うどん県、ベースキャンプ高松店です。
今年の「初歩き」は、四国でもスノーシューが、
しっかりと愉しめる...剣山系の塔ノ丸(とうのまる)へ。
昨年の「歩き納め」が白銀の剣山だったのですが、
頂上から眼下に白く延びた尾根がとても印象的で、
久々にスノーシューで歩きたくなっちゃいましたぁ。
それではレポートです。
1月11日。快晴
剣山の北西に位置し、祖谷山系との間に位置する塔ノ丸。
一面笹原に覆われ、なだらかな山容を誇り、眺望がとにかく抜群
比較的に登りやすい入門クラスの山ですが、冬場の雪量は結構多めです。
登り口は国道438号線沿いの夫婦池(めおといけ)。
放射冷却の進んだ朝でしたが、陽が射し、外気温は3℃でした。
まずは樹林帯の中を進みます。
ピンクのテープが木々にマークされて、幾つかの
トレースが残っていました。割と締まっていたので、
樹林帯はアイゼンも付けずに、ツボ足で歩行。
樹林帯を抜けると、真正面に山頂部が白く輝く
塔ノ丸が見えました。が、結構な距離、そして高度感
大きく、深い足跡を発見
そして一歩進む毎に雪を踏み抜き始めました。
つぼ足での歩行も限界かな?
雪量は大体深い所でひざ上ぐらい...
「これはさすがに疲れるなぁ ~」 ()
行く手に一面白銀の世界が広がります
右から1682m峰、真ん中に塔ノ丸、左は二百名山の三嶺。
年末年始で好天が続き、雪量も後退気味かな。
途中で笹や地面が顔を出している場所も在りました。
「ヤッタ~、登るぞ~」
ホント久々に、TUBBSのスノーシューの登場
「うそ~、全然違う...」
全く踏み抜かないし、快調に進める。
浮力と云うより、広い支点で体重を分散してくれる...感じ。
例え踏み抜いても、くるぶし辺りまでしか沈まない。
すっかり忘れていた、新鮮な驚きでした。
「スノーシューとダブルストックでどこまでも歩いて行けるぞ」
「スノーマウンテン・ハイ」になってしまっていました(笑)
白銀の尾根道はまぶしい。
照り付ける陽射しで、顔は直ぐに焼けます。
この日は単独行2名、ペア2名の4名に出会いましたが、
皆同じように顔が真っ黒。()
そしてサングラスのフレーム跡だけが白い...
下山後、車のバックミラーに映った自分の顔に思わず、
笑ってしまいました。全く同じで、真っ黒。
雪山にサングラスは必携です
多くの方に「偽ピーク」と呼ばれる1682m峰の向こうに、
本峰が見えてきました。
展望の尾根道からは、北に剣山、次郎笈の兄弟峰。
そして美しい雪紋(シュカブラ)も。
1682m峰から一旦下り、登り返せば塔ノ丸山頂です。
頂上直下の最後の登りです。
遮るものの無い、ただっ広い尾根なので、
天候が悪ければ、道迷いが心配ですね。
塔ノ丸(標高1,713m)山頂に到着。
それでは素晴らしい眺望をどうぞ。
祖谷谷を隔てて、日本二百名山の三嶺。
北側には矢筈山を主峰とする祖谷山系の山並み。
順光を浴びて、屏風の様な佇まい。
遥か彼方に雪を被った山容は、鳥取の大山。
「本当に見えるんですね」 驚きです。
360度遮るものの無い...大展望が、
この山の最大の魅力。
特に冬のこの時期が素晴らしいですね。
大展望に満足したら、スノーシュー履いて、下山開始。
天気さえ良ければ、冒険心や達成感がくすぐられる...
愉しい雪山歩きコースです。
尾根伝いには、登山口の反対側にそびえる丸笹山、
そして赤帽子山も見えています。
仲良く並んで、剣山と次郎笈。
尾根道ではその眺望が、ず~っと見れます。
樹林帯迄戻って来ました。
実はこの先の樹林帯中で少し迷ってしまいました。
複数のトレースに、ピーク回避のトラバース道も現れ、
何回か、往路を外れそうになりました。
やはり時間的な余裕は絶対、必要ですね。
下山時の気温は5℃でした。
気になるアクセスですが、第1ヘアピンの手前から
雪が路面に現れてきます。年末年始はまだ白い雪状でしたが、
融雪そして朝晩の凍結が進み、雪が半透明で凍結している箇所が
下の方に多いです。下りのスリップにはご注意ください。
歩行データ: 行動時間:4時間 歩行距離:8.39㌔
消費カロリー:2,493カロリー 平均スピード:2.1㌔/h
総上昇量:522m 総下降量:485m
風が殆ど無く、上は長袖アンダーウエア、中厚ハーフジップシャツに
マムートの裏起毛の軽量防風ジャケットの3枚。
下はアンダーウエアに、薄手のタイツ、ミレーの中厚手のズボンの3枚。
アウターの上下を履かずに歩きました。条件がかなり良かったです。
今回はスノーシューを使いましたが、最近人気の
「ワカン」もお勧めします
お勧め理由は、軽くてコンパクトで、持ち運びが便利。
更に歩行の際にスノーシューの様に左右の干渉も少なく、
歩きやすいことです。コストパフォーマンスも良いし、ね。
当店では人気のワカンが揃っています。
深雪に欠かせない雪山装備品です。是非!
ベースキャンプ高松店スタッフ