2024年5月31日 (金)

遍路道歩き18期第3行程 ~阿波路~

うどん県、ベースキャンプ高松店です。

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3月から始まった『がんばらない遍路道歩き18期』ですが、

5月25日(土)は、第3行程が開催されました。

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3回目にして早くも「遍路道最大の難所」とも呼ばれる、

「へんろころがし」行程が登場sign01

お遍路さんが急阪で転がる...そんな例えの道のりですが、

「これぞ、遍路道shine」と絶賛される、素晴らしい道でも有り、

過去の参加者も忘れられない行程として挙げる方が多いです。

実際に「空海の最後まで残った道」とも称されています。

それではレポートです。enter

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歩き出しは徳島県吉野川市の11番札所の藤井寺。

標高は約40mです。

初回、2回目とは打って変わって、抜群の晴天。sun

「暑くなるかな?」そんな心配はご無用の爽やかで、

日陰はむしろ肌寒い...最高の歩行条件に恵まれました。good

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本堂の横から、遍路道に取り付きます。

最終目的地は次なる札所の12番焼山寺(しょうさんじ)。

 upwardright、 downwardright、 upwardright、 down、 up

「登って、下って、登って、激下って、激登り返して」

まぁ、そんな高低差に富んだ道のりです。

歩行レベルは、初中級。★★

不安と期待が交錯する中、スタートしましたぁ。

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いきなり急登から始まりました。

ウエアリング的には半袖アンダーウエアに長袖シャツで

十分ですね。そして歩行スピードは、まずはゆっくり...

身体を順応させながら高度を稼いで行きます。

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眼下には吉野川が流れる吉野川市の風景。

かつては茶畑が広がっていた端山休憩所まで、

標高差180mの登りですnote

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決して急ではありませんが、ダラダラとした登りが続きます。

じわ~っと汗が出てくる感じ。

新緑の木々から木漏れ日が零れる...グリ~ンシャワーロード。

しんどいですが、癒されます (lovelygood

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道端には新旧の遍路しるべや遍路石が設置されて、

古から続く信仰の道のりの所在を指し示してくれます。

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道はいつしか山腹を巻く、トラバース道となり、

身体の順応も大分、落ち着いてきました。

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そして標高440mに在る、長戸庵に到着。

しばし休憩タイム。

第1、2行程では、街中のお宅拝見行程でしたが、

3回目にして全く人家の無い、人里離れた山の中を歩くので、

多くのお遍路さんは戸惑うことが多いのだとか...

この日は歩かれている方は少なく、6~7名に出会ったのみ。

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ここからは山地の尾根沿いに歩く感じで、

北に吉野川市、南は神山町との市町境となります。

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本ルートの唯一の眺望ポイントに到着。

眼下は北側の吉野川市の眺めで、前回歩いた

切幡大塔や川島城が確認出来ましたぁ。eye

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登り傾斜が増して、標高は約600mに近づいてきました。

でも皆さん、遅れる方は居らず、一団で歩くことが出来ました。

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この登りを越えれば、最初の登り行程が終了となります。

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林道に下りて来ました。ツツジは最後の見納めですね。

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それから最初の下り行程を経て、昼食予定地の

標高500m地点に在る柳水庵に下りました。

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かつてはお宿が在り、歩き遍路の方には心強い休憩

ポイントでしたが、今は住民も居らず、ひっそりと

しています。ただお水が流れ、おトイレも有り、

それだけでもとてもありがたいです。

ここで予定通り、昼食を頂きました。riceball

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午後の歩行開始。次なるポイントの浄蓮庵を目指します。

ここが第2の登り行程となり、見た目以上に登り勾配がキツく、

隊列が開くことが多いのですが、今回は余裕でした。

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杉やヒノキの植林帯を縫い歩く感じ...

ここで台湾から50日の休暇を利用して、遍路道を

歩く2人組の若者に出会いました。

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標高745mに在る、浄蓮庵に到着。

石段の上には...

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お大師さんが温かく迎えてくれました。

その神々しいことsign03

困難な道のりの中での出会いは、ひとときの安堵感と

心強さを与えてくれました。

こうしてお大師さんへの信仰心が育まれるのかな?

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そして最後の下りは、標高差約345mの激下りenter

わざわざ登って来たのに、あぁ、勿体無い。

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眼下に神山町の左右内の集落が見えて来ました。

そして谷を隔てて、焼山寺山が立ち上がり、その山腹の

標高700mに建つ、焼山寺へ登り返します。

まずは左右内谷川までとりあえず下りましょう。

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最後の激登り行程まで来ました。

今度は標高差約300mの登り返しup

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いつもなら登り下りの連続で、この登り時には

足をつる人が続出するのですが、今回は少なかったです。

かなり条件も良かったですしね。

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こうして長い道のりを12番焼山寺まで全員無事に歩きました。

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巨大な杉が立ち並ぶ境内は必見sign01

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しっかり参拝して、歩行を完結しました。

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達成感に満ち溢れた皆様、本当にお疲れさまでした。

次回は夏休み前の最後の歩行で、12番焼山寺から13番大日寺まで、

前半は山岳路、後半は鮎喰川を沿い下る車道歩きの2本立てとなります。

ご参加、お待ち致しております。 <(_ _)>

<歩行データ>

歩行距離:14.05㌔  行動時間:7時間25分

総上昇量:1,239m  総下降量:632m

消費カロリー:2,413カロリー

p.s.

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今回お見受けした中で、人気のミドルカットシューズを発見。

メレル社のモアブ3LT MID GTX ¥24,200

好日山荘の創業100周年限定カラーですね。

遍路道歩きでは、車道歩きや山岳路とのミックスルートが多く、

路面に応じて履き替えも出来ますが、これらの軽量ミドルカット

モデルはほぼ一足で全てをこなしてくれるのでお勧めです。

〇足幅は割と広めでゆったりした履き心地。

〇土踏まず部をはしっかり持ち上げた構造で、アーチの崩れを

 抑制して疲労を軽減してくれます。

〇防水・透湿性の高いゴアテックスを搭載していますので、雨の日も安心。

〇ミッドソールもしっかり作り込まれて、クッション性も十分保たれています。

〇底のアウトソールは凹凸も結構深い、信頼のビブラムソールを使用し、路面を

 しっかりと捕らえてくれます。

またザックも人気のグレゴリーの軽量ジュノーを着用。

〇背面にメッシュパネルを使い、直接背中がザック本体に当たらないので、

 これからの夏場は通気性が保たれ、お勧めです。

〇更にウエストベルトは幅広で、荷物加重をしっかり受け止めてくれます。

〇ショルダーハーネスは通気性が良い素材・構造で柔らかくストレスフリー。

〇小型ながら4か所のベルトを調整することで、身体にフィットさせることが可能。

どちらも遍路道歩きにはベスト・チョイスです。good

ベースキャンプ高松店スタッフ