2023年4月30日 (日)

GWおすすめの山 ~皿ヶ嶺~

うどん県、ベースキャンプ高松店です。

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四国でGWにお勧めしたいは、皿ヶ嶺です。

愛媛県東温市と久万高原町にまたがる、標高1278mの山で、

県立自然公園として親しまれ、登山道の整備は良好。

個人的には四国で随一を誇る、...

お花好きにはたまらない、魅力的な山だと思います。

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グレード的には、入門~初級レベル 

アクセスも良く、高低差も比較的少なく、登山者も多く、

登りやすいのもお勧めの理由のひとつ happy01good

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4月27日に登ってきましたので、レポートを掲載致します。

是非お花の開花状況など、参考になさってください。

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この日は前日の雨も上がり、快晴の一日sun

山頂で気温は18℃。少し風が有りましたが、

暑過ぎず、寒過ぎずで、歩行日和に恵まれました。

雨上がりの新緑が、まぶしい位に輝いていましたshine

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今回は風穴登山口を起点に十字峠を経て、山頂へ。

山頂から竜神平に下り、湿原を廻り、下山する...

周遊コースを、お花を愛でながらのゆったり歩行です。

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歩き出しから、にはお花がいっぱい現れて、

思わず撮影会が始まってしまいました。camera

これではナカナカ歩行も進みません(笑)

なお、お花は絶対に取ってはいけませんsign03

「撮って良いのは、写真だけsign03

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「ハシリドコロ」です。柔らかい葉っぱを間違って食べると、

幻覚症状が現れて、走り出すのが名前の由来です。

葉っぱの下に茶色の花がぶら下がっています。

「猛毒ですsign01shock」と説明すれば、覚えやすいのですが、

時間が経てば、「走り出す」とか、「走りたい」に変換されて

しまうのが、惜しい所ですね。

花の名前を覚えるのは、本当に難しいものです (bearing)?

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白くて小さくてかわいらしい花。

花の中心部に放射状に黒い点が特徴の「ワチガイソウ」。

「間違いそう」ではありませんsign01

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お、咲き始めの 「ヒトリシズカ」。

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滅多にお目に掛かれない「アワコバイモ」。

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登り初めは、結構急なので、息を整えて、ゆったりとsign03

ストックがあれば、良いですね。

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ただ上部に着くと、アップダウンは少なくなります。

笹原に木立が立ち並び、まだ葉が生い茂らないので、

陽射しが射し込み...気持ちの良い散策路が出現。

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十字峠から山頂へ。

背後には霞んでいますが、松山市内が広がっています。

植林帯の伐採が進み、以前と風景が一変しています。

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皿ヶ嶺山頂に到着すれば、南側の久万高原町の

街並みや大川嶺、笠取山から、遠く四国カルストまで

望むことが出来ました。eye

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山頂から、竜神平に下ります。

途中で石鎚山もクッキリと...

この山の魅力は、展望が良いことも付け加えたいです。

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「クロフネサイシン」、見つけたぁsign01

お花は一番下に隠れています。

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お花も素晴らしいですが、ケヤキやブナの木々が

作り上げる、美しい森の風景も印象的です。

ナントも幻想的で、夢心地な大自然の癒され空間~heart01

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この山の魅力はまだまだ...

山域のど真ん中に平坦な湿竜神平があります。

これが山に囲まれたお皿の様な地形になっており、

「皿ヶ嶺/さらがみね」の山名の語源だとか...

夏には、また違った湿原の花が愉しめますnote

ここでランチタイムriceball

まるで尾瀬に来た様な錯覚に浸りながら、のんびりと。

この場所には愛大小屋も在り、天候急変時の避難も可能で、

これも推したい点のひとつです。

この日は平日ながら、登山者は約20~30人ぐらい。

さすが、人気の山ですね。

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食後は湿原を廻り、の森の中を歩くことにしました。

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ちょうど、ツツジが開花中sign01

の森に浮かび上がる、紫色にテンションは爆上がりup

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そして下山に入ると、再びのお花がお出迎え。

絶滅危惧種に指定されている「シコクカッコソウ」shine

昨年に比べて、物凄く花数が少なく感じました。

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お馴染みの「ヤマエンゴサク」。

不思議な形のお花です。

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お花のメインストリートに入ってくると、

真っ白で可憐な「イチリンソウ」があちこちに。

陽を浴びて、ちょうど咲き始めたばかりで、

花びらが掛けることも無く、無垢な状態で、

ため息が出る程の美しさでした。

咲き始めたモノは花びらの裏が薄紅色も。

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ナラやブナの巨木も出現。

神々しささえ、感じます。

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花の通好みの「コチャルメルソウ」も。

「チャルメラnoodle」で覚えても良いですよ。

この日は、「コミヤマカタバミ」、「ヤマルリソウ」、

「ショウジョウバカマ」、「ツクバネソウ」、「コンロンソウ」、

「ヤマウツボ」、「ヤマブキソウ」、色んな「スミレ」、

「ミツバテンナンショウ」、「コガネネコノメソウ」、

「ハルトラノオ」、「シロバナネコノメソウ」などを確認。

そして無事下山しました。

【歩行データ】

行動時間:4時間26分  歩行距離:6.47㌔

消費カロリー:1528カロリー

総上昇量:439m 総下降量:438m

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下山後はヤマシャクヤクを見に行きました。

ちょうど咲き始めたばかりで、ほぼ昨年並み。

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アフターウオークは、名水を汲んで、お湯を沸かし、

豆を挽いての屋外コーヒータイム cafe cake

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豆をガリガリ自分で挽いて、ペーパードリップに

挑戦。会話も弾み、楽しいひとときになりました。

   tulip    tulip    tulip    tulip

ツツジ・展望・美しい湿に加え、

野鳥のさえずりchickせせらぎの音...

どれもこの時期ならではの旬のモノばかり。

靴は是非ハイカットのトレッキングシューズ、雨具、

水1L程度、行動食、念のために防寒着、ヘッドライト、

ストック、携帯電話(フル充電)等をご持参頂き、安全で

快適な登山をお心掛けください。<(_ _)>

どうぞ、良いGWをお過ごしください。

ベースキャンプ高松店スタッフ