機内でうとうとしていたところ、ついにパプアニューギニアの首都、ポートモレスビーに到着しますというアナウンスが流れます。
ここから私は、ニューギニア島東部にあるラバウル、トクア空港というところまで乗り換えて向かうわけですが、時計を見ると、到着予定時間を既に過ぎています。
ちなみに、次の国内線乗り換え時間はそもそも1時間20分しかありません。これは私が組み合わせたものではなく、旅行サイトのコンピュータがこれなら平気だよ、という具合に自動に選んでくれた乗り継ぎ計画なので、全然平気じゃなかったよ?といってやりたいです。
そもそも成田出発時点でなぜか予定時刻を30分以上遅れていたため、嫌な予感はしていたのですが、結局45分以上遅れて到着。
私の持ち時間は以下のように表すことが出来ます。
私の持ち時間(乗り継ぎ残り時間) =乗り継ぎ時間-到着遅延時間。
35分=80分-45分。
たったの35分で国際線からの荷物を受け取り、観光ビザを取り、国内線の受付を済ませ、手荷物チェックをして乗るとか、正直無理なのでは、というあきらめの境地にもなりつつ一応急ぎます。
こんな時のため、乗り継ぎ全般のトラブル対応サービス、アシスタントサービスというものを3000円くらいで頼んでおいたので、いざ空港を降りた後も安心でした。
日本語ペラペラのパプアニューギニア人Rさんに誘導され、国内線に関する手続等を済ませます。
国内線チケットを受け取った時点で既に出発時間5分前とか、もう無理でしょとか思いつつも、Rさんがすごい落ち着きながら
「乗れます、大丈夫、乗れる、大丈夫。焦らなくて大丈夫だよ。」
といってくれているのですが、なぜあと5分しかないのに大丈夫なのかが全くわからず、お礼だけ言って大急ぎで手荷物検査を行う私。
結論だけ言えば、本当に飛行機に乗れました
理由:国内線もなぜか30分くらい遅れて出発したため。
むしろ、国内線の出発ゲートに大慌てで到着してから30分くらい待たされたので、係員に何度もこのチケットの飛行機はまだ大丈夫ですかと聞く羽目になりました。
最終的な私の持ち時間は以下のように表すことが出来ます。
私の持ち時間(乗り継ぎ残り時間) =乗り継ぎ時間-到着遅延時間+出発便の遅延時間。
65分=80分-45分+30分。
物事が遅延をしても、その次からの予定も同様に遅延し続けていけば、うまくいけば永遠に被害は生まれないのではないかという新しい仮説を立てることが出来ました。
国内線の搭乗待ち広場。
国際線の機内では、私の後ろにキャピキャピ系の若い日本人女性たちが旅の計画なんかを話してハシャイでいましたが、 残念ながら私と同じラバウル行きではなかったようです。
というより、日本人という以前に、パプアニューギニア人以外は見当たらないので、こちらをジロジロみんなが見てきます。
首都ポートモレスビーを飛行機から見ます。山。
よく分からないオレンジジュースをもらいます。
1時間20分の搭乗を終え、ついにラバウル、トクア空港に降り立ちます。
ちなみに私が降り立とうという空港は写真右奥。
分かりますでしょうか?
空港のコンクリート以外、ほとんど何もありません。
空港到着、熱帯地方特有の蒸し暑さが襲います。
天井が剥がれ落ちた近くにある時計は5時を指していますが、今は朝8時です。
安心してほしいのは、間違った時間を表示してしまっているのではなく、そもそも動いていないだけです。時計が動いていながら時間が間違っていれば、「時間を合わせようよ」とクレームですが、最初から止まっているのであれば仕方ないとあきらめるしかありません。
この些細な違いに気づけるかどうかが、パプアニューギニアで生き残るための資質ではないかと思います。
この時計一つを見て、翼竜を探しにパプアニューギニアを訪れた10年前を思い出しました。
空港の外には、今回の現地に住む協力人、Z氏が待っていてくれたので、さっそく車で移動します。グーグルストリートで全く道を見ることが出来なかったので不安でしたが、結構しっかりしていました。
Z氏から、ここ数年で空き巣に入られたり、お金を出さないと警察が全く動いてくれなかったり、結局自分で犯人を探し出し、犯人が隣に住む無職の男と高校生グループだったりと散々な話を聞きつつ、とりあえず簡単にココポの街を案内してくれます。
あと、最近近くの店にハイジャックしたバス二台で銃を持った強盗グループ数十人が襲撃し、店から品物や金品を持っていく様子が映った防犯カメラの動画を見せてもらいました。犯人達は一人としてまだ捕まっておらず、動画はこの付近の人ならみんな持っているとのことです。
とりあえず、強盗グループにハイジャックされたバスには気を付けようと思いました。
一人35キナ(約1500円)。
ちなみにZ氏曰く「ここのレストラン、以前来たときは混んでもいないのに15分座っていてもオーダーを誰も取りに来なかったのであきらめて帰ったのだが、今日はどうかな?」とのことでした。
あと、メニュー表にある刺身定食みたいな料理は、いつ来ても今日は売り切れと言われるので、幻の定食だと教わります。
C定食とD定食を注文後、数分してから店員さんが「C定食はありますが、A定食は完売です」みたいなことを言ってきたので、そもそもA定食は頼んでいない旨を伝えると「え、そうなの?」みたいな空気になり、
「さっき頼んだのはCとDで、Aは注文してないけど?」
「え、CとAじゃないの?えD?」
「DとC」
「CとD?え?」
「そう、CとDね。Dの在庫はありますか?」
「Cはあるけど、Dはコックに聞いてみないと・・・」
「OK、じゃあもうC2つでお願いします。」
私の目の前で、アルファベットのAとCとDがやたら飛びかいます。
別に私はA定食でもBでもC、D、Eでも何でもいいのですが、とにかくこういう細かいミスが日常茶飯事らしい。
昼食後の帰りにもう一人、ココポに半年以上住んでいるZ氏の知り合いの日本人にあったのですが、彼曰く
「何かをしっかりやろうとする日本人にとって、ここは地獄だ」
と力説されました。
心に余裕がなくなると、確かに精神的に追い詰められそうなので教訓とします。
16時、もう一人の隊員S氏を迎えに、車を出してもらい再び空港に向かいます。
帰り、道端で売っている魚を購入しようとする知り合いの現地人奥さん。
吊り下げられた魚が50キナ(2000円)と高値だったため、交渉成立せず。
夜はZ氏の自宅で乾杯。
とりあえず、本日は無事に二人が到着してめでたしめでたしでした。
ちなみに、ポートモレスビーは、日本時間+1時間という時差があります。
個人的に時差ボケで眠いため、明日に向け早めの就寝とします。
(更新日時2017年4月21日)
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