うどん県、ベースキャンプ高松店です。
5月17日は、徳島県の祖谷山系の矢筈山と石堂山の
2座をつなぎ歩いて来ました。
天気は曇り時々晴れ。気温は低めで、歩行条件は最良。
笹深い山域ですが、今回は登山道の笹が刈られており、
物凄く歩きやすかったです。本当に感謝です。
登山口は三好市の落合峠。標高1520㍍。
明るく開けた峠で、開放感が抜群!
車道の向こうには烏帽子山・寒峰へと続く
一本の縦走路が見えています。
ちょうどミツバツツジが開花したばかり!
笹原の高原に赤紫の花が良く映えます!
左手には石堂山、右手には矢筈山が見えています。
笹原に新緑のブナが立ち並ぶ…
樹林帯の中の素敵な登山道。
モミやダケカンバの木々も見られます。
アップダウンも少なく、お散歩感覚で歩けます。
サガリハゲ分岐手前に、物凄い急登があります。
ロープが張られており、助かります。
分岐を越えると、笹原のトラバース道。
雪で倒されていた笹が、茎に沿って滑りやすい道のり。
「慎重に!」
途中にお花畑が出現!
ワチガイソウの群落。
オオカメノキの白い花も咲いたばかり!
ツツジの赤紫に対して、白い清楚な花が印象的。
いよいよ矢筈山の本峰に取り付きます。
登って行くと、やせ尾根の岩場の通過も有り!
ちょっぴり緊張します。
振り返ると、法皇、赤石、石鎚山系の山並みの
連なりが幻想的に見えています。
北に瀬戸内海や島々も見えていました。
「素晴らしい展望!」
樹林帯を抜けると、一面笹原の
矢筈山(やはずやま/標高1849㍍)に到達。
気温が低く、空気が澄んで、周囲360度の
大展望が見渡せました。
特に南側には東西に連なる広大な剣山系が望める、
素晴らしい眺望!
日本百名山の剣山、その兄弟峰の次郎笈、
日本二百名山の三嶺、三角錐が際立つ天狗塚、
土佐矢筈山と…
四国のハイカーが「いつかは登りたい」と想う、
そんな名峰が連なって見えています。
さあ、石堂山を目指し、再スタート。
いきなりの急降下。
北東方面が切れ落ちており、高度感、狭い路肩も
相まって、物凄く緊張する箇所でした。
急降下後には、コミヤマカタバミの群落がありました。
矢筈~石堂間も笹は浅く、かなり歩きやすかったです。
途中に崩落箇所、そして何度もアップダウンを繰り返す道のりで、
距離の割に、時間も掛かり、精神的にも疲れます。()
最後の石堂山への登り返し。
石堂山山頂(いしどうやま/標高1636㍍)で、
矢筈山を望みながらの昼食。
少し下れば、石堂山の名前の由来となった
「御塔石(おとういし)」が見えます。
石堂山山頂から見上げた矢筈山。
立派です!!
素晴らしい山容ですが、またあそこに
登り返すのかと思うと、かなり大変です。
縦走路にはミツバツツジが時折見られて、
一服の清涼剤となってくれました。
縦走路から先程登った石堂山が見えます。
矢筈山へ最後の登り。
がんばって♡
往路を戻ります。
本峰からトラバース道への取り付きで道をロスト。
過去にもロストしたことが有り、要注意!
朝に通過したお花畑では、イチリンソウが開花していました。
木漏れ日が射し込めば、風景もまた変わって見えます。
ピョコピョコと3つのピークが並ぶ…矢筈山。
左奥が本峰です。
初夏を彩る…
素晴らしい山旅になりました。
グレードは中級レベル。
歩行距離:9.63㌔ タイム:7時間20分
総上昇量:995㍍
ベースキャンプ高松店スタッフ