2016.06.05

フェアバンクス夜の語らい②

昨日はほとんど夜更かし状態でしたので、本日も完全に休暇としました。

ちなみに私にプレゼントされたコペルハーゲンとかいうなめたばこ、一緒にたき火を囲んでいた内の一人が持っていこうとしていたので、そのままあげました。

今後、夜誰もいないところで、テント付近で一人吐いてるとか想像しただけで悲しすぎるので。

 

街をぶらぶらしつつ、昼ごはんを探していると、手書風にファミリーレストランと書かれたいい感じの店を発見。こじんまりとしたファミリーで経営している店のことかと思ったら、日本と同じ意味合いのファミリーレストランでした。(ああ、なんか英語のためか思考能力が落ちている・・・。)

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入店していきなり

おじさん店員「スモンキー?」

私「パードゥン?」

おじさん店員「スモンキー?」

私「ファット?」

おじさん店員「スモンキー?」

私「ス・・・モンキー?」

 

そしたら若い女性店員がゆっくり「スモーキング?(喫煙or禁煙)」と聞いてくれてようやく判断がつきました。いや、本当こういうリスニングに関する問題が日常茶飯事でして、未だに大変です。また、おじさん店員は全く同じ口調で質問してきて、「はぁ?」という感じで顔だけどんどん険しくなっていくので若干怖いんですが、顧客満足度の向上という観点から、タバコを吸うジェスチャーとか、シガレットという単語を入れるとか、ちょっとした工夫はしてくれないのでしょうか・・・。

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ハンバーガーを頼む・・・カテゴリ【海外の食事】

 

ちなみにこのファミリーレストラン、食べ終わったお客にそろそろお時間ですみたいなことを言って帰ってもらっていて、おそらくファミリーレストランなのにお客の回転率を上げる戦略をとっていて珍しいと思いました。また、Wi-Fiは使えないとのことで、アラスカに来てWi-Fiのない店は、おそらく初めてでした。

それなりにどんどんお客が入ってきていたので、経営としては成功しているのかもしれません。

 

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その後、アンカレッジでも紹介した、アウトドアショップ「REI」へ。

ちょっといろいろあり、個人マットが壊れたので$100でオリジナル品に買い換えました。

 

夜は昨日と打って変わり、静かな夜に・・・

そしたら、昨日とは違う不法滞在者がフレンドリーに話しかけてきて、結局この人と深夜まで、たき火を囲み語りながら過ごしました。

 

この人が一番コミュニケーション能力がしっかりしていて、通りかかる車を呼び止めたりしながら交渉し、戻ってくると薪やらタバコやらをもらってきたりする交渉役、いわばリーダー役のようでした。

また、2つのテントにそれぞれ2人づつ、計4人で住んでいて、食料は政府から配布されるみたいなことを言っていました。

ちなみに、私の英語力の問題なのか、答えにくかったのか、

「今は暖かくていいですが、冬の寒くなった時はどこに行きますか。」

と聞いたところ、なぜか

「ラストサムライだ」

みたいなことを言われ、映画の話題になり終了しました。

 

2日間一緒にいて分かった、不法滞在者の内訳をまとめてみました。カテゴリ【様々な考察】

 

A・・・グループのリーダー役。唯一しっかりしていて交渉役。街の通りかかる人々に積極的にアプローチし、得た物資をB、C、Dに振り分ける役。ほとんどテント内にはいない。

B・・・酔っぱらうと背中にアメリカの国旗を指す。腕の筋肉がしっかりしていて、ブルースリーとか言いながら何回も見せてくる。アルコール中毒なのか大体ビール缶を持っていて、通常時もあまりろれつが回っていないし、内容もよく分からない。

C・・・一番体格がいいが無口。なぜか自分の名前をタバコのアルファベットを利用し何回も説明してくる。表現が直球で「タバコ持ってる?あるならくれ。」ないと答えると「なら金は?」渡せないというと「OK、なら仕方ないよね・・・。」みたいなやり取り。悪い人ではないのだが、名前の説明の後、いきなりそんなこと言われたら怖いわ。

D・・・病気がちで、大体テントに寝込んでいる。せき込んでいて常に体調が悪そう。

 

二日間のコミュニケーションで分かったことは、こんな感じです。

ただ、私が一番感心したのは、この人達が(多少いじられながらも)しっかり地元に溶け込んでいること。そして、街のいろんな人たちが、結構頻繁にここのテント場に様子を見にきては会話をし、場合によってはいろいろ物を提供していることでした。

おそらく、「お金を払ってください」という張り紙は、その他のキャンプ利用者への建前で、ここのキャンプキーパー(キャンプ管理者)も、お金をもらうつもりも出て行ってもらうつもりないように感じました。(違っていたら申訳ないのですが。)

どのみち、日本ではあまりみない光景だったため、私は非常に感心し、このフェアバンクスという街が、とても温かみのある素晴らしい街だと思いながら寝袋に入るのでした。

※ただ、Aが誰かからタバコをもらうと、真っ先に病気がちのDに「おい、D、タバコだ。タバコをもらったから早く起きろ。そしてこれを吸って元気になれ。」みたいなやり取りをしていて、それだけはちょっと考えものだとは思いましたが・・・。

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(2016622日配信)

コメント

政府から食料支給って... それインディアンの少数部族とかじゃなくてですか?