山の情報・知識 Feed

2023年2月26日 (日)

久しぶりの登山学校机上講座、開催いたします!

『これだけ覚える!基本のロープワーク講座』

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役に立つ結びというのはそう多いわけではありません。基本の結びを覚えて、あとはその応用でかなりのことができます。セルフレスキューや自己確保、テントやタープの固定など、できることが増えると楽しみが広がりますよ。

 

・フィギュアエイトノット(オンアバイト、フォロースルー)

・ボウラインノット(スタンダード、ヨセミテフィニッシュ)

・クローブヒッチ

・フリクションヒッチ(ダブルフィッシャーマンズノットで作成したコード使用)

 

■日 時:  3月11日(土) ①12:00~13:30 ②15:00~16:30

■日 時:  3月19日(日) ①12:00~13:30 ②15:00~16:30

■会 場:  好日山荘高知大丸店 

■参加費:  ¥500

■持ち物:  ハサミ、7mmプルージックコード×3m、4mm細引き×3m

             ※コードは当日お店で購入することもできます。

■定  員:   各回6名様     

※定員になり次第、締切らせていただきます。あらかじめご了承下さい。

※万一、キャンセルされる場合はご連絡をお願いいたします。

 

【お申込み方法】

好日山荘 高知大丸店にご来店頂き、店頭にて申込みいただくか、電話にてお申し込みください。

(TEL 088-825-2139 好日山荘 高知大丸店)

2023年1月 6日 (金)

明けましておめでとうございます。

ご無沙汰だったスタッフ山行新年1発目は、、、

 

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石鎚山です。

 

高知大丸スタッフからも人気の石鎚山、皆から元旦のご来光写真をせがまれ?

戸田が登ってきました。

 

さて、ブログでもすでに2回登場している石鎚山ですが、冬に登るとなるとだいぶ勝手が違ってきます。

まず登山道。

 

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雪のない時期は、高知県側からだと土小屋登山口から登るのが一般的です。

しかし土小屋登山口の標高は1493m

冬は雪が積もっています。

メインの石鎚スカイラインは積雪のため通行止め、長沢ダム方面からつながる県道40号線も、通行止めにはならないもののやはり積雪のため通行困難となり、ほぼ土小屋にはアクセスができなくなってしまいます。

そのため、愛媛県側の石鎚登山ロープウェイを利用して登るのが冬季は普通です。

ロープウェイは通年営業、元旦も朝4時(!?)から動いているというありがたさ。

とはいえ日の出が今時期7:00ごろですから、始発に乗ったのでは、混雑が予想されるなか間に合うかどうか微妙なところ・・・。

 

というわけで、私はロープウェイは使わず西之川登山口から登ることに決めました。

出発は少し早めに、日付変更と同時。

では行ってみましょう。

 

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深夜にもかかわらず駐車場となっている温泉旅館京屋の食堂は煌々と明かりが着いていました。

日付が変わると、食堂でその時を待っていた子供たちが外に出てきて嬌声を上げ、それに呼応するようになぜか野犬の遠吠えが聞こえてくるという混沌とした状況の中歩き始めました。

 

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西之川登山口。

当たり前ですが真っ暗。

ここから登って下ってを繰り返し、累積で1946m標高を上げることになります。

 

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単独で登っている心細さからか、こういう看板にも人の気配を感じられてホッとします。

 

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2時間ほど黙々と登り、石鎚神社中宮成就社まで来ました。

あたりはすっかり雪。20cm程度積もっています。

 

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営業している白石旅館の玄関で小休止させていただきました。

明かりが身に染みる・・・。

人に会うとやはり安心感があります。

 

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3時半に成就社を出発し、夜明峠(よあかしとうげ)まで来ました。

ここは常に強風が吹いており、踏み跡が消えていて少し難儀しました。

というのも、踏み固められているところは沈みこむことはないのですが、そうでないところは膝あたりまで沈むような積雪です。

それを判別するのに踏み跡が頼りなのに、風で均されてわからなくなっていたのでまるで罠にかかったようにズボズボ落ち込みました。

 

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二ノ鎖元小屋まで来ました。

以前冬に来たときはそのほとんどが埋まっており、2階から出入りしなければならないような積雪でしたが、今回は快適。

ただし中は人でごった返していて、かなりの混雑ぶり。

なんとかスペースを見つけて納まり、日の出まではまだ時間があったので、お湯を沸かしてカップ蕎麦を食べる。

年越しでは食べられませんでしたからね、インスタントとはいえ五臓六腑にしみわたるおいしさです。

 

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頃合いを見て小屋を出発し、弥山へ。

モルゲンロート(=Morgenrot)に浮かび上がる天狗岳の威容が待っていました。

非日常的な美しさ。

 

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気温は-12℃

放射冷却のためかやや低めで、おまけに風が7~10m/sくらい吹いていました。

装備を固めていたので寒さは感じませんでしたが、唇がしもやけになりました。

 

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そして待望のご来光

弥山には40~50人は人がいたでしょうか。歓声があがります。

成就社までの登山道を一人登っていた時とは大違いの賑やかさ。

 

本当は天狗岳まで行くつもりでしたが、あまりの混雑ぶりに、帰りの下山渋滞に巻き込まるのが嫌だったので写真を撮ってそそくさと下山へ。

 

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下山途中でご来光と北壁の組み合わせ。

やはり北壁はかっこいい。

オーバーハングしているので壁には雪が付いていません。

 

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明るくなってからの景色は最高。

冬山の醍醐味です。

 

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成就社で初詣。

いい天気です。

 

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下山もロープウェイを使わないなんてストイックさはないので使います。

だってもう動いてる時間ですから。

 

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お疲れやま。

 

 

冬の石鎚山を登るのにあった方がいい道具は、冬以外の時期に比べると格段に増えます。

安全・快適に登る為に、そろえてから行きましょう。

ただいま『2023年もハッピーDAYS』開催中。

準備は好日山荘でぜひどうぞ。

 

 

高知大丸店 戸田

2022年10月 3日 (月)

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天気に祟られて今まで縁がなかった三嶺ですが、好天を待っているといつ行けるかわからないので、1日目の天気は微妙でしたが1泊2日で行ってきました。

 

高知県と徳島県との県境にある

三嶺 ("さんれい"、もしくは"みうね")

標高は1894mで、高知県の最高峰になります。

四国内の他の高峰と違い、登山口がふもとにしかないため、自らの力で登る楽しみがある数少ない山です。

 

今回は泊りなので天狗塚まで足を延ばす周回ルート。

お亀岩ヒュッテ泊まり。

では行ってみましょう。

 

【1日目】

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三嶺の玄関口、ヒカリ石登山口

曇り空のためひんやりした雰囲気。

雨が降っていないだけマシです。

 

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すぐに堂床野営場に着きました。

このロケーションでキャンプできると最高なんですが・・・

登山口から近いとはいえ、20分くらい歩くのが難点。

 

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一目で好きになりました。

夏にまた来ようかな。

 

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当初はカヤハゲ経由で三嶺に向かうつもりでしたが、さおりが原から先に少し進んだところで、地図にない分岐が出てきました。

この分岐をフスベヨリ谷(標識だと"フスベオリ")の方へ進んだのが失敗。

 

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三嶺への最短ルートであるフスベヨリ谷ルートに合流する道のようで、荒れていて悪路だと聞いていたフスベヨリ谷を行くつもりはなかったのですが、途中から合流するのであれば早く着ける方がいい!

と思ったのですが・・・

 

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倒木や崩落個所の多い斜面をひたすらトラバース(横移動)。

 

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フスベヨリ谷に出ました。

問題はここから。

 

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一般的に道と言えるものはほぼなく、要はただの沢登りです。
時間がかかり、消耗します。

 

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咲き乱れるシコクブシ(トリカブトの一種)を横目に黙々と登る。

 

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源頭部は傾斜も増し、道はさらに悪くなる。

あまり人が使わないルートなのも納得。

 

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疲れたー。

 

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結局、カヤハゲ回りより時間がかかってようやく三嶺へ。

ご覧の通り、何も見えません。

雨も降っています。

 

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たまにガスが少し晴れて稜線の形が姿を現します。

早くお酒を飲みたいのでお亀岩ヒュッテへ急ぎます。

 

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ヒュッテ到着!

なにやら煙突から煙が・・・

先客がおられるようです。

 

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中にストーブが!
なんて贅沢な避難小屋。

お亀岩ヒュッテは小キレイで、トイレも付属しています。

 

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さて宴会です。

練り物を焼き、

 

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メインディッシュはこれ。

サバのみりん干しをユニフレーム・fanマルチロースターで炙る。

脂がノッていて、持参した純米・美丈夫が進み過ぎる。

 

水場はヒュッテから100mほど下った所の沢水を汲めますが、何回も往復するのは面倒なので、リザーバーは多めに持っていって4Lくらい汲んでおいた方がいいですね。

酔いが回ってから行ったので、コケました。

 

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白ごはんも炊いて、完璧な夕ご飯となりました。

これが山の幸せ。

気持ちいいままこの日は寝ました。

 

 

【2日目】

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翌日は日の出前に起きて天狗塚へ。

 

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急登をこなして天狗峠に着くと、すぐにそれとわかるキレイな三角錐のピークが見えました。

明け方の笹原に浮かぶ天狗塚の姿にしばらく見とれます。

 

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ほどなくして頂上に到着。

 

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着いて5分後に日の出。

ぴったり。

コーヒーを沸かし、ゆっくり飲んで景色を楽しみました。
太陽の光は、どんな場所でも変わりません。

それがいいですね。

昨日の疲れが取れていく。

 

小屋に戻り、カンカケ谷を下って下山します。

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晴れて気持ちのいい渓谷。
緑泥片岩の緑が透明な流れに映えて、何度も立ち止まって眺めてしまう美しさです。
夏に沢登りで訪れたいと思いました。

 

 

三嶺、素晴らしい濃度の自然が楽しめる山でした。
リピート必至です。

 

 

高知大丸店 戸田

 

 

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2022年9月26日 (月)

高知大丸店です。

 

今回はアウトドアで行う実技講座のご案内です。

題して、

『登山学校テクニカル講座 懸垂下降』

ピンと来ない方、まずはこの写真をご覧ください。

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これはクライミングで登った岩壁の最上部から降りていくところの写真です。

かいつまんで言いますと、ロープを使用して一人で下降する技術、それが

懸垂下降

 

さて、ではこの技術、いったいどういう時に必要になるのかというと、

たとえば・・・

 

・クライミングルートの終了点に残置物がなく、ラッペルリングもない!

・登山のバリエーションルート中に懸垂下降するポイントが出てくる!

・いい釣り場があるけど岩壁の下にあってアクセスができない!

・キャニオニングをしてみたい!

 

などなど。

 

要は、アウトドアアクティビティの幅を広げてくれるということです。

特に岩場でリードクライミングをしようとお考えの方にとっては必須の技術になります。

 

行きたいところに行ける、行ける場所が増える、それが懸垂下降の魅力です。
しかし、使う道具も多いですし、作業の手順も大事、それを高所で行わなければならないのも難しいところです。

 

まずは安全に行う方法を覚えましょう!

 
この講座ではまったくの初心者の方でもオーケー。

時間をかけて丁寧にレクチャーしていきます。

 

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【日時】

① 10月22日(土) 9:00~16:00

② 10月30日(日) 9:00~16:00

※雨天中止の場合、前日の18:00までにご連絡いたします

 

【場所】

吹井の岩場  ※高知市内です

 

【定員】

各回4名 ※最低催行人数2名

 
【持ち物】

ハーネス、ヘルメット、下降器、バックアップ器具(プルージックコード等)

セルフビレイ用ランヤード、ロッキングカラビナ×2、HMSカラビナ

グローブ、120cmスリング、60cmスリング、行動食、飲み物、適した服装

※基本的にレンタルはございません

※持ち物に関してご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください

 

【参加費】

10,000円(税込) ※保険料込み

  

【講師】

日本山岳ガイド協会認定スポーツクライミングインストラクター

戸田竜也

 

 【お申込み方法】

申込書に記入の上、店頭で提出もしくはFAX送信

FAX 088-825-2139 好日山荘 高知大丸店

※申込書は店頭で配布しているものか、以下のリンクからダウンロードできます。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

案内書兼申込書

  

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ご参加お待ちしております!

高知大丸店 戸田

TEL 088-825-2139

2022年8月21日 (日)

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スタッフ・戸田、また遠出です。

今回は北アルプスの一座、笠ヶ岳に行ってきました。

 

富山・岐阜・長野の3県にまたがった広く長大な飛騨山脈のことを、通称・北アルプスといいます。

ちなみに、中央アルプス(木曽山脈)南アルプス(赤石山脈)もありますよ。

Walter₌Westonというイギリス人登山家が1881年(明治14年)に初版刊行した『日本旅行記』の中で、飛騨山脈を「Japanese Alpsと呼ぶのにふさわしい」と記述したのが呼称の始まりと言われています。

では本家のアルプスはどこかといえば、もちろんヨーロッパアルプスのこと。

これは個人的な意見になりますが、いちばん本家に近い山容ということなら、ウェストン卿の言う通り、やはり北アルプスだろうと思います。

 

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笠ヶ岳の玄関口となる新穂高までは約700kmほど。

無我の境地で車を走らせると一瞬で着きます。

今回は4人なので運転は楽々。

では行ってみましょう。

 

《1日目》

 

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朝6:00の新穂高。

かなり雨降っています。

 

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こんな天気ですが高知大丸スタッフのK夫妻も付き合ってくれました。

 

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気が重いですが出発です。

 

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川のようになった林道を1時間ほど歩き、笠新道登山口まで。

そこからはK夫妻は鏡平へ、私と友人は急登として悪名高い笠新道へ。

 

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樹林帯を抜け、ようやく見通しのきく杓子平

ここまでで、私の使い古したレインスーツは雨を完全に通してしまい、全身ズブ濡れになってしまいました。寿命だったのでしょう・・・。

 

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稜線に上がってからも天候は良くなる気配がありません。

気温11℃の中吹き付ける雨風は、濡れた体にこたえます。

体が冷えすぎると低体温症になる可能性があったため、休憩もほとんど取らずに動き続けました。

こういう時は食べ物をたくさん摂ることも大事。

熱を作り出せなくなったらアウトです。

記録によると、気温14℃の風雨の中、北アルプス・鷲羽岳の稜線で疲労凍死した登山者もいたそう。

 

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天気が悪いとよく出てくるライチョウ

抜戸岩のあたりでやはり出会えました。

ふっくらしていてかわいい。

一時の癒し・・・。

 

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山頂直下に立つ笠ヶ岳山荘が見えました!

長かった。

 

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私たちにとっては安息の地・カナンと同義です。

ありがたすぎて震える(寒さで)。

 

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とりあえず友人とビールで乾杯。

たまらない。

 

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当初はテント泊の予定でしたが、体が濡れすぎて萎えに萎えたため、急遽小屋泊に変更。

戦略的判断って大事だよね、と小屋のストーブで体を温めながら日和った言い訳をしている頃には、せっかく担いで上がったテントがただの重りと化していることなど気にも留めていません。

 

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久しぶりに山小屋に泊まりましたが快適すぎて、

 

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友人が用意してくれたツマミもおいしすぎて、

 

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お酒に飲まれていく。

お疲れ様でした。

 

 

《2日目》

 

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4:30、朝起きて外に出るとすでに絶景が。

黎明に浮かぶ穂高のスカイライン。

 

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昨日はまったく見えなかった笠ヶ岳。

こんなに近かったんだ・・・。

 

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槍ヶ岳のあたりから・・・

 

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日が出ました。

 

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出たらあっという間に上がっていく。

 

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この瞬間のために生きてる、という気がします。

 

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すっかり明るくなった後は昨日は見れなかった山並みが全て見えます。

笠ヶ岳は実は東面の断崖がイカツいということがわかりました。

 

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最高!

 

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何度も立ち止まってしまいます。

 

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いつまでも眺めていられる穂高の主稜線。

大槍だけでなく子槍も見えます。

大キレット奥穂高岳西穂高岳、全て。

 

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夢心地の山に一晩で変わりました。

天気予報に張り付き、2日目はイケると踏んで来てるわけですが、期待以上です。

 

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名残惜しいですが下山します。

 

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下山完了。

登山口の水場ですっきり。

お疲れさまでした。

 

 

山に行くのにやはり距離はあまり関係ありませんね。

それだけの価値がちゃんと山にはあります。

笠ヶ岳、いい山でした。

 

アルプス行きのご相談・お買い物はぜひ好日山荘で。

山が呼んでいます。

 

 

高知大丸店 戸田

 

 

《おまけ》

 

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笠ヶ岳とは蒲田川を挟んで反対側にある西穂高岳に転戦していたK夫妻。

こちらでも絶景を楽しめたようです。

 

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手を振ったら気づいてくれたかもしれない。

惜しいことをしました・・・。

 

 

 

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2022年8月12日 (金)

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沢登り。

それは夏を満喫するのに欠かせない最高の遊び。

 

スタッフ・戸田が安居渓谷で沢登りをしてきました。

安居渓谷(安居川)といえば仁淀ブルーで有名な景勝地ですが、私たちが遡行してきたのはその支流、弘沢谷というところです。

普通の登山が登山道を登っていくのに対して、沢登りでは沢を泳いだり滝を登ったりしながら登っていくので、基本的に濡れます。

というより濡れるのを楽しむために登りますので、夏がいちばんのシーズンと言えるでしょう。

奇特な人は春や秋にも登るらしいですが私はそこまで偏執的なことはしません(笑)。

寒いですからね・・・。

 

いちおう登山のカテゴリに入りますが、使う道具がやや特殊です。

 

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ウェットスーツを着込み、フェルトorラバーソールの沢靴をはき、ハーネスをつけ、ヘルメットをかぶる。

 

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こんな所を登っていきます。

 

ところで、沢を楽しむには、険しすぎても簡単すぎても良くありません。

①適度な水量の流れで、

②適度に登れる滝や泳げる淵が現れ、

③適度に下山が楽!

もちろん、③がかなり重要なのは言うまでもありません(笑)。

せっかく沢で涼んだ身体が下山で汗だくになるのは嫌なものです。

 

弘沢谷はやや難しい沢になりますが、そこは水のキレイさでカバーということで。

では行ってみましょう。

 

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安居川との出合にかかる見返りの滝を高巻きして入渓。

気温は30℃超、着込んだ状態で山を歩くには拷問的な暑さです。

早く水に浸かりたい。

 

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さっそく泳ぎます。

 

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陽があまり差さない沢ですが、水の透明度はさすがです。

 

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無数にある小さい滝を超えていきます。

 

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流れに全身浸かります。

あまり長く入ってるとさすがに冷たいですが、唇が紫色になる程度ではありません。

 

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たまに大きい滝がでてきます。

 

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登れるものは登りますが、

 

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こういうツルツルの滝は無理せず高巻き

 

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こんな滝でも意外と登れます。

 

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この滝はおもしろかった!

 

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水流の中は勢いが強すぎて無理。

水際のギリギリのラインを突く。

 

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この沢は水量が多いのがしんどいですね。

体が流れに負けます。

 

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たまにお助けヒモなんかもあったり。

これはありがたかった。

素手だと岩がツルツルで体を持ち上げられません・・・。

 

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5時間ほど遡行し、林道にぶつかったところで終了。

あらかじめ車を回送しておいたので下山はかなり楽できました。

車がないと8kmほどの林道歩き。

ぜっっっっったいに!

やりたくないですね(笑)。

 

 

私は今回ラバーソールの沢靴で行きましたが、フェルトの方が断然向いている沢でした。

苔のヌメりが酷く、かなり歩くのに気を遣って疲れました・・・。

 

 

高知大丸店には沢登り用品はほとんど置いていませんが、お取り寄せのご対応はしております。

お気軽にご相談ください。

ではまたお店お会いしましょう。

 

高知大丸店 戸田

 

《おまけ》

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初高知のメンバーばかりだったので、帰り道、仁淀川本流にかかる名越屋沈下橋を見にいきました。

本流も綺麗。最高です。

 

 

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2022年8月 3日 (水)

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戸田の実家、石川県にある白山に登ってきました。

正確には石川県・福井県・岐阜県にまたがっていますが、一番人気の登山口である別当出合は石川県にあるので、もはや石川県の山といって差し支えないでしょう(笑)。

私の心の山と言えば白山です。

今回で16回目ですが、いつ登ってもいい山です。

 

ところで、気象条件等によって決まる、森林が形成され得る限界の高度というものがあります。

それを「森林限界」といいますが、最高峰である御前峰(ごぜんがみね)の標高・2702mはそれを超えており、立派な高山といえます。

森林限界を超える標高の山としては日本の西限にあたるので、高知からは一番近い高山になるんですね。

 

高知市街から、ターミナルとなる市ノ瀬ビジターセンターまで約650km。

では行ってみましょう。

 

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別当出合まではマイカー規制されているのでシャトルバスに乗り換え。

朝6時なのに激混みです。

バスに乗るのに1時間半かかりました・・・。

 

 

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細谷川にかかるスタートのつり橋。

気分があがるポイントです。

ちなみにこの橋、かなり揺れます。

 

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天気は最高すぎてかなり暑い。

この日、麓の白山市の最高気温は35℃!

溶けます。

 

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宿泊地の南竜ヶ馬場(みなみりゅうがばんば)が見えてきました。

標高は2085m。これぞ別天地。

 

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あれが我々の目指す紺碧の宇宙(そら)だ!とかそんなことを言っています。

卸したてのエクスペド・ライトニング60を肩に食い込ませながら。

 

このあたりは高山植物が見事で、かなりの種類を見れる絶景ポイント。

 

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ニッコウキスゲ

 

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イブキトラノオ

 

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シモツケソウ

 

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ハクサンフウロ

 

他にもたくさん咲きすぎていて全部紹介できません・・・。

たまに勘違いされますが、高山植物は高山に行けばどこでも咲いてるわけではなく、見れる種類には山によってかなりの偏りがあります。

白山が特別なのは、日本で1番と言っても過言じゃないその種類と量。

花に特に興味のない人でも感嘆の声が漏れること請け合いです。

 

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写真ではわかりにくいですが、斜面にも大きい群落がそこかしこに見られます。

 

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暑さに喘いでテント場へ。

ここにはご褒美があるんですよ。

雪解け水が沢となって流れていて、ここで汗を流すのが私の白山の楽しみの一つ。

 

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水温は7℃程度と、普通の沢水よりはるかに冷たいのですが、こんな天気のいい日なら問題なし。

全身つかりました。

最高すぎる。

 

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水浴び中に、ぬるくなった夜のお供を沢水で冷やす。

馬路村ゆずチューハイとプラティプリザーブに入れた美丈夫 特別純米で高知らしさを主張。

 

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すっきりしてあまりにも気持ちが良かったのでフライングで1杯。

行動食のトレイルミックスがおつまみになります。

ソイルのナルゲンボトルがお気に入り。

 

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テント場が猛烈に混んでいて焦りましたが、なんとかテントを張れる場所を確保しました。

4人用テント、MSR・パパハバNX、ヨーロッパ限定カラー。

重量3kg超のテントはさすがに重かった・・・。

 

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こう見えてもう夕方。晩御飯を食べます。

まだ暑い・・。気温は20℃を超えています。

 

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同行者が持ってきてくれた高級ウィスキー、サントリー・ 碧

濃厚で超絶美味。

みんなで飲んですぐ空けてしまいました。

ありがとうございます。

 

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テント場のアーベントロート。山の夜は早い。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、もう寝る時間です。

 

翌日は朝方4時から行動開始。

徐々に空が白んでいきます。

 

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朝ごはんの準備。

SOTO・ウィンドマスターの火が揺れる。

 

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この時間ならではの景色。

モルゲンロートに別山が照らされます。

 

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室堂に行く途中には、例年遅くまで残る雪渓が。

これがあのテン場の沢となっているかと思うと拝みたくなります。

 

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室堂付近にはクロユリの大群落がありました。

さすが日本で一番の群生地です。

 

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室堂に着きました。

御前峰がちょっとガスってる?

 

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最後の参道の登りにはイワギキョウが咲き乱れていました。

 

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頂上に着いてみたら真っ白・・・。

いや、白山って、そういこうことじゃないんだけど(笑)。

 

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とりあえず記念写真。

ガスが晴れないかと20分ほど粘りましたがダメでした。

下山することに。

 

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下山中にちょっとしたトラブルはありましたが、パーティーの皆で協力して乗り切りました。

ミナデイン炸裂です。

降りたあとは白峰温泉総湯ですっきり。

下は猛暑。

 

 

遠方でしたが一番いい時期に行けて大満足の山行となりました。

実は当初は富山の立山に行こうとしていて、天気が悪そうだから白山に転向して、でも後で知ったところ立山も天気が良かったみたいで、登っている最中、「きっと立山は悪天で地獄絵図に決まっている」と悪態をついていたのは公然の秘密ということにしておきます。

 

 

高知大丸店 戸田

 

 

 

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2022年6月26日 (日)

いよいよ高山のシーズンインが間近に迫ってきました。

富士山も、7月1日から開山となります。

 

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日本最高峰、一度は登ってみたい・・・という方もいらっしゃると思います。

ただ、登るためには、準備がいります。

しかも万端に。

そこで高知大丸店の出番ですね!

富士登山を目指す方に向けたミニ講座を企画しました。

 

『今年こそ富士山に登る!準備が一番大事!』

 

日 時:7月9日(土)

    ①12:00~13:30

    ②15:00~16:30

場 所:好日山荘 高知大丸店

参加料:無料

 

講座では、

①装備(服、道具)

②行程

③高度障害への対策

に的を絞ってご案内いたします。

 

富士山は、登り口では暑くても(23~25℃)、頂上はほぼ真冬の気温(3~5℃)。

その気温差、実に20℃!

そして頂上に向かうにつれて風も強くなっていきます。

雨が降ったり霧が立ち込めたりすることももちろんあります。

そのさまざまな気象条件の中、快適・安全に登れるかどうかは、ひとえに装備選びにかかっています。

登れるかどうかではなく、楽しめるかどうかという視点。

そこに装備選びの難しさがあります。

細かいところまで丁寧にレクチャーいたします!

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富士山には4つの登山口があります。

吉田口、富士宮口、須走口、御殿場口

登山口の標高、頂上まで距離、道中の小屋の数、それぞれ異なっています。

そのどれを登るのか、日帰りで登るのか、1泊2日か、2泊3日か。

それによって計画は変わってくるはずです。

オススメのプランのご提案をいたします!

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富士山が他の山と圧倒的に違うのはその標高です。

標高の高さを端的に感じるのが、高山病といえるでしょう。

標高が上がるにつれ、頭痛にくわえて、食欲低下、悪心・嘔吐などの消化器症状、
全身倦怠感や脱力感が出ることが一般的ですが、対策をしておけばかなり症状を抑えられます。

登頂の成否にダイレクトにかかわる部分だけに、万全の対策をしたいところです。

ちょっとした工夫で大きな効果が出る方法をお伝えいたします!

Death

 

お申込みは店頭またはお電話でお気軽にどうぞ!

好日山荘 高知大丸店

TEL 088-825-2139

 

2022年6月13日 (月)

西日本最高峰、愛媛の石鎚山。

ピークは3つあり、弥山(1974m)、南尖峰(1982m),天狗岳(1982m)の総体を石鎚山と呼びます。

今回は、天狗岳の北面の断崖、通称・石鎚山北壁をクライミングで登ってきました。

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赤矢印のところですね。

登山をされている方にとっては有名な山ですが、クライミングとなると馴染みがないと思います。

石鎚山北壁は、その基部から高差80mに及ぶ部分的にオーバーハングした岩壁です。

落ちた時に備えてロープを使い、登る人(クライマー)と下で確保する人(ビレイヤー)に役割分担しながら登っていきますので、通常一人では登れません。

ずっと登ってみたかったのですが、パートナーがおらずなかなか機会がなかったところで、関西から同僚のクライマー仲間2人が高知に遊びに来てくれることになり、実現しました。

 

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好日山荘最強のクライマーと言っていいパートナーに恵まれ、いざ石鎚へ。

 

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出発前に登攀具の整理。これでも整理したつもり(笑)。

 

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最初は土小屋駐車場から一般登山道を歩きます。

天気はばっちり。木漏れ日が気持ちいい。

 

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行きは体力に余裕があるので二ノ鎖は巻かず。

クライミングのアップにちょうどいい。

 

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三ノ鎖小屋に着きました。

あれだけ晴れていたのにガスが!

 

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しかし登るモチベーションは上がりっぱなし。

三ノ鎖でさらにアップ。

これをここまで担ぎ上げた人、マジですか?20kgくらいあるんですけど・・・。

 

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三ノ鎖小屋から北壁基部をトラバースしていくと、全容が見えてきました。

ガスっていると神秘的でかっこいい。

 

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登りますか。

楽しみすぎて笑っちゃいます。

 

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視界が悪いけど最初は傾斜が垂直以下なので快適。

 

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中盤から凹角に入り込み、バランスを取るのに気をつかうようになってきます。

 

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北壁は一息では登れないので2つのパートに区切って登ります。その一区切りのことを「ピッチ」といいます。

写真は1ピッチ目の終了点。ガスって展望がないので少しテンションが下がってますね(笑)。

 

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ところで、よく聞かれるのですが、ロープを使うのはいいけど、途中で墜落した時は何で止まるのか?という質問。

実は、誰かが登ったことがあるルートであれば、写真の赤矢印のような埋め込みアンカーが設置してあることがあります。

これに、カラビナを介して順々にロープを掛けていき中間支点として安全確保を図ります。

落ちると、最後にかけたカラビナの所で止まるという形ですね。

スタイルにもよりますが、あくまでも自分の力だけで登りきる「フリークライミング」であれば、このアンカーを手で持ったり足で踏んだりロープを持ったりはしません。

もちろん上から引っ張ってもらうことも×。

要は一種の縛りを自分たちに課して登るので、よく勘違いされがちな「フリー」という言葉は、この場合「自由な」という意味ではなく、「何ものにも頼らずに」というような意味になります。

簡単に登れたのでは楽しさも半減しますからね。

 

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さて、クライミングに戻ります。

2ピッチ目、ここからが本番。

難易度が急激に上がり、手で持つところも足で踏むところもかなり細かく、幅の狭まった凹角の中で窮屈なクライミングを強いられます。

写真のオーバーハングは、手を差し入れたところがびちょびちょに濡れていて一番嫌なところでした。

 

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先頭を切る圡方さん、苦労しながらもなんとかハングを抜けました。

 

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後続に回った私もなんとか落ちず。

 

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上部は体が回転しそうになるのをこらえながら慎重に登る。

 

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もうすぐゴール。

つまり頂上!

 

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このルートの魅力は何と言っても登りきったら天狗岳の頂上に出るというところ。

最高!

 

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ガスでなにも見えませんでしたが、楽しかった~。

 

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登ったからには降りなければ。

懸垂下降2回で取りつきまで戻ります。

お疲れさまです・・・。

 

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降りてきたらこんなプレートが。

登る前に見なくて良かった・・・?

 

 

 

久しぶりにロープを結んでクライミングできて楽しすぎました。

登山もクライミングも楽しめる石鎚山、みなさんもぜひ登ってみてください。

弥山までなら一般登山道はそこまでハードではありません。

高知大丸店で装備をそろえて山に行きましょう!

メンバーズポイント10%還元の『創業祭』はまだまだ絶賛開催中!

 

 

《おまけ》

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翌日は海でまったりボルダリング。

海もいいなぁ(笑)。

 

高知大丸店 戸田

 

 

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2022年6月12日 (日)

中津明神山に登ってみた\(^o^)/

今日は仁淀川町にある中津明神山にスッタフN田が行ってきました。バディは干支が僕と一緒(ふたまわり違うけど笑)の大先輩W田さん!

到着前にプチハプニング!!!(20分ほど待機)終日通行止めなら泣くとこでした(汗)

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無事到着!

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登山口の道向かいに神社があったので安全祈願しGO~。

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登り始めてすぐに連続した鳥居が!奥に見えるのは御神木なのかな?

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この山は頂上まで車道が蛇行して通っているので少しだけ出ることもありました。

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登山道入り口にはピンクや白のテープ、標識があるので迷うことはなかったです。

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登山道は倒木がある区間、こぶし大ぐらいの石がゴロゴロしてる区間、笹が生い茂る区間などがあり楽しめました。(ほんとは蛇に出会うのが怖くて足元ばかり見てました笑)

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100分程歩くと頂上も見え景色も開けてくるので疲労度が下がり(気のせいかも笑)テンションが上がりました(^_-)-☆

頂上に雨量レーダーや観測所があるので仕方ないけど電線が目につかなければなぁ(-.-)

 

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ここまでくれば頂上はもうすぐそこ!15分程笹原の斜面を登って祠のある中津明神山頂上に無事到着しました(^^♪

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頂上からは360℃大パノラマの雄大な景色が楽しめます。天空の林道もきれいに見えました。

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この日は雲が多く頂上は風も強かったためドライレイヤーとミドルレイヤー2枚だけの僕はブルブル震えることになりW田さんが持っていたTシャツを強奪(笑)&温かいスープでなんとか寒さを凌ぎました。

秋田味商のコンソメスープにホリニシを少量入れたスープは今まで飲んだコンソメスープの中で№1の美味しさでした。めっちゃおススメなのでお試しあれ(^u^)

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下山は往路を引き返すだけです。もし体調が悪くなったり怪我をしても登山道ではなく車道を下る事もできるので万が一の時にも安心ですし、初心者やソロにもおススメの山でした。

 

僕のように温度差を軽く考えて上着を持って行かず、後悔しないようお気を付け下さい(笑)。

虫や蚊がだいぶでてきてますので対策をして登られることをお勧めします。

暑くなってきたので水分補給も十分しながら登山をお楽しみください。

高知大丸店 新田

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