うどん県、ベースキャンプ高松店です。
10月27日は、鳥取県の伯耆大山の東側山麓の
川床~一向平区間の古道を歩いて来ました。
大山町から琴浦町への町境越えの道のりです。
中国自然歩道にも選定されていて、かつては
大山参拝と牛馬市の往来の為に、江戸時代に
整備された古道になります。
天候は晴れ時々曇り。お昼の大休峠で気温は約9℃。
寒いと思いきや、風はほぼ無くて、アンダーウエアと
薄手のカットソーの2枚で、ほぼ歩けました。
それではレポートです。
25日に大山では、初冠雪が観測されましたが、
行きの車窓からは頂上部にうっすら白い雪が見えました。
歩き出しは大山本峰の北側の川床登山口。
平日にも拘わらず、駐車場は既に満車状態。
実は隠れた紅葉の人気コース。
ここを起点に、今回は縦走スタイルで、
下山口の一向平までの約9㌔の道のりを歩きます。
コース上には真新しい標識が設置されて、
とても心強く感じられました。
昨年はコース上で台風に因る倒木の為に、途中で
通行止めだったので、久々の通り抜けになります。
阿弥陀川を渡り、山並みに取り付きます。
笹原の下草に、ゆったり間隔で自然林が立ち並び、
息苦しさが無い...本当に気持ちの良い登山道です。
山腹を縫い歩く道のりですが、周囲は秋色に
少しずつ色付いている感じがしました。
この辺りで標高は800㍍ぐらい。
高度を上げて行くに連れて、秋色の度合いが
変わってくるので、ドンドン期待が高まりますよね。
陽射しもちょうど出て来て、良いあんばいです。
登山道の整備状況はとても良いのですが、
今回は路面に結構水が流れていました。
厳しい登りも余り無く、緩やかな登り、
もしくはフラット道も出て来て、歩きやすいです。
標高900㍍辺りはこんな感じ。
随分葉が緑から黄色、オレンジ、赤と豊かな色彩を
見せてくれる様になりましたぁ。
紅 葉 帯 に 突 入
途中には石畳の風情のある道も出てきましたが、
苔むした石畳の上はスリッピーで、かなり危険
陽が射し込んで、気分も最高です
前方に矢筈ヶ山(標高1358.4㍍)が見えて来ました。
今日の最高所で、昼食予定地の大休峠はもうすぐです。
標高1112㍍の大休峠(おおやすみとうげ)に到着。
ここは4差路で登山道の要の場所。避難小屋も在ります。
周辺の紅葉もまさに最高の状態でした。
紅葉を愛でながらのランチ
大山方向には、宝珠尾根から続くユートピア
避難小屋も見えていました。
山の上部は積雪の影響でしょうか?
紅葉カラーは皆無でした。
雪も随分解けて、白⇒紅葉⇒緑 の三段紅葉に
期待していましたが、残念 ()
昼食後は、一向平への下り行程へ。
矢筈ヶ山の山腹をトラバースしますが、
ちょうど南面に当たり、風が弱い分、
落葉が少なく、紅葉を存分に愉しめました。
大山の東壁方向ですが、本峰はこの奥に隠れています。
この日の紅葉のベストは、大休峠南西の
標高1100~900㍍周辺でした。
道の上にも、横にも、下にも秋色がいっぱい()
矢筈ヶ山の南から、大休口まで降下がスタート。
何ヶ所も路肩が狭く、スリリングなコーナーリング
ポイントが有り、本ルートの要注意箇所です
この標識で距離が一目瞭然。ありがたいです。
紅葉木の背後には、烏ヶ山(からすがせん)。
コース上にはブナやミズナラの木々が多くて、
どちらかと云うと黄葉の道なのですが、この下りでは
モミジ、ナナカマドも有り、紅葉が楽しめます。
大休口まで下って来ました。危険個所を
通過し、ちょっぴり安堵していたら、
先の徒渉ポイントの水かさが意外と多くて、
ビックリ()。
でも何とか、無事にクリア。
水音が大きくなって来ると、大山滝が近い証拠。
日本の滝百選にも選定された名瀑の大山滝。
しばし自然美を鑑賞。
登山道が川と化していました。
雨の日や降水後の催行は微妙ですね。
そして吊り橋を渡れば、
本日最大の人工物の急な階段上りが待っていました。
余りの急傾斜を前に皆さん、もう笑うしか無かったです。
「ここを越えなければ、帰れない...」
遥か頭上には雪を抱いた大山本峰がようやく、
顔を出してくれました。
標高600㍍ぐらいまで下って来ましたが、
周辺の山並みの紅葉はまだ先ですね。
無事、一向平に到着。楽しい道のりでした。
歩行距離:約9㌔ 行程時間:約6時間
総上昇量:約546m 消費カロリー:1900㌍
回送担当者のとびきりの大山の写真のおまけです。
大山紅葉の撮影ポイントの鍵掛峠からの写真
それと紅葉の山並み。
紅葉の山旅は、まだまだ続きます...
ベースキャンプ高松店スタッフ