うどん県、ベースキャンプ高松店です。
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9月10日、まだまだ残暑厳しい中、涼やかなハイキングに興じるべく、
高知・愛媛県境の高知県梼原町の自然豊かな山・川エリアを訪ねました。
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歩いたのは、先人達が築いた一本の農業用水路に沿って、
全長3㌔続く「癒しの遊歩道」と呼ばれる...久保谷森林セラピーロード。
現在全国に有る62ヶ所の森林セラピー基地の中では、5番目という早い時期の
2007年3月に指定されたコースです。
コロコロと変わる天気予報に翻弄されつつも、催行しました。
歩行の途中で、雷がゴロゴロ鳴り始め、一時降雨となりましたが、
傘で対応出来る位で済み、ホント良かったです。
蒸し暑い一日でしたが、セラピーロードの区間に関せば、
暑さに苛まれることも無く、むしろ涼やかで気持ち良かったぁ~。
レポートです。
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歩き出し前にランチを調達しに、現地の「森のパン工房」さんへ。
chez-moi/シェ・ムワ さん
セラピーロードの下流側の登山口に位置し、失礼ながら「山奥の中に
何でこんな素敵なパン屋さんが有るの?」と驚くぐらいの立地ですが、
パン好きにはたまらない、魅力に富んだお店です
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ハード系、菓子パン、サンドイッチ、食パン、パウンドケーキと...
種類も豊富で、小麦本来の味わいを大切にした自家製の天然酵母パンは
是非とも味わって欲しいです。
今回はランチにじゃがいもが丸ごと入った、ベーコンとブラックペパーが
利いたフランスパンをゲットしましたぁ。
ザックに詰めた至福のランチや行動食は山旅を盛り上げる重要なアイテムです。
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天気予報では午後からの雨予報だったので、当初の往復歩行から
急遽片道の通り抜けに変更し、上流側登山口から入山。
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今回は特別に現地ガイドの下元さんにお願いして、歩行の
サポートをして頂きました。地元ならではのお話が色々と聞けて
よりセラピーロードを詳しく、深く楽しむことが出来ました。
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清流、久保谷川にも沿った道のりにもなります。
水量はほぼ通常量ですかね。
久保谷川から農業用水路に取水する場所がスタート地点。
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歩く前は、セラピーロードは久保谷川に沿い歩くイメージだったのですが、
実際には1本の農業用水路沿いを歩く方がメインとなっています。
でも水路と川はほぼ一体化されているので、2つの流れの真ん中を
歩くと云った感じですかね。川側は水量や色調、周辺の風景に依り、
様々な表情を描きますが、水路側は物凄く澄んだ清流が常に定量で
流れており、両方を交互に体感出来るのが不思議な感覚で面白いですね。()
まぁ、ちょっとした「ダブルリバーウオーク」と表現しましょうか?
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なお遊歩道では若干狭い所も有ります。川側に落ちると
大事故にも繋がりかねません。要注意
水路に手を入れてみましたが、水温はかなり低めでした。
すくい上げて飲みたい位のきれいな水です。
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つい、素通りしてしまう様な場所や見落としがちな所でも、
足を止めて、しっかりと説明頂きました。
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久保谷川の移ろい行く川色、川の表情もしっかり楽しめました。
またせせらぎ、蝉の鳴き声、鳥のさえずりも「癒しの道のり」には
欠かせない音色を奏で、聴覚でも癒される様に感じました。
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また山側には豊かな森林帯が連なります。
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水路の水面には、まるで水鏡の様に周りの風景が映し込まれていました。
流れには一切の淀みがありませんし、ゴミなどの浮遊物も皆無。
たまに落ち葉とサワガニが流れる程度...
ガイドの下元さんは歩きながら、水路の保全も行っていました。
なるほど、いつ歩いても道の整備状態が良いのは、これだったのか
これにはすっかり感心させられました。<(_ _)>
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道中には数か所、ベンチや椅子が設営されており、
休憩に最適です。こんな所で先程購入したパンを
食べたら、本当に楽しいピクニックになりますね。
この後に雷が鳴り、雨が降り始めました。
ザックカバーを付け、傘を差して歩行。
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こちらは、存在感が際立つ、不動のケヤキ。
かなりの巨木になります。
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時折、山側から沢が流れ込み、涼みの良ポイントを演出。
ロード内では5カ所の谷がありました。
特に暑い時はついつい長居したくなる場所です。
新緑の春と紅葉の秋がお勧めの季節ですが、暑い夏場には、
「避暑ウオーク」がピッタリとハマる様に思えての、今回の訪問になりました。
この日も下界は30℃近くまで上昇しましたが、ロード中では25℃位でした。 ・
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チャボホトトギス
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ミヤマウズラ などの花にも出会えましたし、
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大きなヒキガエルは全く動かず...
苔むした岩場を3点支持で登ろうとしていました。
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約3㌔歩いたら、下界の風景が見えて来ました。
完全踏破の終了です。
なお、ロードの高低差ですが、3㌔区間ながら、
僅かに10㍍しかありません。ほぼフラット。
かなり歩きやすいので、入門クラスに最適コースですね。
生憎の天候だったので、他の入山者は皆無でした。
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降雨の為にロード内でのランチは見送り、歩行後に
パン屋さん周辺でお弁当を開けましたぁ。
このパン屋さんにはイートインスペースも有り、パンを頂きながら、
優雅にお茶をすることも出来るのです。
当然、お土産にパンの購入を追加される方も...
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歩行後は雨降る中でしたが、梼原(ゆすはら)の町の中心部へ。
高知県北西部に位置し、面積の91%が森林に覆われて、
最大標高が1,455㍍と云う町は、別名「雲の上の町」とも
呼ばれています。最近では建築家の隈研吾さんの建築に
触れられる「町まるごとミュージアム」として人気。
隈さんは(新)国立競技場のデザインを手掛けたので有名です。
香川からだとかなりの遠路に加え、山を登っているとナカナカ
街歩きなんて出来ないので、良い今回は良い機会に恵まれたかも...
梼原の街中をぶらり散策してみることに...
写真は梼原町総合庁舎。梼原産の杉の木材をふんだんに使っています。
隈さんの建築だそうです。
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木造の芝居小屋は、ゆすはら座。
とても立派な造りで風情があります。
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非常にコンパクトに観光スポットがまとまっているので、
気軽に歩いて廻ることが出来て、面白かったですよ。
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「雲の上の図書館」は壮観でしたぁ ()
これも隈さんの建築。
こんな図書館が近くに有れば、読書家になれたかも ()
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梼原川に架かる屋根付きの木橋「神幸橋」。
いつか橋を渡った先の三嶋神社で伝統の津野山神楽を
拝見したいものです。
最後は「雲の上温泉」で汗を流し、帰路に...
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今回は叶いませんでしたが、木漏れ日射すセラピーロードも
気持ちが良くて 水面がキラキラと光って、素晴らしいです。
水路の両側には鮮やかな緑の苔が2本線を形取り、僅かな蛇行に
沿い歩き、「水」の道を追い掛ける楽しさったら...
またパンを買って、ダブルリバーの森の中へ...
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ベースキャンプ高松店スタッフ