2023年1月 6日 (金)

元旦登山で石鎚山へ

明けましておめでとうございます。

ご無沙汰だったスタッフ山行新年1発目は、、、

 

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石鎚山です。

 

高知大丸スタッフからも人気の石鎚山、皆から元旦のご来光写真をせがまれ?

戸田が登ってきました。

 

さて、ブログでもすでに2回登場している石鎚山ですが、冬に登るとなるとだいぶ勝手が違ってきます。

まず登山道。

 

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雪のない時期は、高知県側からだと土小屋登山口から登るのが一般的です。

しかし土小屋登山口の標高は1493m

冬は雪が積もっています。

メインの石鎚スカイラインは積雪のため通行止め、長沢ダム方面からつながる県道40号線も、通行止めにはならないもののやはり積雪のため通行困難となり、ほぼ土小屋にはアクセスができなくなってしまいます。

そのため、愛媛県側の石鎚登山ロープウェイを利用して登るのが冬季は普通です。

ロープウェイは通年営業、元旦も朝4時(!?)から動いているというありがたさ。

とはいえ日の出が今時期7:00ごろですから、始発に乗ったのでは、混雑が予想されるなか間に合うかどうか微妙なところ・・・。

 

というわけで、私はロープウェイは使わず西之川登山口から登ることに決めました。

出発は少し早めに、日付変更と同時。

では行ってみましょう。

 

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深夜にもかかわらず駐車場となっている温泉旅館京屋の食堂は煌々と明かりが着いていました。

日付が変わると、食堂でその時を待っていた子供たちが外に出てきて嬌声を上げ、それに呼応するようになぜか野犬の遠吠えが聞こえてくるという混沌とした状況の中歩き始めました。

 

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西之川登山口。

当たり前ですが真っ暗。

ここから登って下ってを繰り返し、累積で1946m標高を上げることになります。

 

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単独で登っている心細さからか、こういう看板にも人の気配を感じられてホッとします。

 

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2時間ほど黙々と登り、石鎚神社中宮成就社まで来ました。

あたりはすっかり雪。20cm程度積もっています。

 

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営業している白石旅館の玄関で小休止させていただきました。

明かりが身に染みる・・・。

人に会うとやはり安心感があります。

 

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3時半に成就社を出発し、夜明峠(よあかしとうげ)まで来ました。

ここは常に強風が吹いており、踏み跡が消えていて少し難儀しました。

というのも、踏み固められているところは沈みこむことはないのですが、そうでないところは膝あたりまで沈むような積雪です。

それを判別するのに踏み跡が頼りなのに、風で均されてわからなくなっていたのでまるで罠にかかったようにズボズボ落ち込みました。

 

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二ノ鎖元小屋まで来ました。

以前冬に来たときはそのほとんどが埋まっており、2階から出入りしなければならないような積雪でしたが、今回は快適。

ただし中は人でごった返していて、かなりの混雑ぶり。

なんとかスペースを見つけて納まり、日の出まではまだ時間があったので、お湯を沸かしてカップ蕎麦を食べる。

年越しでは食べられませんでしたからね、インスタントとはいえ五臓六腑にしみわたるおいしさです。

 

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頃合いを見て小屋を出発し、弥山へ。

モルゲンロート(=Morgenrot)に浮かび上がる天狗岳の威容が待っていました。

非日常的な美しさ。

 

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気温は-12℃

放射冷却のためかやや低めで、おまけに風が7~10m/sくらい吹いていました。

装備を固めていたので寒さは感じませんでしたが、唇がしもやけになりました。

 

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そして待望のご来光

弥山には40~50人は人がいたでしょうか。歓声があがります。

成就社までの登山道を一人登っていた時とは大違いの賑やかさ。

 

本当は天狗岳まで行くつもりでしたが、あまりの混雑ぶりに、帰りの下山渋滞に巻き込まるのが嫌だったので写真を撮ってそそくさと下山へ。

 

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下山途中でご来光と北壁の組み合わせ。

やはり北壁はかっこいい。

オーバーハングしているので壁には雪が付いていません。

 

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明るくなってからの景色は最高。

冬山の醍醐味です。

 

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成就社で初詣。

いい天気です。

 

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下山もロープウェイを使わないなんてストイックさはないので使います。

だってもう動いてる時間ですから。

 

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お疲れやま。

 

 

冬の石鎚山を登るのにあった方がいい道具は、冬以外の時期に比べると格段に増えます。

安全・快適に登る為に、そろえてから行きましょう。

ただいま『2023年もハッピーDAYS』開催中。

準備は好日山荘でぜひどうぞ。

 

 

高知大丸店 戸田