うどん県、ベースキャンプ高松店です。
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四国八十八ヶ所の全行程を歩いて完全踏破する...
主催琴参観光、ベースキャンプ高松店スタッフがフルサポートする...
「がんばらない遍路道歩き」17期生の第24行程のレポートです。
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昨年12月14日~15日の1泊2日で、四国最南端の足摺岬を
目指す、約33㌔の歩行は、両日共にお天気に恵まれて、
豪快な冬の太平洋を感じつつも、かつての山岳古道を辿り、
足摺岬の山海の自然をしっかり堪能出来ました。
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歩き出しは四万十市の四万十野鳥公園。
ほぼ四万十川の最河口部に当たります。
気温は7℃で、少し風が強かったです。
足摺岬へは岬の東海岸を通る、オーソドックスな
コースを辿ります。
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基本は国道321号(サニーロード)を南下しますが、
旧道から生活感の有る集落の中に導かれることもしばしば...
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四万十市から土佐清水市の市境へ、峠越えの登り...
さすがに登りで汗を掻きました。
峠には長~い伊豆田トンネルが控えています。
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土佐清水市の下ノ加江川沿いを下り、下ノ加江の
集落を歩けば、海はもうすぐ。
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下ノ加江の海岸でランチタイム。
海の向こうには明日通る予定の窪津の突端が見えています。
「足摺岬?」とよく聞かれますが、足摺はまだその奥になります。
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スタッフのランチは、行きのJAで購入した...
「四万十ビーフバーガー」なのだ。
夕食を想定して、洋風の小食に徹しました。
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さすがに南国土佐。12月中旬ながら、みごとな
大銀杏の黄葉。 気温はこの時間、10℃に達していました。
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海の色は手前はエメラルドグリーンで、沖に行く毎に、
コバルトブルーへ。またその水の澄んだことったら
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太平洋に沿い歩く、シーサイドウオーク
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そしてときどき山の中へ...
廃道と化していた、かつての古道を事業化して復元・整備
してくれています。今は「足摺遍路道」と称して、
お遍路さんに人気の道のりとなっています。
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この時期ならでは、道端には黄色のツワブキが一杯
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そして今日のメインの大岐の浜が出て来ました。
眼下に広がる白砂の海岸は約1.6㌔。
美しい砂浜が続きますが、ここもれっきとした遍路道
四国有数の人気のサーフィンスポットでもあります。
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橋を渡って、砂浜に取り付きましょう。
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海の向こうの島がナント、浮いている様に見えています。
海面と上空との温度差が激しい時に見られる「浮島現象」です。
この状況だと日の入りに「だるま夕日」が見えるかも...
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靴を脱いで、冬の太平洋の波打ち際を歩く猛者も... ()
でも意外と冷たくなくて、気持ちが良いモノです。
固定概念を打ち崩し、新たな価値観を育むのも遍路道歩きの魅力。
その感受性やお気持ち如何で、「自分自身の再発見」の旅となるのです。
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砂浜歩きの厳しさを実感して頂けた様ですね。
一歩、一歩、砂に足を取られ、結構足に応えます。
楽なのは海水に濡れて固く締まった波打ち際ですが、
そこは押し寄せる波で、濡れることを覚悟しなければいけません。
でもこの非日常感、開放感は格別の体験となることでしょう。
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大岐の浜から急崖を登って、再び車道に戻ります。
「砂浜歩きは本当に遍路道?」と疑った方も、ここの
遍路しるべで「本当だったんだ」と納得されたことでしょう。
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初日のラストの以布利の港が見えて来ました。
【歩行データ】
歩行距離:20.27㌔ 行動時間:5時間42分
総上昇量:252m 総下降量:198m
総消費カロリー:1613カロリー
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宿泊先のホテルのプライベートビーチへ下り、
夕日を見ることにしました。
ゴツゴツした岩場、打ち寄せる波...
少し怖いぐらい...
黒潮で浸食された海岸は迫力満点。
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午後17時過ぎ...
ナカナカ条件が揃わなければ見ることが出来無い、
「だるま夕日」を見ることが叶いましたぁ
こんなに綺麗に見れたのは、過去一ぐらいかも。
素晴らしい自然が造り出したスペクタルショーに酔いしれました。
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そうしたら、別方向には満月が出ているし...
聞けば今宵はふたご座流星群の極大に近いらしい。☆彡
後で露天風呂に浸かり、夜空を眺めることにしましょう。
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初日を歩き終えた達成感に、だるま夕日の余韻が残り、
足摺温泉郷で汗を流しての夕食は、また素晴らしかった ()/
豪快なワイン蒸し鍋の登場~
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更に新鮮な海鮮料理が並び、まさに豪華絢爛。
「全部食べられるかな?」
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宿泊行程ならではの楽しい夕食のひととき...
会話も箸も弾み、お酒も進みますね。
絶対完食出来ないだろうな、と思っていましたが、
全テーブル共にみごとに完食していましたぁ...
「す、すごい 」 ()
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2日目は昨日歩き終えた以布利港からのスタート。
朝の港では収穫された魚の選別作業がたけなわでした。
珍しい光景に皆さん興味津々。
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いきなり海辺を歩き、足摺遍路道へ。
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野趣あふれる道のりが続々出て来ます。
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でもどの道もしっかり歩かれた形跡が確認出来て、
単調な車道を歩く道のりよりも歩くのが愉しく感じられました。
雰囲気も独特で、足摺原生林を歩いている様で、秘境ムードも
たっぷり。
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今回は初めての道のりにも挑戦してしまいました。()
結構アップダウンが有りましたが、整備は良好でした。
昔からの遍路しるべが残っていて、感慨深しでした。
「こんな山の中も、かつては歩いていたのですね?」
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通り掛かった軽四トラックの運転手から声を掛けられたと
思ったら、いきなり下りて来て、「昔の遍路道を案内してあげる」と
云うことで、長靴ながら、しばし一緒に歩いて頂くことに...
現地の楽しいお話を聞きながら楽しく歩かせて頂きました。<(_ _)>
さすが土佐ならではの豪快で、気さくな人柄 ~。
一期一会のこんな出会いも、遍路旅の醍醐味ですね。
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足摺321号(サニーロード)をひたすら南下。
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豪快な太平洋と
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「これぞ、足摺」と云う...暖洋性の木々に覆われた道のり...
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そして遂に四国最南端の足摺岬に到達したのです。 \()/
対極に在る室戸岬から弓なりの土佐湾を遂に歩き切りました。
本当に土佐の行程は面白かったですね。
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岬に建つ四国霊場第38番札所の金剛福寺を参拝。
よくよく考えれば、実に3行程ぶりの札所になります。
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2日間に渡り、行きつ離れつで歩いたベルギーから来た
イケメンのお兄さんとご一緒に記念撮影
聞けば2か月の休暇でお四国を歩いて廻るそうです。
お四国を愉しんで、是非、完歩してくださいね。
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参拝後は足摺岬観光へ。観光ではナカナカ訪れない、
白山洞門へご案内したら、皆さん大喜びでした。
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いわゆる海蝕洞門ですが、ハート形になっています。
ご夫婦でみごとなハートマークを完成。♡
GOOD JOB
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アト、以布利でジンベエザメも見ることが出来ました。()
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次回は17期で云うと全行程の丁度半分、折り返し行程になります。
四国3番目の伊予の国へ、土佐からの越境越え区間を1泊2日で
歩く、2025年の初歩きです
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ベースキャンプ高松店