うどん県、ベースキャンプ高松店です。
高野山の山旅・後編です。
高野山は和歌山県伊都郡高野町に在る、
標高800㍍の山上盆地で、空海が切り開いた
真言宗の一大聖地。
高野山にはお寺が117箇寺在り、その内、
宿坊は52箇寺も在るそうです。
宿泊したのは、ナント世界遺産にも登録されたお寺。
つまり世界遺産に泊まったことになりました。
滅多に出来ない宿坊体験なので、朝のお勤めに参加。
夜はとても静かだったので宿泊は私達だけかと思いきや、
意外と多くの方が泊っていて、お勤め参加者は多かったです。
神聖で荘厳な読経の響く仏教の世界観をちょっとだけ
体感することが出来ました。*お勤め中は撮影禁止。
お勤め前後には風情ある境内も散策出来たし...
気温は11℃。比較的に温かい朝。
2日前迄はかなり冷え込んだ模様。
このお寺は5月のシャクナゲが超有名です。
NHKの大河ドラマでもちょうどタイミング良く取り
上げられた舞台で、寺の建立は時の北条政子だそうです。
朝ご飯も美味しく頂きました
朝食後は宿坊から歩いて、奥の院へ。
小雨が降って来ましたが、大降りにはなりませんでした。
メインストリート沿いは、ほぼお寺、時々お土産物屋さん。
昨日は気付きませんでしたが、木々の紅葉が始まっていました。
一の橋から、いよいよ聖地奥の院へ。
今回も地元のガイドさんのお話を聞きながら、楽しく
奥の院を歩きました。実は奥の院中にも町石が在ります。
数十万基ものお墓が立ち並ぶ院内は、まさしく
歴史の教科書に出てくる大名や武将、有名人や
有名企業等のお墓や慰霊碑が一杯。
加えて古い巨杉が立ち並び、神秘的な霊域感が漂っていました。
朝から参拝者も多く、だいぶ観光客も戻って来た印象。
「御廟橋」を渡り、お大師さんに四国八十八ヶ所の
結願報告と完歩出来た御礼参りをして来ました。
何とも言えない感謝の気持ちがこみ上げて来て、
清々しさで心が満たされていく様でした。
偶然にもお大師さんへの食事が運ばれる儀式を
間近で見ることが出来ました。
御廟から中の橋に向かう最中の紅葉が
特に綺麗でした。
奥の院をお参りしたら、今回3日目の精進料理。
このランチも滅茶苦茶に美味しかったです()
食後はしばしフリータイムで、高野山のお土産探し。
スタッフ一押しは、老舗ゴマ豆腐屋さんでのスイーツ。
抹茶ゴマ豆腐を牛乳に浮かせて、和三盆を振り掛けた...
贅沢な一品に舌鼓。
更に老舗和菓子屋さんのイートインで、
くるみ餅や芋菓子のスイーツのはしごを堪能
そして金剛峯寺を参拝して、自由時間を終了。
金剛峯寺前からは、再び皆で歩行再開。
朝の雨が噓の様に、晴れ渡って来ました。
色付くモミジが真っ赤っか。
壇上伽藍に在る1番石です。
ここから先程参拝した奥の院まで、36基の町石が立ちます。
*昨日歩いた町石道とは逆側の道のりとなります。
ここが高野山の修行の道場で、高野山の中心地。
六角経蔵を皆で回してみました。
壇上伽藍の根本大塔から慈尊院側の1番石を確認したら、
前日歩いた矢立に在った60番石を目指して、下山開始。
今回は初日は登り、2日目は下りで、町石道をつなぎます。
「こんな山上に、なんでこんな町が...」
誰もが驚く一大宗教都市の高野山の山上を歩いてきました。
高野山の入り口の大門を潜り、下山開始
最初から、急な下りのスタート
昨日は歩いている人に殆ど会いませんでしたが、
今日はパラパラと30人以上の方とすれ違いました。
トレランスタイルの方もとても多かったです。
木漏れ日射す町石道を歩いて下ります。
幾つかの展望所も在りますが、奥深い山の中で、
俗界の景色はほとんど見えません。
今日は1番石から60番石と昨日の約半分の距離で
加えて下りなので、気が楽です。
町石の番号を確認しながらの歩行は昨日と同じ。
途中からはやはりナカナカ数字が減りません(笑)
最後、矢立に下山し、無事世界遺産の町石道を
つなぎ歩くことが出来ました。
秋真っ只中の高野山の山旅。
お大師さんが今も息づく...
厳かで、神秘な世界を垣間見た気がしました。
それと数年来台風で傷んだ道路の整備は随分と進み、
アクセスも大幅に改善しつつある様に感じました。
当初9月の開催予定が台風で順延されましたが、
その分涼しく、気持ち良く歩けて良かったですね。
ベースキャンプ高松店スタッフ