでもあります。
電車が通れば、嬉しくて思わず手を振ってしまいます。
電車のキャラクターはやなせたかしさん(高知県出身)が描いており、
来春の朝ドラがまたまた「らんまん」に引き続き、高知が舞台となるので、
地元では盛り上がっている様です。
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周囲を山に囲まれた...のどかな山村の田舎道を歩けば、
ノスタルジックな風情に、心穏やかで、癒されます。
前回は雨でしたが、この日は抜群の天候に恵まれました。
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伊与喜から旧中村街道の山越えの道を辿ります。
と、云っても山はトンネルで越えるのですが...
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「こんな山道があるなんて、聞いてないよ~」 ()
いきなりの急傾斜の登りに面食らう面々...
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でも直ぐに熊井トンネルに到着しました。
明治に造られた、長さ96mのレンガ造りのトンネル。
今はここを通るのも、歩きのお遍路さんぐらい...
歴史的な価値が有る立派な建造物も苔を蒸して、
味のある趣を見せていました。
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このトンネルは山間と海辺を隔てる様な位置に在り。
感受性の強い人は、前後で空気感が違うとよく仰います。
「う、うん。」 確かに風の質感が「湿」「乾」に変わった様な...
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実はここ数年、この区間は新たな自動車道の延伸工事で
遍路道自体が通行止めだったのですが、この春から
通行が可能となりました。だから久々に歩くことが出来ました。
遍路道の所在自体もその時代に影響されることが分かります。
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土佐佐賀エリアに入って来ました。
ここはかつおの一本釣り船団の漁獲量が県下一で有名な所。
ちょうどこの時期は、脂ののった「戻りかつお」のシーズン
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佐賀漁港の在る鹿島ヶ浦へ。
数か月ぶりに山間部を抜けて、再び青い海との再会
「太平洋に出ましたよ」 \()/
開放感が最高ですね。
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「かつおの揚がる有名な漁港」と来れば、食べずに
通り抜けるなんて、許されません。
更に今回は鮮度、厚切り度、本格的な藁焼きの3拍子が
揃った人気店で、かつおのたたきのランチを戴きました。
誰もが納得の美味しさで、ひよっとしたら今まで食べた中でも
「最高峰だったかも...」の声が上がった程でした。
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土佐西南大規模公園の海に突き出た展望所へ。
抜けるような青い海...格別ですね。()
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いつもは慌ただしく歩いて頂いていますが、
たまには海の見渡せる芝生の上に寝転んで、
お昼寝なんてどうですか
緩急を付けた行程もたまには、ね。
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海岸線には白波が立ち、豪快な潮騒が聞こえてきます。
遥か先に見えるのは、井ノ岬。
「遥か先で、随分と遠いわねぇ」と云われますが、
ホンノ1時間程度で歩けるのです。。
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午後は太平洋を眺め歩く、シーサイドウオーク
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豪快な太平洋に沿い歩き、南下。
そして井ノ岬の手前から進路は西へ。
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午前中と打って変わって、午後は気温がぐっと上昇
更に陽射しが強くて、のどが渇きます。
最高気温は26℃まで上昇し、皆さん大分お疲れモードへ。
完全ロード歩行で、足の負担もかなり応えます。
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ちょっぴり単調な歩行だったですが、浮津から
「四国のみち」に乗り換えて、海辺の道へ向かったところ...
ちょうど砂浜に出るポイントで、潮が満ちてきたから、さぁ大変()
スタッフ的にはお一人、お一人、おんぶして渡すつもりだったのですが、
皆さん、海を歩くことに覚悟を決められた様です。
急ぎ、靴を脱ぎ、ズボンをたくし上げて、海へ飛び込むことに。
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それにしても潮の満ちるのはアッという間ですね。
すぐにひざ下まで冠水。
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でも一度濡れてしまえば、後は一緒。
波打ち際を気持ち良さそうに、歩く姿がそこにありました。
眠気も吹っ飛び...テンションが爆上がりしたそうです。
この後で第2の渡渉ポイントも現れて、もうギリギリの突破。
とんでもないアトラクションが続いてしまいました。
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「今日もしっかり歩けて、楽しかったよ」
手前は17期を表す... 「1」 「7」の数字。
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前方には入野松原の風景。
左にはこれから目指す足摺岬方面も...
「空」と「海」を前にして佇む、穏やかな時間...
空海の名前の由来は、こんな風景を前にして
付けられたのかも知れないな...そう感じました。
この後、最後に道の駅ビオス大方まで歩き、歩行終了。
まさか、海の上まで歩いて頂くことになろうとは...
少しやり過ぎたかな、ごめんなさい。 <(_ _)>
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次回はあこがれの四万十川を渡ります。
ぐ~っと、足摺岬が近付きますよ。
こう、ご期待ください。
ベースキャンプ高松店スタッフ