Z氏の家に泊めてもらう我々探検部隊、私とS氏。
私の在学期間と被っていなかったため連れてくるまで知りませんでしたが、S氏は大学7年生まで在学していたため、最近卒業したばかりだということを知りました。ただし、海外遠征は探検部を通して3回経験しており、アジアを中心に沢登り、クライミング、大蛇探しと場数を踏んでいるため戦力として非常に期待しています。
ちなみに、探検部員の留年はごく当たり前にあることすぎて、むしろ場合によっては留年組が過半数を取り始めたりするので、未だに私の認識は麻痺してしまっています。
一般的な感覚で例えるなら、知り合いに英語がペラペラな人がいるよ、みたいな感じでしょうか。そりゃ、英語をしゃべることが出来る人くらいいるのでは?という感じです。
ただし、私が探検部に勧誘した別の後輩が、ついに7年生でも卒業できず大学を退学した、という話を聞いたときは、さすがに、引きました。
私には、一切の責任はないと信じています。
本日は、昨日の高級ホテルのレストランで、午後から探検地域となるバイニン族の村長と打ち合わせを行います。新種の犬の話を細かく聞きつつ、入山許可、ガイド料の調整など、金額と今後の予定に関わる大まかな計画を立てます。
つまり、本日は結構勝負の日です。
朝方、村長からZ氏に対し「今日の待ち合わせに行くためのバス代5キナ(200円)が用意出来ないから日にちを変えてほしい」という電話相談もありましたが、こちらがバス代を後で払うので頑張ってきてほしい旨を伝え、なんとか前向きな気持ちになるよう促し解決します。ちなみに、物価も考慮して5キナを日本円に多く見積もって換算しても、400円くらいです。
なんとか頑張って用意してくれ、村長!!!
ちなみに、缶コーラは一本2キナ(80円)。
本日のガイド、ピーター氏(左)。ちなみに私と同じ年齢。
バイニン族の村長は、アプアニューギニアの言語、ピジン語しかしゃべることが出来ないので、現地協力人Z氏に通訳をお願いします。
Z氏曰く「私は通訳に徹するので、交渉の日程や金額は長谷川さんが仕切ってください」とのこと。
分かってはいたが、集合時間が迫るにつれ、流石にそこそこ緊張してくる私。
緊張してきたためトイレに行こうとした際の女性トイレ青色フェイント。
13時、交渉は厳格な雰囲気の中、私とS氏、本日の通訳Z氏、午前中街のガイドをしてくれた現地人ピーター、村長のリゴと5人で始まりました。(結構真面目な雰囲気のため、写真は撮っていません)
約二時間にわたる昼食、兼交渉が無事に終わり、分かったこと、決まったことの要約は以下。
◆犬について
山深い奥地に生息するため、実際に見つけるのは厳しい。
木の根元などを住居にして、子供(子犬)などもそこで育てる。
子犬をさらうとどこまでも追ってくる。
野ブタや野生の鳥などを平気で殺すことが出来るので、人々からも恐れられている。
村で飼っているメスの野犬に子供をはらませるので、ハイブリットの犬がたくさんいる。
リゴが村長のカイナグナン村より、さらに奥地のラバギという村があるが、そこの人たちが一番詳しい。
◆今後の計画について
5日、「ココポ」➝「カイナグナン村」へ移動。(バスで約2時間)
6日、「カイナグナン村」にて聞き込み。
7日、「カイナグナン村」➝「ラバギ村」へ移動。(徒歩約8時間)
8日~11日(4日間)、ラバギ村で聞き込み、犬の探索。
12日、「ラバギ村」➝「カイナグナン村」へ移動。(徒歩)
13日、「カイナグナン村」➝「ココポ」へ移動。(バス)
14日、予備日。
15日、日本に向け飛行機搭乗。
◆金額とガイド料(@は一日の金額)
カイナグナン通訳(英語)兼ガイド 1名 @20キナ
カイナグナンポーター 2名 @40キナ(一人20キナ)
カイナグナン宿泊 村 @20キナ
カイナグナン仲介料及び村長バス代 50キナ(本日分)
ラバギガイド 2名 @40キナ(一人20キナ)
ラバギ宿泊 村 @20キナ
◆8日間の予測トータル
=ガイド代620キナ。
=宿泊代160キナ。
=その他もろもろ100~200キナ。
◆その他に用意すべきもの
米10キロ
宿泊に使用するシート5M×2
ブッシュナイフ×2
とにかく、目的地は観光地ではないので、大まかな値段設定は全て交渉次第、というところが一番大変でした。
用意すべきと言われたアイテムもそろえ、明後日出発です。
・米10キロ 22キナ
・宿泊に使用するシート5M×2合計 69キナ
・ブッシュナイフ×2合計 50キナ
(更新日時2017年4月22日)
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★パプアニューギニア新種の犬調査で使用したアウトドア用品★
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◆berghaus(バーグハウス)
ハイパー 22 / カラーR14
http://www.kojitusanso.com/shop/g/g5052071816641/
レースに合わせて作られているモデルですが、サブザックとして細かな機能満載で愛用しています。細かい移動も含めほぼ毎日使用し、結構雑に扱っていますが一切トラブルはおきていません。腰ベルトだけ長いのでカットしカスタマイズしました。
アライテント/ライペン(ARAI TENT)
エアライズ 2(2~3人用)(フライシート:フォレストグリーン)
http://www.kojitusanso.com/shop/g/g4562296400125/
今回の遠征で使用したアウトドアテントの定番アライテントエアライズシリーズ。非常に軽量、コンパクトなため長期遠征の様な荷物が多い時に助かります。機能性は文句なしです。
アライテント/ライペン(ARAI TENT)
エアライズ2アンダーシート
http://www.kojitusanso.com/shop/g/g4562296400927/
エアライズ用のアンダーシート。テントはアンダー部分が痛みやすいので、最初からアンダーシートを使用することをお勧めします。
※アイテムによっては既に在庫切れの場合もございます。ご了承下さい。
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