2022年4月25日 (月)

讃岐路 ~遍路道歩き~

うどん県、ベースキャンプ高松店です。

Dsc04798

 

四国八十八ヶ所の札所を、完全徒歩で踏破する企画、

「がんばらない遍路道歩き」の15期。

4月23日は、第45行程が開催されて、

「涅槃の道場」と呼ばれる地元、讃岐の国の歩行です。

Dsc04735

 

高松市国分寺町の80番札所国分寺の参拝を

済ませたら、歩行開始。長い一日の始まり...

Dsc04738  

まずは五色台の山中に建つ2つの山岳霊場を目指し、

標高差約350㍍の山岳遍路道を登って行きます。up

「五色台」は、香川県独特な地形のメサ(卓上台地)と呼ばれる

台形上の山地で、東西6㌔、南北10㌔の広さを誇ります。

主要な山域には、紅、黄、白、青、黒の5色の名の付いた峰が

在ります。

Dsc04754  

ちょうど新緑が萌ゆる最高のシーズンの到来です!

 

芽吹いたばかりの緑の木々の中に、咲き誇るツツジや

八重桜が彩を添えて、迎え入れてくれましたが、

上を見上げる余裕は無いかな?

Dsc04764  

木漏れ日の降る遍路道は、丸太の階段が出てくると、

登り傾斜が一気にきつくなります。

今日一番の頑張りどころですsweat01

Dsc04777  

樹間からは、眼下に国分寺町内が望めます。

大分、登って来ましたね。eye

山中は微風がそよぎ、歩行条件は最良でした。

Dsc04788  

山上まで登り切れば、3つの札所の分岐となる

通称、「十九丁」へ向かいました。

足元がフカフカで、緩やかな傾斜の素敵な遍路道の登場です。

この日は歩き遍路の方が多く、十数名に出会いました。

新型コロナの感染下で少なかったお遍路さんも、

一気に参拝者が復活した印象を受けました。

Dsc04795  

高地蔵が在る、「十九丁」に到着。

歩いて来た道のりが80番の道。

ここから東に行けば82番へ。

私達はまず、81番へ、西に道を辿ります。

Dsc04806  

「緑一色」の目に優しいグラデーション!

林床にはスミレやタンポポが咲いて、

小鳥のさえずりは絶えることがありません。chick

Dsc04811

国の史跡にも認定されている素敵な道でニッコリ!

讃岐路を代表する遍路道のひとつだと思います。

Dsc04816  

山上の2つの札所をつなぐ遍路道の標高差は、約85㍍程度。

緩やかな道のりが続きます。

ただ、白峯寺の近くは、大体は水で濡れている箇所が在るので、

ここだけは、濡れた路石でのスリップには要注意danger

Dsc04833

Dsc04837  

81番札所白峯寺(しろみねじ)に到着。

ここの境内がまた美しく、なんとシャクナゲが満開でした。

Dsc04861  

参拝後、再び十九丁に戻り、通称「根来道」と呼ばれる

遍路道を抜けると、山上を横断する車道に出ます。

Dsc04867  

車道から、再び遍路道に入り、82番根香寺(ねごろじ)へ。

Dsc04871  

82番根香寺に到着。山門横には、この怪獣のモニュメント。

「牛鬼」と呼ばれる怪獣伝説があります。

Dsc04873  

この境内は、秋の紅葉時には地元でも必ずテレビニュースに

出る紅葉の名所として有名です。

今は芽吹いたモミジの新緑の世界が広がっていました。

Dsc04878  

山門横でお弁当を広げさせて頂きました。

Dsc04890  

山上から、高松市内の鬼無(きなし)エリアに下山します。

北側には瀬戸内海と多島美の美しい風景が愉しめますが、

晴れ間から曇り空に変わり、霞んでしまいました。

この日、高松市の最高気温は27℃まで上がったそうです。

Dsc04904  

車道をショートカットする遍路道の整備は良好でした。

地元の方や関係者の方のご尽力に本当に感謝です。

Dsc04917

そして遂に高松市内が眼前に広がりましたぁ。

五色台と同じメサ地形で有名な屋島も見えていますょ。

Dsc04924  

鬼無エリアは国内でも有数な盆栽の産地です。

Dsc04938  

市街地に下山後、高松で「藤の名所」として有名な

岩田神社で、可愛らしい藤の花を観賞。

和服姿のご婦人や家族連れ等、訪れている方も多く、

露店も出て、賑わっていました。

Dsc04943  

市内地を縫い歩く感じ

遍路道はとても複雑で、分かりにくくなってきます。

Dsc04963  

「怖い人達じゃあ無いよ」わんちゃんに

 吠えられることもたびたび。dog

Dsc04967  

マンホールの柄も、屋島の源平合戦がモチーフです。

Dsc04968  

83番札所一宮寺に到着。

Dsc04977  

一宮寺からは、更に北上し、伏石エリアで歩行終了。

遍路道は新しい4車線道路の完成、マンション・アパートの

建設ラッシュで、道が遮断されたり、案内板が欠落した箇所も

多く、その所在を探すのは、一層難しくなっていました。

初歩きの方には、歩道帯の有る大きな幹線道路を歩いた方が、

道のロストは防げそうです。

歩行時間は約10時間。歩行距離は27㌔。

歩数は、5万歩を越えていました。

大変、おつかれさまでした。

いよいよ結願まで2回を残すのみ。

次回は屋島・八栗の2つの山岳札所を廻り、一路志度へ。

 

ベースキャンプ高松店スタッフ