うどん県、ベースキャンプ高松店です。
10月22日~23日の二日間、琴参観光主催で
和歌山県の「高野山の山旅」が開催されました。
四国八十八ヶ所を無事歩き終えたら、高野山奥の院へ。
お大師さんにその報告と御礼参りに行くのが慣習ですが、
今回は「がんばらない遍路道歩き15期」の御礼参りとの
コラボ企画となりました。
レポートです。
歩き出しは、高野山の入口の九度山の慈尊院。
かつて女人禁制の為に、山上に行けないお大師さんの
お母様がお住まいになられていて、お母様思いの
お大師さんが月に九回も御訪ねになられたのだとか...
慈尊院を参拝したら、歩行開始です
この道は世界遺産に登録されている「信仰の道」。
古来より、多くの参拝者が歩いて来た1200年もの歴史ある、
由緒ある参拝道なのです。いきなりの急な石階段が登場
登りだして直ぐに、この石柱が在ります。
「百八十町石」
今回歩くのは「町石道(ちょういしみち)」と呼ばれ、
山上の高野山の中心に在る壇上伽藍の根本大塔までの区間、
1町(約109m)間隔で、この町石が設置されており、
その数字が減ることで、高野山に近づいた目安になります。
1日目は矢立(やだて)までの登り。矢立には60町石が在ります。
180番石から60番石まで、120町石分を歩くことになります。
109㍍歩くと、直ぐに次の町石が出てきます。
「これが179番石?これだと、楽勝ね()」
そんな楽勝ムードが漂っていましたが...
朝晩に冷え込む日が続き、「高野山山上は
10℃を切る様になった」と聞いていたのに、
登り出せば、やっぱり暑かったです。
アンダーウエアに薄手カットソーで十分。
町石道周辺は、ミカンや柿の一大産地で、
無数の立派な柿がぶらさがっていました。
「美味しそう...」
木々に包まれた道のりは、爽やかでおごそか。
お天気にも恵まれて、木漏れ日が射して、美しい
標識もしっかり設置されていますが、分岐も
多く有り、詳細な地図携行をお勧めします
歩き出しは、結構登って行きます。
背後に高野山に連なる山並みが見えてきました。
気温の上昇で、水分がちょっと心配に...
「1Lではちょっと厳しいかな?」
眼下に広がるのは橋本方面、そして紀の川。
この展望を眺めながら、昼食です
参加者の多くが道の駅九度山で「柿の葉寿司」を
購入されて、美味しく頂きましたぁ
個人的にはお魚は苦手ですが、これは美味しいです。
町石道沿いに、柿農園の方の嬉しいお接待も有り、
熟した大きな柿を頬張れば、甘くて美味しい
水分を心配していましたので、ホント大助かりです(感謝)
食後は緩やかな登りと変わり、軽快に歩を進めました。
木が陽射しを遮り、暑さも幾分和らいで良かったですね。
存在感ある町石と美しい道のりに御満悦です。
フラットな水平道もようやく出てきました。
六本杉手前の登り。道の整備状況も良好。
ひとつ、ひとつ...町石を数えながらの歩行が続く。
「二ッ鳥居迄は、もう少しですよ。」
二ッ鳥居からは、眼下に天野の里が見えます。
日本の山里の、のどかな風景~
二つの鳥居が横に並ぶ...不思議な場所でした。
道は緩やかな下り坂も出てきました。
急激な登りも下りも無くて、かなり歩きやすいです。
世俗とはかけ離れた道のりですが、ナント
ゴルフ場に隣接しており、Tショットする
ゴルファーを一時見学。
「ナイス、ショット」
西日射す樹林帯の道のりは、暗くなるのが早い。
楽勝と思われた道のりでしたが、町石の数が
ナカナカ減らないので、多少戸惑いも()
そしてようやく60町石の在る矢立に到着し、
1日目の歩行を終了。歩行距離は約15.5㌔でした。
今日は高野山の宿坊での宿泊。
滅多に無い、体験が出来そうですね。
宿坊の夕食は、当然ながら、精進料理
ゴマ豆腐に、一人鍋も付いて、豪華でした。
食材の本来の味を生かした料理はどれも美味しく、
特に皆さんが絶賛したのが、ごはんの美味しさでした。
お風呂に入って、皆さん直ぐにお休みになられたのだとか...
静かで穏やかな高野山での夜が更けていきました。
ベースキャンプ高松店スタッフ