天気に祟られて今まで縁がなかった三嶺ですが、好天を待っているといつ行けるかわからないので、1日目の天気は微妙でしたが1泊2日で行ってきました。
高知県と徳島県との県境にある
三嶺 ("さんれい"、もしくは"みうね")
標高は1894mで、高知県の最高峰になります。
四国内の他の高峰と違い、登山口がふもとにしかないため、自らの力で登る楽しみがある数少ない山です。
今回は泊りなので天狗塚まで足を延ばす周回ルート。
お亀岩ヒュッテ泊まり。
では行ってみましょう。
【1日目】
三嶺の玄関口、ヒカリ石登山口。
曇り空のためひんやりした雰囲気。
雨が降っていないだけマシです。
すぐに堂床野営場に着きました。
このロケーションでキャンプできると最高なんですが・・・
登山口から近いとはいえ、20分くらい歩くのが難点。
一目で好きになりました。
夏にまた来ようかな。
当初はカヤハゲ経由で三嶺に向かうつもりでしたが、さおりが原から先に少し進んだところで、地図にない分岐が出てきました。
この分岐をフスベヨリ谷(標識だと"フスベオリ")の方へ進んだのが失敗。
三嶺への最短ルートであるフスベヨリ谷ルートに合流する道のようで、荒れていて悪路だと聞いていたフスベヨリ谷を行くつもりはなかったのですが、途中から合流するのであれば早く着ける方がいい!
と思ったのですが・・・
倒木や崩落個所の多い斜面をひたすらトラバース(横移動)。
フスベヨリ谷に出ました。
問題はここから。
一般的に道と言えるものはほぼなく、要はただの沢登りです。
時間がかかり、消耗します。
咲き乱れるシコクブシ(トリカブトの一種)を横目に黙々と登る。
源頭部は傾斜も増し、道はさらに悪くなる。
あまり人が使わないルートなのも納得。
疲れたー。
結局、カヤハゲ回りより時間がかかってようやく三嶺へ。
ご覧の通り、何も見えません。
雨も降っています。
たまにガスが少し晴れて稜線の形が姿を現します。
早くお酒を飲みたいのでお亀岩ヒュッテへ急ぎます。
ヒュッテ到着!
なにやら煙突から煙が・・・
先客がおられるようです。
中にストーブが!
なんて贅沢な避難小屋。
お亀岩ヒュッテは小キレイで、トイレも付属しています。
さて宴会です。
練り物を焼き、
メインディッシュはこれ。
サバのみりん干しをユニフレーム・fanマルチロースターで炙る。
脂がノッていて、持参した純米・美丈夫が進み過ぎる。
水場はヒュッテから100mほど下った所の沢水を汲めますが、何回も往復するのは面倒なので、リザーバーは多めに持っていって4Lくらい汲んでおいた方がいいですね。
酔いが回ってから行ったので、コケました。
白ごはんも炊いて、完璧な夕ご飯となりました。
これが山の幸せ。
気持ちいいままこの日は寝ました。
【2日目】
翌日は日の出前に起きて天狗塚へ。
急登をこなして天狗峠に着くと、すぐにそれとわかるキレイな三角錐のピークが見えました。
明け方の笹原に浮かぶ天狗塚の姿にしばらく見とれます。
ほどなくして頂上に到着。
着いて5分後に日の出。
ぴったり。
コーヒーを沸かし、ゆっくり飲んで景色を楽しみました。
太陽の光は、どんな場所でも変わりません。
それがいいですね。
昨日の疲れが取れていく。
小屋に戻り、カンカケ谷を下って下山します。
晴れて気持ちのいい渓谷。
緑泥片岩の緑が透明な流れに映えて、何度も立ち止まって眺めてしまう美しさです。
夏に沢登りで訪れたいと思いました。
三嶺、素晴らしい濃度の自然が楽しめる山でした。
リピート必至です。
高知大丸店 戸田
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