2016.11.12

OGOPOGO Report

 まず、OGOPOGO(オゴポゴ)とは一体何かという話ですが、カナダ南部にあるOkanagan Lakeで目撃されている「蛇に似た正体不明の巨大生物」のことを言います。

日本的に言えば「ツチノコ」や「河童」と同じくらい、この付近では相当な知名度を誇り、日本を含む海外からの取材や調査隊による捜索なども行われている世界的にも有名な未確認生物と言えるでしょう。

今回はそんなオゴポゴに関し、オカナガン湖の真ん中に位置するケロウナの街に滞在し、情報収集した現状を簡単に「OGOPOGO REPORT(作成途中)としてまとめてみました。

情報収集に関しては、既存のオゴポゴ本からはもちろんですが、今回はケロウナ在住のマイケル氏から、20年近くに渡り収集した約130を超えるオゴポゴ新聞記事を

「貸すのはいいけど、行方くらまして資料を日本に持って帰らないでね、本気で」

と念を押されつつ貸してもらい、そこからも有益なデータを収集出来たことは非常に価値のあることと自負しております。

途中から、なんで自転車旅最中の今、一生懸命パワーポイントでこれを作っているのだろうと自分でもよくわからなくもなりましたが、とりあえず作ってみたので解説をしていきたいと思います。

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まず、年代別に目撃数の推移を追ってみました。

基本的にデータ分析に利用した目撃情報は、以下2点から収集しています。

1700年~2000年・・・オゴポゴ本(2001年刊行)

2001年~2016年・・・地元新聞記事(130点以上)

 

地元新聞記事の大半は目撃情報ではない記事でしたので、2001年以降の情報数は一気に減少していますが、単純に収集しきれていない可能性が大いにあります。

ただし、計算してみると、地元紙に何かしらのオゴポゴに関する記事が1.5ヶ月毎に載っていることになりますので、オゴポゴに関する未だ根強い地元メディアの関心の高さを感じます。

16年間(192月)÷130以上の新聞記事=1,5月

図の通り、オゴポゴに関する目撃や言い伝えは1700年から始まり、現在確認できる目撃情報総数は339件です。1970~1990年代一気に目撃情報がピークになり、10年単位で60~70件を超える目撃がありました。

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月別のオゴポゴ目撃件数。

読み取れることは図のまま、オゴポゴを目撃したければ「78月」、もしくは周辺を含めた6月~9月の期間に集中すること。この4か月間で70%を超える目撃が集中しています。特に、8月(オーガスト)は群を抜いて目撃件数が多いため、オーガストのオはオゴポゴのオと言っても過言ではないでしょう。

逆に、10月~2月まで、特に11月~1月までは、寒さの影響からか目撃(水面に出てくること)は少ない様なので、この期間は実地調査ではなく資料を用いたオゴポゴの研究、もしくは思い切ってサスカッチ等の探索に時間を費やす方が勝ち組と考えられます。

また、これ程までに月別に目撃件数に偏りがあると、一説にあるいわゆるドラッグやアルコールによる幻覚、誤認説だけでは説明がつかないと思われます。

 

一部インテリジェンスからは、この期間に目撃が増えるのは「単に日光浴やキャンピング等で、湖の周りに人が増えるからでは?」との意見が聞こえてきそうですが、私はあまり影響していないと考えます。その理由は、オゴポゴの目撃場所に由来しますので、説明は次章に譲ります。

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目撃場所

64件の目撃場所を分析してみます。

細かい街の名前は置いておき、湖の中心から北か南かということを見てみます。ここでいう中心かどうかということは、正確に言うと湖真ん中に位置する唯一の橋「Bennett bridge」から北か南かで表しています。

青が北の街、白色が橋、そして赤が南の街。

図の通り、ほとんどが橋付近かそれより南側での目撃となっています。また、南の街の中でも、南に行き過ぎると目撃が減少しており、ややこしいですが「橋より南側の北エリア」に目撃が集中(70%強)ということが読み取れます。

 

目撃に関する重要拠点は以下5つ。

BR…Bennett bridge (Okanagan Bridge)

WK…West kelowna

K…Kelowna(今私がいるところです。)

PEA…Peachland

RSI…RattlesnakeIsland

 

ちなみに、ラトルスネイク(ガラガラヘビ)島付近は、昔からオゴポゴの住み家があるといわれているようです。オゴポゴの本だけでなく、現地の方に聞き込みをしても同じ情報が出てくるため、オゴポゴの重要調査拠点であることに間違いありません。

個人的には、明日13日からラトルスネイク島付近に行こうと考えています。

 

さて、先ほどの話に戻りますが、オゴポゴの目撃数が78月に増えるのは「単に日光浴やキャンピング等で、湖の周りに人が増えるからでは?」との考え方に関してですが、ラトルスネイク島以外は街であり、橋にはひっきりなしに大量の車が通り、ケロウナの沿岸沿いには散歩等で非常に多くの市民が歩いています。少なくとも、11月の現在の状況を見る限りでは、湖に何かが現れれば、何かしらを目撃する人自体はたくさんいてもおかしくない環境は整っている、というのが私の正直な感想です。

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次は目撃スタイル。

正直な話、CDに関していうと、目撃されたのは波や水面下の影ということですので、「風や魚が泳ぐことによってできる波」「漂流物や光の反射加減で見える影」の自然現象の可能性は否定できません。

しかし、A、Bは「何かしらの生物の体の一部」を伴った目撃ですので、自然現象の見間違いではないと考えられます。また、その割合が48件、全体の65%を超えるということも非常に興味深いことだと思います。

ちなみにEのソナーによる探索は、ほとんどが日本のTV局のものです。ただし、捜索場所は橋より北側、BC(Bear Creek)というキャンプ場付近なので、なぜ南側で行わなかったのかという疑問が残ります。

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オゴポゴの目撃部位と特徴

図の通り、水面から出たコブと頭の様なものの目撃が多い様です。

また、中には至近距離からの目撃も含まれ、頭は蛇に似ているという目撃が多く報告されています。その他、グレープフルーツの様な眼とヒゲ、長い首、全体的には巨大な蛇という印象が多い様ですが、場合によってはヒレがありクジラに似ている、というものもあり、正直同一の生物なのかはっきりしません。

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オゴポゴの色合い

本当にオゴポゴが存在しているのであれば、個体差も考えられると思いますが、基本は黒色の生物と考えられます。

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オゴポゴの長さ

図の通り、大体5m~15mくらいの大きさと言われています。ただし、生物が泳いだ波の跡と水面下の影、それも数十メートル離れた場所からの目撃で正確な長さを判断するのは正直難しいと思いますので、この数字にはあまり信憑性はないと思っています。

個人的には、大きさは過大評価されがちだと思っているため、実際はもう少し小さいのではないかと考えます。

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巨大な未確認生物がいきなり複数現れたら恐ろしすぎるので、単体での出現にしてくれているのだと思います。

他、少数の目撃証言には、湖から頭が飛び出してきて飛んでいる鳥を食べたとかトラウマレベルの情報まであったりします。

とりあえず、今のところの現状分析は以上です。

多分現時点で、日本人オゴポゴ研究者の中では50位以内にはランクインできている自信があります。少なくとも100位以内にいることは間違いないでしょう。さらに上位ランクインを目指して参ります。

 

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11月の目撃は、ここ20年以上で1件しか確認できていないため絶望的ですが、明日からラトルスネイク島付近に行きます。

先日オカナガン湖の深さが記載された地図を購入しましたが、このラトルスネイク島の南側が、どうやらでこぼこした地形になっているようなので、素人的にはこの付近にオゴポゴの住家になっている洞窟でもあるのではないかという気がしています。

 

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ちなみに、ケロウナには「YETI(イエティ=雪男)」という名の定期ミーティングがあり、本当に雪男について語る会の様なのですが、正直、雪男よりオゴポゴについて語らないの?という気持ちで一杯です。正直悔しい。

 

最後に一言

最近は日本、及び世界中で「ポケモンGO」が大人気のようですが、今の私は「モンスターを探しにGO、「モンスターハンター」ではなく「リアルモンスターハンター」といったところでしょうか。

そう考えると、リアルかバーチャルかというだけで、世間的ブーム、流行から意外にそこまで外れていないのだと思い安心した今日この頃です。

 (更新日時20161112)

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