うどん県、ベースキャンプ高松店です。
先日、高松港から約1時間、船に乗り、
瀬戸内海に浮かぶ香川県が誇る珠玉の島、
小豆島(しょうどしま)に行ってきました。
今回の「島旅」ではベースキャンプ流で、小豆島にまつわる
「幸せ巡り」を体感する完全オリジナルプラン。
「幸せ」をじんわりと感じて頂ければ、良いのですが…
「幸せ」は、楽をして感じることも出来ますが、
困難を経て、より強く感じる「幸せ」も尊いものですよね。
よって、最初から山登りです。()
島を南北に分ける皇踏山(おうとざん)に登ります。
この日の最高気温は26℃でしたが、山中は涼しく、湿度も
低く、風もそよぎ、山歩きには最高の条件。
いきなり「幸せ」を感じて頂けたみたいでした。(笑)
でもここはただの山歩きでは無くて、島の遍路道でも在り、
かつては修行の道場でも在りました。
足場の悪いトラバース道を慎重に歩いて行きます。
暑い6月なのに、珍しく遠望も効き、南には海、
そして香川エリアの山並みが望めました。
小豆島霊場72番奥の院の笠ヶ滝を参拝。
島内随一の行場として有名で、鎖や手すりを使い、
急傾斜の岩場を登降します。
*高所恐怖症の方はかなり厳しいかな。
ここの本堂は岩場の洞窟の中に在り、その中に
「幸せくぐり」と呼ばれる暗く細いトンネルが在り、
それを潜れば幸せになれる…と云われています。
*堂内撮影禁止。
まずは最初の「幸せ」を体感して頂く場所をクリア。
「ご納得だった」ことは云うまでもありません。
「山」の次は、「海」へ。
次なる「幸せ」は、「海」の神秘現象に在ります。
「エンジェル・ロード」通称「天使の散歩道」とも呼ばれますが、
潮の満ち引きで、海に浮かぶ小島が陸地でつながったり、離れたりする
自然現象で、干潮の時間しか歩いて渡ることが出来ません。
「縁結び」のスポットとしても有名で、
「幸せ」に近づくスポットでもあります。
砂浜を潮風に吹かれ歩けば、緑の島影と青い海、
そして白く沸き立つ雲に、夏の到来 を感じました。
島内を移動中に凄い光景を目撃。
田んぼと思われる場所で、大の大人が
泥んこバレーに熱狂中!
プレーよりも泥に飛び込むのが愉しそう…
こんな光景って、ナカナカ見ることが出来ません。
ホント、島ならではの素敵な光景♡
こんなハプニングが島旅の魅力かも。
そしてお昼が近くなり、「食」にまつわる「幸せ」巡りへ。
小豆島はかつては水不足が深刻で、「水」がとても貴重でした。
ここ中山地区には「湯船の水」が湧き、有名な千枚田を潤しています。
今はちょうど田植えシーズンたけなわで、山中に段々畑の田んぼが
広がる美しい光景は島を代表する名所のひとつで、日本の「棚田百選」、
「名水百選」更に「にほんの里100選」のトリプル選定エリアです。
そこを歩いて周遊するなんて、なんて贅沢。
「幸せ」を感じずには居られません。
そして本日のランチは、そのお水、お米を使い、手作りにこだわった
ひなびた食堂で、ありがたく頂きました。
*ちなみにここは当日しか予約出来ない人気店。
こちらは、小豆島名産のそうめんがメインの夏に涼やかなランチ。
うそでしょう? ()
瀬戸内で上がったタイを一匹揚げたモノが出てきましたぁ。
更にでっかい野菜のかき揚げも。
白米のおにぎりも2個…これもでかいぞ!
こちらが噂の「棚田のおにぎり定食」。
おにぎりは絶品。
ボリュームが半端ないけれど、「ア~ぁ、幸せ」「幸せ」。
「日本のエーゲ海」とも称される美しい海の風景に心和みます。
午後からは本日のメインの山登り。
内海湾の向こうにそびえる山を登ります。
小豆島霊場第1番洞雲山に登ります。
標高差は約330㍍。
深い樹林帯は緑がまぶしく、沢を徒渉したり、
急な傾斜地を登ったり…
いつもは暑さで厳しいのですが、本日は涼やかで、
気持ち良く歩けました。
そして島を見渡す絶景ポイントへ。
不動明王さんがお出迎え。
島最高峰の星ヶ城山や内海湾、眼下には草壁の町並みが。
第3番札所の隼山周辺からは、徳島から淡路島への連なりも。
空と海のブルー単色のグラデーションは幻のごとし。
そして洞雲山に到着。境内ではつつじが開花中。
夏至の時期の午後3時頃、晴れた日だけに見ることが出来る、
太陽光で岩壁に光現する観音像、「夏至観音」を見るのが、
今回の最大の目的なのです。
この時期は梅雨時でもあり、また曇天でも、晴れていても
少し雲が掛かれば見ることが出来ない…非常にハードルの高い
自然現象になります。
週間天気予報では困難な状況でしたが、日が近づくに連れて
予報が良くなり、この日は地元のテレビ局2社と新聞社1社が
取材に来ていました。聞けば今年初取材で、放映後は物凄く
観光客が押し寄せるとのことでした。
この日は3時3分頃、ホンの数分が綺麗に現れる時間だとか…
そしてみごとに現れてくれました。
岩壁に白くクッキリと、手に錫杖を持ち、首を少し傾けて…
その神々しい姿に息を飲み、思わず手を合わせてしまいました。
「ありがたや」「ありがたや」「幸せになれます様に…」
下山後に最後のとどめの「幸せ」は、「ハートのオリーブ」探し。
通常オリーブの葉っぱは葉脈が1本で、形状はシュンと伸びていますが、
ごく稀に、葉脈が2本以上有り、ハートの形をした葉っぱが出現するのです。
別名、「幸せのオリーブ」とも云われ、見つけると幸せになれるのだとか。
それを探し、ゲットするのがこの島旅の締めくくりなのですが、
なんとかウマい具合に探し出すことが出来ましたぁ。
「幸せ」巡りの島旅でしたが、とても喜んで頂けてなによりでした。
普段の生活が当たり前の様に送れて、このように少し旅が出来たり、
自然に中でリラックス出来たり、しんどい思いをしても山に登れたり…
そんな日常こそが「幸せ」なんだと、自分なりに感じました。
ベースキャンプ高松店スタッフ