こんにちは!
GR岸和田の浜川です。
急に冷え込んできた今季。ギリギリの瑞牆に行ってまいりました。
向かうは“カンマンボロン”、“大面岩”
トラッドクライミングの先輩のYabu氏と共にビッグウォールに挑みます!
アプローチは瑞牆の森駐車場から踏み後を辿り30~40分程度。
踏み後は明瞭で、ケルンやテープ等見落とさなければ比較的わかりやすいです。
道中チラチラ覗かせる岩壁を目指して歩みを進めます。
到着。そして圧倒されるほどの岩が目の前に!
逸る気持ちを抑えながら準備を進めます。
レッツクライミング!
1日目に挑戦したのは“太陽の塔(5.12c/6p)”
カンマンボロン、太陽のエリアの看板ルートです。
全6p中、4pが5.12以上。覚悟して挑みます!
1p目(5.12a) ハマリード
見た目優しそうなスラブですが、裏腹になかなかパンチの効いた内容。
足も手もシビアでムーブに悩まされます。
少し苦戦しましたが無事オンサイト。
2p目(5.12a) Y氏リード
一見特徴のないスラブにダイクやポケット、クリンプホールドとムーブが詰め込まれていて非常に面白い。
K氏気合のオンサイト!
3p目(5.12c) ハマリード
勝負は一瞬。下部のリーチーな1手がなかなかの強度。
その後も油断できないクライミングが続き苦しめられます。
下部核心を越えた後は落ち着いてムーブを処理。
無事オンサイト。
4p目(5.9~?) Y氏リード
緩いがポロイスラブをミニマムボルトで右上。
スタンスが信用出来ず、思っているより疲れます。
登りきると快適なテラス。
良い感じに休憩出来ます。
5p目(5.12a) ハマリード
露出感のある顕著なカンテラインを辿る。
このピッチも面白いムーブが連続して刺激的。
ヒヤッとする場面も有りましたがオンサイト。
次のピッチは5.7の優しいスラブかつ、頂上まではK氏も行った事があるという事で割愛して懸垂。
チームオンサイトで終えることが出来ました!
泊まりはみずがき自然公園キャンプ場。
美しい満月の下、眠りにつきました。
2日目。
同じくカンマンボロン方面。大面岩の“イクストランへの旅(5.13a/7p)”
初めから核心ピッチが連続するハードなルートで、やや勇み足過ぎる感は否めませんが内容は素晴らしいという事で思い切って挑戦します!
1p目(5.12c) Y氏リード
花崗岩スラブの全てを詰め込んだかのような素晴らしい内容。
絶妙なバランスと保持感で成り立っており、ムーブの読解も困難。
Y氏粘りのクライミングを見せてくれましたが、中間部の核心でフォール。
そのまま僕もリードさせていただき、なんとかギリギリフラッシュ。
難しくも非常に面白いピッチでした。
2p目(5.13a) ハマリード
傾斜が少し強くなり、内容はフェイス寄り。
ホールドは乏しく、スタンスも薄いのでなかなか休めない。
オンサイトトライは良い所まで行きましたが足を滑らせて撃沈…
2トライ目にて完登。悔しいです!
3p目(5.12a) Y氏リード
再び傾斜が緩くなり、一見何もないスラブに突入。
実際見た目通り何もなく、浅いフィンガーポケットと僅かな凹みを頼りにムーブを起こすテクニカル過ぎるピッチ。
2人とも当たり前のようにフォール。
何度かトライしましたが夕暮れが迫る…
トップアウトを優先してスキップしました。
4p目(5.8) Y氏リード
ザレザレのスラブからブッシュへ。
難しくは無いがスタンスが脆くて侮れない。
5p目(5.10c) Y氏リード
立木からフィストサイズのクラックを経て左上。
ちょっと嫌な感じのガタガタなクラックから、さらにワイドに。
難なく登って行くY氏。強い!
内容は刺激的で非常に面白かったです。
6p目(5.11a) ハマリード
ちょっと脆い感じのクラックを直上してからのっこし。
カムを決められる個所が限定されていて、ちょっとドキドキします。
7p目(5.11a) Y氏リード
フリーウェイと共有のピッチ。
スラブに所々浅いポケットが点在していますが、これがまた絶妙に悪くてテクニカル。
フォローでも緊張しました。
最後はコンティニュアスビレイで頂上まで上がってフィニッシュ!
夕陽に照らされた岩肌と、紅葉した木々が輝いていて幻想的でした。
僅かな間感傷に浸り、迅速に撤収。(この時期の夕暮れは早い…)
無事終えることが出来ました。
いつもは季節に合わせてエリアを選んで遠征を行っている僕。今回はあえて寒い時期での瑞牆。
なかなか寒くて過酷ではありましたが、その分質の高いクライミングを楽しめて非常に充実しました。
また訪れたいと思います。
瑞牆最高!クライミング最高!
ありがとうございました。
完


道しるべ多め
しかさん!
見た目は優しそうですが侮れません!



気合のトライを見せていただきました!
緊張感マックス

小テラス
ワイドセクションが侮れません


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