うどん県、ベースキャンプ高松店です。
・
「遍路道歩き」の各班は、6月以降夏休みに入りました。
35℃を超える真夏の歩行は、かなり危険が伴いますので...
そして九月に入り、秋遍路のシーズン・イン。
・
・
9月13日は主催琴参観光、当店スタッフがフルサポートする
「がんばらない遍路道歩き17期生第30行程」が開催され、
懐かしい参加者の皆さんとの再会、再び四国八十八カ所結願を
目指しての歩く旅が動きはじめましたぁ
レポートです
・
・
6月に歩き終えた愛媛県西予市宇和町下川の歯長峠入口が
今回の出発点。清流肱川に沿っての歩行から歩行開始。
最近四国では午後から降雨が多く、イマイチ天候が安定しません。
そして夏から続く暑さも、ナカナカ解消されませんね。()
この日の歩き出しは薄曇りが功を奏して、随分歩きやすかったです。
・
・
遍路道沿いの田んぼでは稲刈りが既に終わった所も...
今日歩く宇和エリアは、清流肱川の美しい水と昼夜の寒暖差が
大きいと云う立地の利点を活かし、愛媛では「米どころ」として有名。
今ではこんな稲干し風景はほとんど見掛けなくなりましたが、
ノスタルジーが感じられる...日本の田舎の原風景です。
・
・
宇和野村線から離れ、旧道歩き~
分岐には遍路道の所在を示す道標が有り、この辺りは
「四国のみち」と「遍路道」が被った区間となります。
いつものことながら、3ヶ月ぶりとなる久々の歩きなので、
先頭の歩行ペース取りの感覚がナカナカ掴め切れません。
速いのやら、遅いのやら... ()
・
・
そうそう、ここの特産品では、ぶどうや梨が有名。
遍路道の傍にもブドウ畑が点在し、皆さん羨望のまなざし()
8月末から出荷が最盛期を迎え、いまも収穫真っ只中でした。
・
・
熱中症を警戒して、水分補給などの休憩を適時実施。
路面には葛(くず)の花びらが落下。紫色の絨毯の様。
参加者の方からよ~く冷えたぶどうのお接待を頂けば、
それが呼び水となり、「ぶどうを買いたい()」
そんな衝動が抑えられなくなってしまいました。
・
.
近くの道の駅で休憩時間を利用して、産直を覗いてみると大量の
ぶどうがまだ残っていました。その瞬間、「ブドウ欲」に目が
眩んだのは、云うまでも有りません。
・
・
道の駅どんぶり館を後にして、一路43番明石寺へ。
傘を差していますが、雨では無くて、日除け用として...
若干ながら、陽射しの照り付けが強まったかな?
・
・
この辺りでは遍路道が幾つも存在し、分かりにくいかも...
今回はオーソドックスな道のりを選択しました。
道中には大きな遍路しるべが有り、行く手を導いてくれます。
・
・
明石寺へ続く参道は、急な上り坂
積雪時にはチェーンの無い車が立ち往生することも...
・
・
四国霊場第43番札所明石寺に到着。
どっしりした本堂、そして赤い石州瓦の重厚感が印象的。
秋の3連休の初日でしたが、参拝者も少なく、静かで心落ち着く
素敵なお寺でした。久々の読経も...
・
・
山門前の石段には青モミジの回廊が出来て、
晩秋の紅葉は更に見応えがありそうです。
・
・
午前の歩行を終了。再び道の駅へ戻り、ランチタイム
・
・
フリータイムのランチでしたが、レストランの利用が多かったです。
地元の特産品を使った定食から、丼ぶり、軽食、麺類まで...
食べたいモノが食べられれば... 皆、笑顔なのだぁ ()/
・
・
一番人気は、「ジオパノラマ膳 ¥1,540」
西予ジオパークの風景をお膳に取り込んだ一品
豆腐サラダはヘルシーで、天丼はボリューミーで、GOOD
すっかりお腹も満たされ、午後の歩行も頑張れそう。
・
・
午後は明石寺の山越え行程から、歩行再開。
木々に覆われた...涼やかな山岳ルートになりました。
・
・
やっぱり、木陰は涼しくて、時折涼風が吹いてくれて、
暑い時期の山岳路は良いですね
道幅も広く、整備は良好で、雰囲気は最高
・
・
山を越えれば、宇和文化の里。
風情あるレトロな町並みが出現。
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
ここからは、伊予の町並み歩きシリーズがスタート。
次回の「伊予の小京都」大洲、そして次々回は和ろうそくで栄えた「内子」。
四国でも有数の街歩きが楽しめる区間となります。
・
・
明治15年に町民の寄付によって建てられた西日本最古級の小学校。
「開明学校」です。洋風のモダン建築がお洒落ですね。
・
・
今日歩いて来た道のりには、この開明学校をモチーフにした
マンホールのフタが多く見受けられました。
この辺りはまさに歴史と文化に育まれた土地柄で名残が感じられます。
・
・
一路、次なる大洲エリアを目指して、国道56号線伝いを
旧道に入ったり、出たりを繰り返して、北上。
さすがに陽射しを受けて消耗が激しかったですが、この日の西予の最高気温は
29℃止まり、薄曇りも多く、風は4~5mの南風だったので、背中から
押される様な感覚で、比較的に歩きやすかったと思います。
昨秋の今治エリアは過去一の厳しさでしたが、ここは日陰も結構有りました。
・
・
周囲を山で囲まれた宇和盆地(標高200m前後)を北上。
見渡す限りに田んぼが広がる、雄大な穀倉地帯を突っ切ります。
・
・
本日のおやつは、揚げたてのじゃこ天。
ヌクヌクのじゃこ天の美味しさは格別ですが…
・
・
暑さでじゃこ天どころじゃあないみたい。
皆さん、大分疲労が感じられますね。()
ここは無理をせずに、当初予定していた歩行内容を
切り上げることで決断。
・
・
道端には大きな栗の実をつけた木々や...
.
・
首を垂れた稲穂などに、実りの秋が感じられたり...
秋の到来を肌で感じる道のりでした。
・
・
大洲に入る山岳路の手前の 信里まで歩いて、歩行終了。
暑い中、大変おつかれさまでした。
次回はひと山越えて、大洲市内を縦断する遍路旅です。
涼しくなり、歩行条件がよくなります様に...
・
【歩行データ】
歩行時間:6時間30分 歩行距離:16.9㌔
総上昇量:283m 総下降量:209m
消費カロリー:1,275kcal
・
ベースキャンプ高松店スタッフ