うどん県、ベースキャンプ高松店です。
歩いて四国八十八ヶ所を完全踏破する5年越しの企画の
「がんばらない遍路道歩き」。
5月15日は16期生の第26行程が開催されました。
今回歩くのは、愛媛県愛南町の「柏坂」と呼ばれる山岳路。
四国遍路の山岳路で人気のナンバー3に入るコースです。
愛南町の旧内海村の柏エリアからの歩行開始です。
海辺なので、海抜は5㍍程度からのスタートです。
「眼前に屏風の様にそびえ立つ山並みを越えて行きますよ♪」
登り口で再準備。
新緑に包まれた山の美しさが際立っていました。
「風車の建つ、あんな上まで本当に登るの?」
ちょっぴり心配そうな声も… (
)
柏坂越えのいよいよスタート!
標高差は約460㍍を登ります。
前々日に降った雨の影響も無さそうで、ひと安心。
順調に高度を稼いで行きます。
道の整備状況も良かったです。
下の方は蒸し暑さを感じましたが、
上に上がれば風がそよぎ、
むしろひんやりとする感じで、
歩行条件は最良でした。

道中では古びた石畳、苔むした路面が随所に現れて、
昔ながらの生活道でも有り、旧遍路道でも有った
往時の風情を感じることが出来ました。
緩斜、急斜を繰り返し、柳水休憩所まで到達。
お大師さんが柳の杖を突き立てて、甘露の水が
湧き出したと伝わる水源が在ります。
「お加持水」として重宝されていたのでしょう。
水は枯れていなくて、ありがたく頂戴しました。
柳水からも、更にジグザグに高度を上げます。
「アラ、不思議?」
山上には立派な車道が通っていて、横切って、
更に柏坂の峠を目指しました。
遍路道沿いには詩人の野口雨情の歌碑が点在し、
一服の清涼剤となってくれています。
峠に到達すれば、急な登りは終了!
嘘みたいな水平道に変ります。
まるで水戸黄門の時代劇に出てくるような、
素晴らしい山道の出現です!
樹林帯ばかりの道のりでしたが、ようやく展望が開けた場所へ。
つわな奥展望台に到着。
宇和海と横たわる由良半島の絶景が広がっていました。
*ちなみに「つわな」は、植物のツワブキとのことです。
この素晴らしい展望所でランチタイム。
曇天でしたが、ここでシトシトと、雨が降り始めました。
展望所からは下山の開始。
緑の回廊は雨をさえぎり、雨具の装着は不要でした。
粘土質や小石の路石帯の上に苔むした路面が現れて、
この下りが究極にスリッピーな要注意箇所
となり、
精神的に疲れましたね。(
)

古びた遍路道導(しるべ)が所在を示してくれます。
これを見つけると、遍路道を歩いている安心感が得られます。
新しくキャラバンのトレッキングシューズの人気モデル。
C1―02S(赤)をご購入頂きました。
「履き心地はいかがでしたか?」
振り返り見ると、風車があんなに遠くに…
ちょうど山の反対側に出て来たんですね。
雨の勢いが少し増したところで雨具の装着を。
大体は雨具を付ければ、雨が上がるので、
期待を込めて…
愛南町を縦断し、南予最大の都市、宇和島の津島に
入りました。山間は田植えがすっかり完了していました。
日本の田舎の風景に心が和まされます。
大門で国道56号を横断したら、山岳路から車道歩きへチェンジ。
旧の国道と思われる田舎道を北上。
道端にはもうウツギが咲いていました。

旧国道から、自転車専用道に替わりました。
車も来ないので、ひと安心。
予想通りに雨も上がり、雨具を脱いで、快走中~♡

雨後、山並みが一段と緑に輝いて見えました。

芳原川沿いのリバーサイドウオークを
津島岩松IC手前まで歩き、今日の歩行は終了。
今回もたっぷり歩けました。
次回は宇和島の街中を縦断します。
名物の鯛めしや宇和島チャンポン、
そして人気のじゃこ天等の
グルメも楽しみですね。
歩行距離:約14.4㌔ 活動時間:約6時間
累積標高差:503㍍
ベースキャンプ高松店スタッフ