2023年1月17日 (火)

続・スタッフ休日⑨ 小豆島『赤嶽』

こんにちは!GR岸和田の浜川です。

少し期間が空いてしまいましたが、昨年の12月初め小豆島でクライミングを楽しんできました。

行く先は『赤嶽』

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つい最近公開された岩場で、エリア、スケール共に非常に大きく話題を呼んでおりました。

【注意】

赤嶽は公開されて間もないエリアの為、岩、アプローチが安定しておりません。

表記されているグレード以上の技術と備えが必要になる事も有りますのでご注意下さい。

(岩場の利用に関しての注意事項は小豆島クライミング協会のHPをご覧ください)

 

アプローチは規程の駐車スペースから道迷い無しでおおよそ30~40分程。

Dsc_4189駐車には申請と駐車料が必要

アップダウンはそれ程激しくは有りませんが、所々危険な個所もあり、慎重に進みます。蛍光ピンクのテープをたどり進みます。

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岩場に着いてまず目に飛び込んで来るのは赤い岩壁。右岩壁+YYTエリアです。

入口エリアも有るのですが、ちょっと難しいルートが多いみたいなので、今回はスルー。

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まずはYYTエリアの“島の光(5.11b/c)”をトライ。

ほとんどスラブで極端に悪い箇所も無いのですが、とにかく岩が脆いのと高度感で力が入ります。

後半のムーブが面白く、長さも相まって充実感タップリです。

一緒に行ったメンバーは右隣りの“ギザミ”に取り組んでましたが、こちらも脆そう。

 

その次にトライしたのは右岩壁の“船中八策(5.11c)”。

見た目には“箱舟(5.14c)”の逃げルートのような印象ですが、立体的な動きが難悪く、非常に面白いです。

岩は安定していました。

 

そして1日目最後。その日の目標のルート“ニジコ(5.12c)”をトライ。

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下部は安山岩っぽい水平カチが連続。レストを挟みながら進みますが、後半部ルート取りを誤り

あえなくテンション。

しっかりムーブとホールドを確認して2トライ目で無事回収。

ポケットとカチの位置が絶妙で、美しいルートでした。

その日はその4便で終了。ルートの1本1本が長いので消耗も大きいです。

 

 

2日目。

1日目は右岩壁までしか侵入しなかったので、とりあえず奥まで行くことに。

メインのエリアとも言えるジャンボリーケイブを横目に、左岸壁へ。

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左岸壁はバルジ状に飛び出した右側。少し落ち着いた雰囲気の左奥に別れています。

Dsc_4213ガジュマルでアップ中のK氏

1本目は“蒼の境界(5.11b)”

カンテ上にせり出した部分に位置しており、非常に高度感が強く登り応えが有ります。

景色も最高!

Dsc_4220蒼の境界トライ中のTさん

 

2本目はジャンボリーケイブの看板ルート、“エルカミノ(5.13b)”にトライ。

Mov_4219_exported_1840903長すぎて感覚バグります

80mロープを余すところなく使う超ロングルートで、挑戦するのにも覚悟が要りましたが

せっかくなのでチャレンジ。

下部は比較的優しく順調に高度を稼ぎましたが、核心部で予想通りチキンハートが目覚めテンション…

ムーブをしっかり確認して、少し長めのレストを取ってから再挑戦!

2トライ目でRP。オンサイトを狙えそうだったので少し悔しかったですが、

非常に面白く充実感のある素晴らしいルートでした。

 

次に選んだのは左岩壁の“ダイナマイト(5.12b/c)”

Mov_4230_exported_654200ここからが本番

少しトリッキーな下部から果てしなく続く薄被りへ…

最後はトップアウト出来る気持ちの良いルートでした!

 

最後に選んだのはジャンボリーケイブの“ステイゴールド(5.12a)”

トポ上ではハングの始まりまでという事で短い印象ですが、十分長く内容も濃い名ルートでした。

下部の1~3ピン目までかなり脆い印象だったので、慎重に行きました。

 

赤嶽の全体の印象としては、脆い箇所やアプローチの難度も含め、軽い気持ちで訪れるべき場所ではありませんが、日本離れしたスケールを体感できる貴重なエリアなのは間違い無いので非常に良いクライミングが出来る場所だと感じました。

開拓者の苦労にただただ感嘆するばかりです。 

 

ありがとうございました。

Dsc_4238帰り道こそ気を付けて!

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