うどん県、ベースキャンプ高松店です。
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四国八十八ヶ所を歩いて、完全踏破する...
㈱琴参観光主催の「がんばらない遍路道歩き」は、
2ヶ月の夏休みが明け、いよいよ秋のシーズン・イン!
9月9日は17期の第12行程で、高知県室戸市の
山と海が繰り広げる、自然豊かな遍路道を歩きました。
天気予報では 一時雨 の予報が出ていましたが、
曇り時々晴れ、最高気温は28℃、風速2~3mで、
残暑厳しいながらも、この時期としては申し分無い
歩行条件に恵まれました。
それではレポートです。
室戸岬の西側の25番札所の津照寺から、約1㌔先に
進んだ奈良師が今回のスタート地点。
2ヶ月ぶりに懐かしい顔が揃いましたぁ(嬉)
まずは行当岬の山上に在る、26番札所の金剛頂寺を
目指します。周囲は高知特産のナス栽培のビニール
ハウスが目立ちます。
海抜0mから、標高差165mの山道の登り。
暖洋性の森には木漏れ日が射し、ナカナカ
風情のある山岳路。皆さん、久々の歩きなので、
汗をたっぷり搔き、息も切れ切れに...
「あ~っ、きつかったぁ」
登り切った札所からは、眼下に太平洋と
横たわった室戸岬が見えました。
25番札所金剛頂寺(こんごうちょうじ)本堂。
立派で素晴らしいお寺です。
かつて空海もこの地で修業した言い伝えが残っています。
通称、「西寺」と呼ばれ、室戸岬に在る最御崎寺を「東寺」とし、
その真ん中に建つ津照寺を挟んで、東西に対峙しています。
参拝を済ませたら、行当岬を南に下ります。
岬の山上は意外と平坦で、いわゆる海岸段丘の
地形を形成しています。
ここの下りは、とっても 秘境感 が漂う道のり。
往時の面影を残す...石畳の道も現れますが、
台風の通過路としても有名な室戸ですから、
石畳は苔むして、かなりスリッピー。
立派な古木が点在し、それを縫い歩く道のりは
まさしく「いにしえの山岳遍路道」と云えるでしょう。
緑豊かな山塊から降りて来ました。
山腹にはビワ畑が広がります。
今日の昼食は、道の駅キラメッセ室戸で、
地元ならではの名物料理
室戸名物のクジラ料理に舌つづみ ()
人気NO1の クジラの竜田揚げ定食。
昔よく食べた給食が懐かしく思い出されました。
太平洋を望むレストランの2階を貸し切りに
して頂きました。<(_ _)>
次に向かう羽根岬が海上に横たわっています。
いつもは豪快な太平洋の波は、静かで凪いでいました。
昼からも土佐湾を北上して歩きます。
土佐湾沿いの シーサイドウオーク。
~ ~ ~ ~ ~
旧道と新道を交互に歩いて行きます。
道端にはハイビスカスやブーゲンビリアが咲き乱れ、
南国情緒もたっぷり。
吉良川の町並みを通過。
ここは土佐の古い街並みが保存されたエリアで、
白い土佐漆喰や水切り瓦の家屋が立ち並び、
レトロな雰囲気が漂います。
あと1ヶ月ズレていたら、10月第2土日はこの地区の
秋祭りだったので、ちょっぴり残念ですが...
「暑さ」を想定して、少しでも励みになる様に、
夏らしいお接待を用意していました。
地元産の スイカ の登場
休憩時にカットして貰い、リフレッシュ
曇天で直射日光が遮られるものの、さすがに暑かった!
防暑・UV対策、水分しっかり目で臨んで頂きました。
久々と云うことで心配していましたが、意外と皆さん
元気、元気 で驚かされました。()
長いアスファルト道歩きから、最後に山越えが
待っていました。ただ標高差は110m程度...
羽根岬を東西に山越えする、中山峠越えも
自然たっぷりの素晴らしい道のりなのです。
ここも海岸段丘の地形で、山上は広々とした
耕作地が続いていました。ひと昔前は田んぼや
畑だったのに、今は草がボウボウです。
海岸段丘を下れば、再び太平洋に。
本日の歩行最終点の加領郷(かりょうごう)の
港が見えて来ました。
加領郷で歩行終了。
見事、歩き切りましたぁ。 \()/
所要タイムは約7時間。歩行距離は約18㌔でした。
暑い夏場は歩き遍路の方がさすがに少なかったですが、
秋のお遍路シーズンの到来で、歩きの方も増えて来ました。
相変わらず海外勢(欧米系)が多い様に感じますが…
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次回は土佐湾沿いのシーサイドウオークから、再び
山上の27番札所神峯寺(こうのみねじ)へ登ります。
少しは秋めいた気温になります様に...
ベースキャンプ高松店スタッフ