スタッフ・戸田、また遠出です。
今回は北アルプスの一座、笠ヶ岳に行ってきました。
富山・岐阜・長野の3県にまたがった広く長大な飛騨山脈のことを、通称・北アルプスといいます。
ちなみに、中央アルプス(木曽山脈)、南アルプス(赤石山脈)もありますよ。
Walter₌Westonというイギリス人登山家が1881年(明治14年)に初版刊行した『日本旅行記』の中で、飛騨山脈を「Japanese Alpsと呼ぶのにふさわしい」と記述したのが呼称の始まりと言われています。
では本家のアルプスはどこかといえば、もちろんヨーロッパアルプスのこと。
これは個人的な意見になりますが、いちばん本家に近い山容ということなら、ウェストン卿の言う通り、やはり北アルプスだろうと思います。
笠ヶ岳の玄関口となる新穂高までは約700kmほど。
無我の境地で車を走らせると一瞬で着きます。
今回は4人なので運転は楽々。
では行ってみましょう。
《1日目》
朝6:00の新穂高。
かなり雨降っています。
こんな天気ですが高知大丸スタッフのK夫妻も付き合ってくれました。
気が重いですが出発です。
川のようになった林道を1時間ほど歩き、笠新道登山口まで。
そこからはK夫妻は鏡平へ、私と友人は急登として悪名高い笠新道へ。
樹林帯を抜け、ようやく見通しのきく杓子平。
ここまでで、私の使い古したレインスーツは雨を完全に通してしまい、全身ズブ濡れになってしまいました。寿命だったのでしょう・・・。
稜線に上がってからも天候は良くなる気配がありません。
気温11℃の中吹き付ける雨風は、濡れた体にこたえます。
体が冷えすぎると低体温症になる可能性があったため、休憩もほとんど取らずに動き続けました。
こういう時は食べ物をたくさん摂ることも大事。
熱を作り出せなくなったらアウトです。
記録によると、気温14℃の風雨の中、北アルプス・鷲羽岳の稜線で疲労凍死した登山者もいたそう。
天気が悪いとよく出てくるライチョウ。
抜戸岩のあたりでやはり出会えました。
ふっくらしていてかわいい。
一時の癒し・・・。
山頂直下に立つ笠ヶ岳山荘が見えました!
長かった。
私たちにとっては安息の地・カナンと同義です。
ありがたすぎて震える(寒さで)。
とりあえず友人とビールで乾杯。
たまらない。
当初はテント泊の予定でしたが、体が濡れすぎて萎えに萎えたため、急遽小屋泊に変更。
戦略的判断って大事だよね、と小屋のストーブで体を温めながら日和った言い訳をしている頃には、せっかく担いで上がったテントがただの重りと化していることなど気にも留めていません。
久しぶりに山小屋に泊まりましたが快適すぎて、
友人が用意してくれたツマミもおいしすぎて、
お酒に飲まれていく。
お疲れ様でした。
《2日目》
4:30、朝起きて外に出るとすでに絶景が。
黎明に浮かぶ穂高のスカイライン。
昨日はまったく見えなかった笠ヶ岳。
こんなに近かったんだ・・・。
槍ヶ岳のあたりから・・・
日が出ました。
出たらあっという間に上がっていく。
この瞬間のために生きてる、という気がします。
すっかり明るくなった後は昨日は見れなかった山並みが全て見えます。
笠ヶ岳は実は東面の断崖がイカツいということがわかりました。
最高!
何度も立ち止まってしまいます。
いつまでも眺めていられる穂高の主稜線。
大槍だけでなく子槍も見えます。
大キレット、奥穂高岳、西穂高岳、全て。
夢心地の山に一晩で変わりました。
天気予報に張り付き、2日目はイケると踏んで来てるわけですが、期待以上です。
名残惜しいですが下山します。
下山完了。
登山口の水場ですっきり。
お疲れさまでした。
山に行くのにやはり距離はあまり関係ありませんね。
それだけの価値がちゃんと山にはあります。
笠ヶ岳、いい山でした。
アルプス行きのご相談・お買い物はぜひ好日山荘で。
山が呼んでいます。
高知大丸店 戸田
《おまけ》
笠ヶ岳とは蒲田川を挟んで反対側にある西穂高岳に転戦していたK夫妻。
こちらでも絶景を楽しめたようです。
手を振ったら気づいてくれたかもしれない。
惜しいことをしました・・・。
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