うどん県、ベースキャンプ高松店です。
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夏休み明けの9月から、再び当店スタッフがフル・サポートする
「遍路道歩き」の各班が再始動。
今春、新たに歩き出した「ゆっくり楽しむ3期生」も、
この9月21日(日)から歩行が再開されます。
休み前の6月のレポートを掲載して、厳しくも達成感に満ち溢れた
遍路ころがし行程を振り返りたいと思います。
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6月15日は第4行程を開催。お遍路さん泣かせの「遍路ころがし」の中でも
遍路道史上最難関と云われる行程の後半戦が開催されました。
「空海の最後まで残った道」と称される山岳路は、自然豊かな阿波の
山野の雰囲気、そして古から多くの先人が歩いて来た歴史が感じられる、
「信仰」と「癒し」の道のりです
この日は梅雨時期ながらお天気に恵まれて、更に午前中は涼しく歩けました。
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今回の歩き出しは11番藤井寺と12番焼山寺の中間点に位置する、柳水庵。
徳島県吉野川市と神山町の市町境に当たる、標高約500m地点です。
一路、12番札所の焼山寺を目指し、山岳路に足を踏み出しました。
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遍路道から北を覗き込むと、結構標高の高い所に来ていることを実感。
眼下にはホタルが有名な美郷の山村が広がっています。
谷から涼風が吹き上がり、とっても気持ち良かったです。
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柳水庵から緩やかな登り道が続きます。
「ひと山越えますよ」
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「へんろころがし」で云うと、4/6 の開始地点となります。
「まだ4/6 ()」 or 「もう4/6 (
)/」
気持ちの持ち様ひとつで、ネガティブにも、ポジティブにも...
一人で歩き遍路をしていると自分の今まで気付いていなかった内面と
対話することになり、これがいわゆる「自分自身の再発見の旅」と
よく云われる所以だと思います。
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「う、ひょ~っ、樹間から射しこむ...神々しい陽射し」
まるで光に導かれている様だぁ
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そして標高差245mを登り、浄蓮庵に到着。
別名「一本杉庵」とも呼ばれています。
一旦登りを終えて、多くの方が休憩される場所。
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石段の上には、お大師さんの大きな石像が、迎えてくれました。
厳しい登りの後に突然現れたその柔和なお姿を拝見すると、
全く信仰心の無い方でも、そりゃあ信仰心って芽生えるモノ
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最初の登りを終え、今度は標高差約345mの激下り
この日は登って、ぐ~んと下って、ぐ~ンと登って、最後はまたまたぐ~ンと下る…
登りが2回、下りも2回のアップ・ダウンが伴う行程。
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今夏は梅雨が短く、雨も少なく、路面は比較的に乾いており、
例年に無く、歩きやすかったです。
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眼下が開け、神山町左右内(そうち)の集落が見えて来ました。
もうすぐ下山ですよ。
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そうしたら、今度は谷を隔てた焼山寺山へ登り返します。
堂々とした山塊に圧倒されます。
ナンカ、下るのがモッタイナイよねぇ。()~
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久々に出会う山村の風景
この辺りは、ユズ、梅等の果樹栽培が盛んです。
南には剣山系に続く山並みが広がっています。
明るく開けた眺めは開放感に富んでいますね
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集落から更に谷底を流れる左右内谷川まで下ります。
水場にユキノシタが咲いていました。
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標高約400mまで下りました。次は12番札所を目指して、標高差が
約300mの登りとなります。そして遂に6/6の標識を通過。
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ほぼ樹林帯の歩きなので、強烈な陽射しを遮ってくれて、
ありがたいのですが、風がもう少し欲しいところ...
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結港、急な登りが続きます。この日はハイカーが少なく、
途上で出会ったのが3名で、全てトレランの方ばかり。
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途中の林道出合で、昼食タイム
熱中症対策で、しっかりと水分も補給。
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ここを抜けると札所は近いですよ。
なんとか、脱落者も出ず、登り切ることが出来ました。
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四国霊場第12番札所、焼山寺(しょうざんじ)に到着。
札所の標高は約700mで、四国霊場では2番目の高さになります。
ちなみに一番高いのは、66番雲辺寺で標高約900m。
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この日のお参りは、この焼山寺の一箇寺のみ。
自家用車で廻られるお遍路さんが多く参拝されていました。
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スタッフからの本日のお接待は、半解凍のエビ。
じゃあ無くて、グレープフルーツ
薄皮を向いて、少量の砂糖をまぶして、冷凍庫へ。
イスカ社の保冷バッグの性能は素晴らしく、凍らせた状態で
朝から4~5時間バックパックで背負っても、ほぼ半解凍状態をキープ。
今後も夏場の暑さ対策で活躍してくれそうです。
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今回は大玉8つを使いました。
最近スーパーでは大玉の品揃えが少なく、探すのがひと苦労...
でも喜んで貰えたのが、なによりでした。<(_ _)>
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最後は12番から、下界の鍋岩まで下る行程。
今度は標高差約470mの激下り
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ここの下りもしっかりと整備は行き届いています。
次なる札所ですが、徳島市内の13番大日寺となり、
距離にすると、約21㌔先です。
次々回10月の行程での到着の予定。
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標高差約260mを下れば、杖杉庵へ。
ここは「お遍路さん第1号」、つまり私達の大大先輩となる方と
お大師さんが出会ったと伝わる、伝説の場所。
その出会った場面を再現したモニュメントが設営されています。
お遍路さん第1号は、衛門三郎さんと云われます。
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午後からはすっかり気温も上昇。疲れた顔も...
温度計は25℃をオーバー。()
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なんとか、鍋岩まで降りて来ました。
「いや~、よく歩きましたね。」
これにて「へんろころがし」行程の完了です。
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神山温泉で汗を流し、すっきりとして帰路に...
次回は神山町の山岳路、リバーサイドウオークの2本立てで
お送り致します。
是非気持ちはポジティブに、そして楽しく歩いて行きましょう
【歩行内容】
歩行距離:9.8㌔ 行動時間:6時間25分
総上昇量:523m 総下降量:846m
消費カロリー:2,039kcal
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ベースキャンプ高松店スタッフ