2023年1月14日 (土)

塔ノ丸 ~雪山レポート~

うどん県、ベースキャンプ高松店です。

今年の「初歩き」は、四国でもスノーシューが、

しっかりと愉しめる...剣山系の塔ノ丸(とうのまる)へ。

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昨年の「歩き納め」が白銀の剣山だったのですが、

頂上から眼下に白く延びた尾根がとても印象的で、

久々にスノーシューで歩きたくなっちゃいましたぁ。enter

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それではレポートです。

1月11日。快晴sun

剣山の北西に位置し、祖谷山系との間に位置する塔ノ丸。

一面笹原に覆われ、なだらかな山容を誇り、眺望がとにかく抜群sign03

比較的に登りやすい入門クラスの山ですが、冬場の雪量は結構多めです。

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登り口は国道438号線沿いの夫婦池(めおといけ)。

放射冷却の進んだ朝でしたが、陽が射し、外気温は3℃でした。

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まずは樹林帯の中を進みます。

ピンクのテープが木々にマークされて、幾つかの

トレースが残っていました。割と締まっていたので、

樹林帯はアイゼンも付けずに、ツボ足で歩行。

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樹林帯を抜けると、真正面に山頂部が白く輝く

塔ノ丸が見えました。が、結構な距離、そして高度感sweat01

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大きく、深い足跡を発見sign01

そして一歩進む毎に雪を踏み抜き始めました。

つぼ足での歩行も限界かな?

雪量は大体深い所でひざ上ぐらい...

「これはさすがに疲れるなぁ ~」 (bearing

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行く手に一面白銀の世界が広がりますnote

右から1682m峰、真ん中に塔ノ丸、左は二百名山の三嶺。

年末年始で好天が続き、雪量も後退気味かな。

途中で笹や地面が顔を出している場所も在りました。

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「ヤッタ~、登るぞ~sign03

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ホント久々に、TUBBSのスノーシューの登場sign01

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「うそ~、全然違う...」 

全く踏み抜かないし、快調に進める。

浮力と云うより、広い支点で体重を分散してくれる...感じ。

例え踏み抜いても、くるぶし辺りまでしか沈まない。

すっかり忘れていた、新鮮な驚きでした。

「スノーシューとダブルストックでどこまでも歩いて行けるぞ」

「スノーマウンテン・ハイup」になってしまっていました(笑)

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shine白銀の尾根道はまぶしい。shine

照り付ける陽射しで、顔は直ぐに焼けます。

この日は単独行2名、ペア2名の4名に出会いましたが、

皆同じように顔が真っ黒。(coldsweats01

そしてサングラスのフレーム跡だけが白い...

下山後、車のバックミラーに映った自分の顔に思わず、

笑ってしまいました。全く同じで、真っ黒。

雪山にサングラスは必携です eyeglassshine

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多くの方に「偽ピーク」と呼ばれる1682m峰の向こうに、

本峰が見えてきました。

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展望の尾根道からは、北に剣山、次郎笈の兄弟峰。

そして美しい雪紋(シュカブラ)も。

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1682m峰から一旦下り、登り返せば塔ノ丸山頂です。

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頂上直下の最後の登りです。

遮るものの無い、ただっ広い尾根なので、

天候が悪ければ、道迷いが心配ですね。

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塔ノ丸(標高1,713m)山頂に到着。

それでは素晴らしい眺望をどうぞ。

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祖谷谷を隔てて、日本二百名山の三嶺。

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北側には矢筈山を主峰とする祖谷山系の山並み。

順光を浴びて、屏風の様な佇まい。

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遥か彼方に雪を被った山容は、鳥取の大山。eye

「本当に見えるんですね」 驚きです。

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360度遮るものの無い...大展望が、

この山の最大の魅力。

特に冬のこの時期が素晴らしいですね。

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大展望に満足したら、スノーシュー履いて、下山開始。

天気さえ良ければ、冒険心や達成感がくすぐられる...

愉しい雪山歩きコースです。

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登って来た道を下って行きます。

尾根伝いには、登山口の反対側にそびえる丸笹山、

そして赤帽子山も見えています。

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仲良く並んで、剣山と次郎笈。

尾根道ではその眺望が、ず~っと見れます。

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樹林帯迄戻って来ました。

実はこの先の樹林帯中で少し迷ってしまいました。

複数のトレースに、ピーク回避のトラバース道も現れ、

何回か、往路を外れそうになりました。danger

やはり時間的な余裕は絶対、必要ですね。

下山時の気温は5℃でした。

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気になるアクセスですが、第1ヘアピンの手前から

雪が路面に現れてきます。年末年始はまだ白い雪状でしたが、

融雪そして朝晩の凍結が進み、雪が半透明で凍結している箇所が

下の方に多いです。下りのスリップにはご注意ください。rvcar

歩行データ: 行動時間:4時間  歩行距離:8.39㌔

消費カロリー:2,493カロリー   平均スピード:2.1㌔/h

総上昇量:522m  総下降量:485m

風が殆ど無く、上は長袖アンダーウエア、中厚ハーフジップシャツに

マムートの裏起毛の軽量防風ジャケットの3枚。

下はアンダーウエアに、薄手のタイツ、ミレーの中厚手のズボンの3枚。

アウターの上下を履かずに歩きました。条件がかなり良かったです。

Wkann

今回はスノーシューを使いましたが、最近人気の

「ワカン」もお勧めしますsign03

お勧め理由は、軽くてコンパクトで、持ち運びが便利。

更に歩行の際にスノーシューの様に左右の干渉も少なく、

歩きやすいことです。コストパフォーマンスも良いし、ね。

当店では人気のワカンが揃っています。

深雪に欠かせない雪山装備品です。是非!

ベースキャンプ高松店スタッフ