うどん県、ベースキャンプ高松店です。
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3月から始まった『がんばらない遍路道歩き18期』ですが、
5月25日(土)は、第3行程が開催されました。
3回目にして早くも「遍路道最大の難所」とも呼ばれる、
「へんろころがし」行程が登場
お遍路さんが急阪で転がる...そんな例えの道のりですが、
「これぞ、遍路道」と絶賛される、素晴らしい道でも有り、
過去の参加者も忘れられない行程として挙げる方が多いです。
実際に「空海の最後まで残った道」とも称されています。
それではレポートです。
歩き出しは徳島県吉野川市の11番札所の藤井寺。
標高は約40mです。
初回、2回目とは打って変わって、抜群の晴天。
「暑くなるかな?」そんな心配はご無用の爽やかで、
日陰はむしろ肌寒い...最高の歩行条件に恵まれました。
本堂の横から、遍路道に取り付きます。
最終目的地は次なる札所の12番焼山寺(しょうさんじ)。
、 、 、 、 。
「登って、下って、登って、激下って、激登り返して」
まぁ、そんな高低差に富んだ道のりです。
歩行レベルは、初中級。★★
不安と期待が交錯する中、スタートしましたぁ。
ウエアリング的には半袖アンダーウエアに長袖シャツで
十分ですね。そして歩行スピードは、まずはゆっくり...
身体を順応させながら高度を稼いで行きます。
眼下には吉野川が流れる吉野川市の風景。
かつては茶畑が広がっていた端山休憩所まで、
標高差180mの登りです
決して急ではありませんが、ダラダラとした登りが続きます。
じわ~っと汗が出てくる感じ。
新緑の木々から木漏れ日が零れる...グリ~ンシャワーロード。
しんどいですが、癒されます ()
道端には新旧の遍路しるべや遍路石が設置されて、
古から続く信仰の道のりの所在を指し示してくれます。
道はいつしか山腹を巻く、トラバース道となり、
身体の順応も大分、落ち着いてきました。
そして標高440mに在る、長戸庵に到着。
しばし休憩タイム。
第1、2行程では、街中のお宅拝見行程でしたが、
3回目にして全く人家の無い、人里離れた山の中を歩くので、
多くのお遍路さんは戸惑うことが多いのだとか...
この日は歩かれている方は少なく、6~7名に出会ったのみ。
ここからは山地の尾根沿いに歩く感じで、
北に吉野川市、南は神山町との市町境となります。
本ルートの唯一の眺望ポイントに到着。
眼下は北側の吉野川市の眺めで、前回歩いた
切幡大塔や川島城が確認出来ましたぁ。
登り傾斜が増して、標高は約600mに近づいてきました。
でも皆さん、遅れる方は居らず、一団で歩くことが出来ました。
この登りを越えれば、最初の登り行程が終了となります。
林道に下りて来ました。ツツジは最後の見納めですね。
それから最初の下り行程を経て、昼食予定地の
標高500m地点に在る柳水庵に下りました。
かつてはお宿が在り、歩き遍路の方には心強い休憩
ポイントでしたが、今は住民も居らず、ひっそりと
しています。ただお水が流れ、おトイレも有り、
それだけでもとてもありがたいです。
ここで予定通り、昼食を頂きました。
午後の歩行開始。次なるポイントの浄蓮庵を目指します。
ここが第2の登り行程となり、見た目以上に登り勾配がキツく、
隊列が開くことが多いのですが、今回は余裕でした。
杉やヒノキの植林帯を縫い歩く感じ...
ここで台湾から50日の休暇を利用して、遍路道を
歩く2人組の若者に出会いました。
標高745mに在る、浄蓮庵に到着。
石段の上には...
お大師さんが温かく迎えてくれました。
その神々しいこと
困難な道のりの中での出会いは、ひとときの安堵感と
心強さを与えてくれました。
こうしてお大師さんへの信仰心が育まれるのかな?
そして最後の下りは、標高差約345mの激下り
わざわざ登って来たのに、あぁ、勿体無い。
眼下に神山町の左右内の集落が見えて来ました。
そして谷を隔てて、焼山寺山が立ち上がり、その山腹の
標高700mに建つ、焼山寺へ登り返します。
まずは左右内谷川までとりあえず下りましょう。
最後の激登り行程まで来ました。
今度は標高差約300mの登り返し
いつもなら登り下りの連続で、この登り時には
足をつる人が続出するのですが、今回は少なかったです。
かなり条件も良かったですしね。
こうして長い道のりを12番焼山寺まで全員無事に歩きました。
巨大な杉が立ち並ぶ境内は必見
しっかり参拝して、歩行を完結しました。
達成感に満ち溢れた皆様、本当にお疲れさまでした。
次回は夏休み前の最後の歩行で、12番焼山寺から13番大日寺まで、
前半は山岳路、後半は鮎喰川を沿い下る車道歩きの2本立てとなります。
ご参加、お待ち致しております。 <(_ _)>
<歩行データ>
歩行距離:14.05㌔ 行動時間:7時間25分
総上昇量:1,239m 総下降量:632m
消費カロリー:2,413カロリー
p.s.
今回お見受けした中で、人気のミドルカットシューズを発見。
メレル社のモアブ3LT MID GTX ¥24,200
好日山荘の創業100周年限定カラーですね。
遍路道歩きでは、車道歩きや山岳路とのミックスルートが多く、
路面に応じて履き替えも出来ますが、これらの軽量ミドルカット
モデルはほぼ一足で全てをこなしてくれるのでお勧めです。
〇足幅は割と広めでゆったりした履き心地。
〇土踏まず部をはしっかり持ち上げた構造で、アーチの崩れを
抑制して疲労を軽減してくれます。
〇防水・透湿性の高いゴアテックスを搭載していますので、雨の日も安心。
〇ミッドソールもしっかり作り込まれて、クッション性も十分保たれています。
〇底のアウトソールは凹凸も結構深い、信頼のビブラムソールを使用し、路面を
しっかりと捕らえてくれます。
またザックも人気のグレゴリーの軽量ジュノーを着用。
〇背面にメッシュパネルを使い、直接背中がザック本体に当たらないので、
これからの夏場は通気性が保たれ、お勧めです。
〇更にウエストベルトは幅広で、荷物加重をしっかり受け止めてくれます。
〇ショルダーハーネスは通気性が良い素材・構造で柔らかくストレスフリー。
〇小型ながら4か所のベルトを調整することで、身体にフィットさせることが可能。
どちらも遍路道歩きにはベスト・チョイスです。
ベースキャンプ高松店スタッフ