「食」というのは、やはりその国や土地、生活する人々に対し、アイデンティティ形成の重要な一要因といえるだろう。探検部出身の私は、このブログでも何度か紹介したムースという動物に対し、昨日くらいから無性に食べてみたくなってしまっており、実はネナナの街のフードストアで、レジのおばあちゃんに肉は売っていないか聞いたりしていました。
「私は日本人で、二週間前に初めてアラスカに来て、一つ質問があると・・・ムースの肉を食べたいのですがここに売っていますか」と。
「そんなものないよ。そもそもムースの肉は食べる文化がない。」みたいなことを(多分)言われました。
その後も、フェアバンクスのスーパーマケット肉売り場なんかで探していたのですが、やはりない。
そんな中、たまたま今日、雨宿りで一緒になったおじちゃんと世間話をしている際、そういえばムースの肉を探しているんだけど食べられるところないか聞いたところ
「スープなら家にあるけど・・・」みたいなことを。
本当ですか!?
「近くだから、来るか?」「名前は?」「え、本当に来る?」みたいなこと言われて、行きますと即答。
雨が止み、自転車でついていくこと10分弱。
住宅街の一件の家へ・・・
そしたら、本当にスープきたーーーー。
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正直な感想、普通においしい。肉は少しだけ、熊とか羊みたいな独特な風味はあるけど、全然問題なし。
どう入手したのか聞いたところ、ハンティングしたといって、銃の構えをし、写真を見せてくれました。また、スーパーにはやはり売っていないとのことでした。
感激していたら、今度は骨付き肉きたーーーー。
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より肉の味がダイレクトにきますが、脂肪部分も含め非常においしい肉でした。
コーヒーまでごちそうになってしまい、大変お世話になりました。
見ず知らずのたまたま出会った日本人に、ここまでいろいろしてくれるというのは、本当にアラスカの人は親切です。
代わりと言っては何ですが、薪を作らせて頂きます。
「水もしっかり持っていくんだ」と用意してくれ、最後の最後まで面倒を見てくれた地元生まれのフーディー爺さん。
ちなみにこっちの水は冷蔵庫から出てきます。
珍しいので写真をピシャリ。
二日間過ごしたフェアバンクスでしたが、正直いい思い出しかない、素敵な街に巡り合えたことに感謝しました。
フェアバンクス中央部。きれいな街でした。
夕方になりようやく出発。
North Pole(ノースポール)の街を通過。
サンタクロースを売りにしているらしいが、詳細は不明。
寝床はいつもの感じで森で野宿です。
(更新日2016年6月22日)
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