2022年11月24日 (木)

遍路道歩き17期 ~へんろころがし~

うどん県、ベースキャンプ高松店です。

このから始まった琴参観光主催の遍路道歩き、

「がんばらない遍路道歩き17期」の第3行程が

11月12日に開催されました。

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3回目にして、街中を離れて、いよいよの中へ。

人家も全く無い山岳遍路道を歩いていきます。

いわゆる「遍路ころがし」と称される、お遍路さんが

転がる位の急な坂道が続く...そんな道のりの例えですが、

厳しい反面、自然豊かな山道で「最後まで残った空海の道

とも呼ばれる、誰もが一度は歩いてみたい...

そう願う人気の道でもあります。

それではレポートです。enter

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歩き出しは、徳島県吉野川市鴨島町の

四国霊場第11番藤井寺(ふじいでら)

お天気に恵まれて、最高の歩行日和になりました。sun

今まで歩いて来たウオーキングシューズから、

今回はトレッキングシューズに履き替えて、

ザックを背負い、山歩きのフル装備で臨みます。

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最初から急な登りが続き、一気に汗が吹き出しました。sweat01

この日の為にダブルストックを用意された方は、

その威力に大絶賛でした。

「ダブルストック、良かったわぁ」 ↾(happy01)↾

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直ぐに体温調整。「暑ければ、1枚脱いでくださ~い」

この日もアンダーウエアにカットソー1枚で十分でした。

「水分も適時取ってくださいね」

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樹林帯xmasの中の遍路道を登って行きます。

急だった道も、幾分緩やかに変わってきました。

「呼吸は吸うから、吐く方に意識してくださいね」

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遍路道沿いには、道の所在を示す遍路石が

ひっそりと佇み、風情が感じられます。

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ゆっくり、ゆっくりと歩を進めて行きました。

どうですか?素晴らしい道のりでしょ?」

きっと多くの方が思い描いていた様な...

「これぞ、THE 遍路道shine」と云える道じゃあないでしょうか?

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最初の経由地、長戸庵(ちょうどあん)に到着。

皆さん全く問題無く、登って来られました。

「これなら大丈夫sign01」(smilegood

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展望所からは、眼下に吉野川

対岸の阿讃山脈も見えました。eye

結構登って来ていますね。

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そして再び急登と変わり、一つ目の山登り区間が終了。

この日は出会う登山者は少なくて、とても静かな山道でした。

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そして林道歩きを経由し、柳水庵までの

最初の下りに入りました。

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かつては遍路宿も在った柳水庵(りゅうすいあん)へ。

名前の通り、から湧き出るが流れる...

お昼の休憩にはもってこいの場所。

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ザック゚で担いできたお弁当を美味しく頂きました。riceball

今まではバスに置いておけたお弁当でしたが、

少しでも軽くしたい...そんな工夫が随所で見られました。

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さぁ、お腹も満たされたので、

午後の歩行も頑張ってぇ(happy01

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柳水庵からは、2つ目の登りのスタートsign01

平らな道のりではお喋りが出来ても、少しでも

傾斜が急になると静かになるので、反応が分かり易いです。

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2つ目の登りのピークは、一本杉庵(いっぽんすぎあん)xmas

その直下で、物凄い光景に遭遇したのでした (wobbly

皆さん、スマホ撮影に必死sweat01

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石階段の上から...射し込む一筋の光shineshineshine

その先に、白く光り輝く人影。

それはまるで、その人影に導かれる...光の道の様で、

神秘に満ち溢れていました。

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そしてその人影の正体は、大師像だったんですよね。

本当に奇跡的な光景との遭遇でした。

この日、この時間、この天候で無ければ、

決して見られなかったのですから...

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「良く、歩いて来ましたね。これからも導いて差し上げます」

そう仰られている様で、荘厳、神聖、奇跡的な時間でした。

背後の巨木は左右内の巨杉で、左右に分かれた樹間から、

ちょうど太陽光が射し込んで大師像を照らしていました。

そしてその後、数分で光の道は消えたのでした...

ちょっと不思議な体験に、一同興奮が収まりませんでした。

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一本杉庵からは、2つ目の下りがスタートsign01

物凄い急下りは、どこまで下るのでしょうか?

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ここでも金剛杖やストックが重宝しました。

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谷を隔てて対岸には、次の札所が在る焼山寺山が

見えて来ました。わざわざ下って、また登り返すので、

気力が萎えてしまいます。

が、これもお大師さんから頂いた試練かも。

「頑張りどころですよ。」

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今回初めての人里の左右内(そうち)集落に下山。

この辺りは柑橘類と梅の栽培が盛んです。

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本当に谷底まで下って来ました。

ここからが最後の登りのスタート。

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アップダウンを伴う厳しい行程で、特に夏場は

足がつる人が続出する所です。

最後の気力を振り絞り、ジグザグの道のりを

登って行きました。upwardright

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登り着いたら、そこは紅葉が広がる別世界 maple

 

四国霊場第12番札所焼山寺(しょうざんじ)の山門へ。

「お疲れさまでした。見事、歩き切りましたheart01 」

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参拝したら、現地のマイクロバスに乗って下山。bus

次回は再びマイクロバスに乗り替えて、この地に戻り、

次なる札所の13番大日寺を目指します。

〈歩行データ〉 レベル:初中級★★

行程時間:7時間45分  歩行距離:11.10㌔

消費カロリー:2,288カロリー

平均スピード:1.4㌔/h

総上昇量:1,218m   総下降量:595m

最高高度:791m    最低標高:79m

ベースキャンプ高松店スタッフ