うどん県、ベースキャンプ高松店です。
先月の琴参観光主催の「がんばらない遍路道歩き」の
17期の第5行程は、2023年の「初歩き」となりました。
この日は午前中が生憎の雨の歩行。()
「遍路転がし」の山岳行程を経たら、今度は徳島市内を
縦断する...約27㌔の長距離歩行に挑戦
過去の参加者が「一番厳しかったぁ」と仰られる方が
実に多い...いわゆる超難所の区間でもあります。
それではレポートです
歩き出しは四国霊場13番札所の大日寺。
皆さん、覚悟を決めて、雨の中へ踏み出しました。
徳島市郊外の、のどかな道のりが続きます。
道端にはかつての遍路道の名残が随所に現れます。
午前中は徳島市内の5箇寺を巡る行程で、市内在住の方は
お正月に5箇寺を歩いてお参りする「五か所参り」の風習がある
のだとか...不思議な巡り合わせで、今回私達もそれを体験することに。
前回に引き続き、鮎喰川(あくいがわ)沿いを
行ったり...来たり...
凡そ2㌔弱歩いたら、14番札所の常楽寺(じょうらくじ)へ。
境内にはゴツゴツした岩稜の断層が見られ、
「流水岩の庭」と呼ばれています。
皆さん、その流れの岩に乗って、サーフィンスタイルで...
お次は約800㍍歩いたら、15番札所の国分寺。
次から次へと札所が現われ、お参りも大変です。
雨の徳島市内の歩行...
徳島市のシンボルの眉山(びざん/標高280㍍)が、
良い目印になってくれます。
今日はこの山の姿がドンドン変わり、最後には
遥か彼方で見えなくなってしまう...そんなこと等、
皆さん知る由も無く、次なる札所をひたすら目指しています。
約1.8㌔歩けば、16番札所の観音寺に到着。
本当に街中に突然現れたので、ビックリ()
難所たる所以は、ほぼアスファルト道の歩きということ。
山道と違って、アスファルト道の突き上げは堪えますモン。
約2.8㌔歩けば、4箇寺目となる17番札所の井戸寺。
お寺名となった「面影の井戸」をのぞき込みます。
お大師さんが掘った伝説の井戸で、自分の顔が水面に
映ったら、3年間長生き出来る...そんな言い伝えも。
この井戸寺で「五か所参り」も、めでたく完了。
後は小松島に在る18番恩山寺まで歩くのみ。
ここまで約7㌔弱ぐらいなので、あと20㌔も残っています。
再び鮎喰川を渡り、いよいよ徳島市内中心部へ。
真正面には眉山が横たわって見えました。
眉山北の麓に在る、野球場周辺でランチ
たまに徳島ラーメンのお店に並ぶこともしますが...
参加者が多いので、今回はお弁当スタイルです。
スタッフは一応徳島ラーメンの「金ちゃんヌードル」を持参。
サーモスの熱々のお湯で温かラーメンをすすりました。
眉山の山麓を周遊します
雨も上がり、ホッと...
眉山の東側に回り込めば、眉山ロープウェイ。
阿波踊り会館で休憩させて頂きました。
市内のほぼど真ん中を歩きます。
「がんばって、くださ~い」
年配の皆さんから、温かいエールを一杯頂きました。
この声援って、本当に力強いお接待に感じられます。
あとは二軒屋から、国道55線に出て、ひたすら南進。
かつては旧道を歩いていましたが、道幅が狭く、交通量も
多く危険なので、集団歩行には歩行帯が在るバイパス道が良いです。
遂に徳島市内を抜けて、小松島市へ。
途中のコンビニで休憩を考えていましたが、
ナントコンビニが全く無くて、正直ビックリ
あと約5㌔ぐらいですが、ここからが長かったぁ。
車の中からは不思議そうにのぞき込む顔ばかり...
「一体、何の集団かしら?」(・・? (・・? (・・?
こんな時は胸を張って、出来るだけ笑顔で歩くことに
決めています。()
国道歩きを終え、一路18番恩山寺へ。
標高78㍍の小高い丘の上に建つ札所へ、
最後の力を振り絞り、登って行きます。
本日の最終目的地の18番札所恩山寺に到着。
参加者全員がみごとに歩き切りました。
通常、本コースはまだ暑い9月の歩行が多いのですが、
殆どの方が強烈な暑さにやられてしまいます。
今回は午前中が雨でしたが、冬の寒さが消耗を軽減して
くれて、逆に歩行条件が良かった様に感じました。
さて次回は小松島から再び進路を西に取り、再び「遍路転がし」の
山岳路を辿り、山上の20番札所鶴林寺を目指します。
ベースキャンプ高松店スタッフ